ライオンの生態｜オスとメスの体の大きさや食事をする順番も解説

「ライオンは他のどんな動物にも勝てるの？」
「ライオンの狩りはどのように行なっているの？」
「ライオンの群れでの上下関係はどうなっているの？」
ライオンについて上記のような疑問を持っている方も多いでしょう。

この記事では、ライオンの生態の他、生息地、種類、群れの特性に加え、子育ての方法などを紹介しています。

この記事ではあまり知られていないライオンの生態についても触れているため、家族や恋人、友人などにライオンの生態を解説できるようにもなるでしょう。

ライオンに興味のある方や動物好きな方、動物園に行く予定のある方は、是非この記事を参考にしてください。

ライオンの生態に関して、皆さんご存知の通り毛は黄褐色をしています。幼児期には暗褐色の斑点がありますが、10カ月程で消えます。

歯には鋭い牙があり、噛む力は強力です。食べる際に硬い死肉を噛み切るとともに、狩りの際の武器となります。

髭は体毛より太く、硬く、長いです。風向きを察知したり近くの障害物を把握するのに役立ちます。

指の数は前後で違っており前足5本、後ろ足4本です。

ネコ科の動物では唯一、尻尾の先に房毛があります。尻尾には仲間に感情を伝える働きがあると考えられています。

ライオンは夜行性で、暑い日中は休み、1日20時間は木陰や樹上で休息して過ごします。寝る際は、横になって寝ます。

寿命は野生下では約10年で、飼育下では倍の約20年あります。

ライオンの学名は「Panthera leo」、英名は「Lion」で、「哺乳綱」の「食肉目 （クマやネコの仲間）」の「ネコ科」に属します。

人間の開発による生息地や獲物の減少、毛皮や食肉のための狩猟、娯楽目的の乱獲、害獣としての駆除などのため個体数は減少しています。ライオンは現在、レッドリストの絶滅危惧II類（ＶＵ）に分類され、ワシントン条約の付属書Ⅱに掲載されています。

出典・参照： ライオン｜公益財団法人 横浜市緑の協会

ライオンは、世界全体としてみると赤道沿いの熱帯雨林を除くサハラ砂漠より南のアフリカ大陸、およびインド北西部に分布しています。乾いた草原（サバンナ）や、狩りをする生態から茂みのある岩地、まばらな林に生息しています。

大型のライオンとしては、トランスバールライオンが南アフリカに、セネガルライオンがセネガルからナイジェリアに生息しています。

中型のライオンでは、マサイライオンとウガンダライオンがアフリカ東部に、カタンガライオンとカラハリライオンがアフリカ南部に生息しています。

インドライオンも中型で、インド北西部ギルの森林保護区とその周辺に生息しています。以前は中近東からインドにかけ広く分布していましたが、現在は200頭程にまで減少したため、絶滅危惧種として厳重に保護されています。

小形のライオンとしては、ソマリライオンとアビシニアライオンがアフリカ北東部に生息しています。

バーバリライオンは北アフリカのバーバリ地方からエジプトまで分布していましたが、一度絶滅したと言われていました。

しかし、後にモロッコでムハンマド5世がバーバリライオンを飼育していた事が判明しました。現在は、モロッコのラバト動物園で飼育されています。

この他、大型のケープライオンがケープとナタールに生息していましたが既に絶滅しています。

ライオンの体長は約1.4～2.8m、尾長は約0.8～1m、体重は約150～270kgと種類により個体差が大きいです。ネコ科ではトラに次いで2番目に大きい動物で、250kgを超えるオスのライオンがいます。

世界最大と言われるのはバーバリライオンで、オスの体長は約2.35～2.8m、体重は約180～270kg程もあります。

大型のトランスバールライオンとセネガルライオンは、体長は約2mで、尾長は約95cmあります。たてがみは比較的長くはなく、体下面の長毛もありません。

中型のマサイライオンとウガンダライオンは、体長は約1.9mで、尾長は約90cmです。

インドライオンも中型で、体長は約1.95m、尾長は約83cmです。比較的小柄でたてがみが短く尻尾の房毛が長いとされています。また、下腹部にひだ状の皮膚のたるみがあることも特徴です。

小型のソマリライオンとアビシニアライオンは、体長は約1.8mで、尾長は約80cmです。

絶滅したケープライオンは大型の亜種です。体長は約2.4mで、尾長は約90cmあったと言われています。

メスの体長は約2.4～2.7mで、体重は約120～200kgです。

オスとメスの違いは、たてがみの他に陰嚢の有無で見分けられます。オスにはお尻に袋（陰嚢）があります。