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鶴の平均寿命・最長・亀との寿命の差|記録/千年

更新日:2024年08月20日

長寿の象徴と言われる鶴は、「鶴は千年、亀は万年」と言われています。しかし、本当に1,000年も生きることができるのでしょうか。鶴の平均寿命や最長寿命を解説します。合わせて、亀の平均寿命はや鶴が縁起物となっている理由も見ていきましょう。

鶴の平均寿命・最長・亀との寿命の差|記録/千年

亀の最長寿命記録

現在も生きている亀の中で長生きしている亀は、セントヘレナ島に暮らすセーシェルセマルゾウガメの「ジョナサン」です。2017年の時点で186歳と言われ、正確な年齢が判明している亀の中では最高齢です。

ジョナサンが生まれたのは、1832年ではないかと言われています。江戸時代からジョナサンは生きていることになります。

ギネス記録に認定されている亀はホウシャガメの「トゥイ・マリラ」で188歳と言われています。ホウシャガメは、マダガスカル島に生息するリクガメの一種です。

アルダブラゾウガメが250年以上生きていたという話もあります。アルダブラゾウガメの「アドワイチャ」はセイシェル島で捕獲され、イギリス人将校のペットととして飼われたのち、動物園へ引き取られました。

その間の記録から250年以上は生きていたと考えられるんですが、捕獲したときの年齢が分からないためギネス認定はされませんでした。

鶴と亀の寿命の違い

鶴と亀の寿命の違いは、その生態でしょう。「うさぎとかめ」の昔話で亀はのろまだと言われていますが、それはあながち間違いではありません。亀は、とてものんびりとした動物です。のんびりと動くのでエネルギー消費量が低く、代謝がゆっくりとなるので長生きできます。

ガラパゴスゾウガメは体内に水分を溜めておくことができるので、飲まず食わずでも1年は生きることができます。このように、鶴と亀の生態は違うので寿命にも差があるのでしょう。

代謝がゆっくりだという点においては、鶴も似た部分があります。鶴は比較的ゆっくりと空を飛ぶので、飛行速度が速いハヤブサなどよりは長生きです。

鶴になった浦島太郎

「浦島太郎」と言ったら亀を思い浮かべるでしょう。ですが、浦島太郎の中にも鶴は登場します。

「玉手箱を開けた浦島太郎はおじいさんになってしまった」でほとんどの本は終わりにしていますが、実は続きがあります。おじいさんになった浦島太郎は鶴になります。

浦島太郎に会いたいと願った乙姫が玉手箱に、浦島太郎の寿命を封じ込めていたんです。しかし、そのことを知らない浦島太郎は玉手箱を開けおじいさんになります。そして、鶴に姿を変え永遠の命を与えられました。浦島太郎は亀に姿を変えた乙姫と再開し、いつまでも一緒にいます。

長寿の象徴として鶴と亀はセットになっていますが、こうした昔話でも鶴と亀はセットになっているます。

鶴は長寿だけでなく夫婦円満の象徴

鶴には「夫婦鶴」という言葉があるように、夫婦円満の象徴でもあります。鶴は夫婦仲が良く、一生添い遂げることから結婚式などでも利用されることが多いです。

また、鶴は子育ても夫婦で一緒に協力して行います。鶴は一生のうちに1~2羽の子供しか生みませんが、その子供をとても大事に育てるんです。夫婦仲だけでなく、子育てに関しても鶴は理想的でしょう。

花嫁衣装に鶴と亀が描かれているのは縁起が良いからはもちろん、「いつまでも夫婦仲良くいられますように」という願いが込められています。

仲のいい夫婦を「おしどり夫婦」と言いますが、実際のおしどりは1年ごとにパートナーを変えるので仲のいい夫婦とは言えないでしょう。結婚式のスピーチで、夫婦円満を表す言葉として「おしどり」を使うよりも「鶴」を使うといいのではないでしょうか。

鶴は寿命が長く縁起がいい生き物

鶴は日本人にとって、とても身近な鳥ではないでしょうか。長寿の象徴としてはもちろん、夫婦円満の象徴でもありとても縁起が良い鳥です。

縁起が良い鳥だからこそ、お祝い事のときには欠かせないモチーフとなっています。お見舞いのときに、千羽鶴を作るのも縁起が良いからこそです。鶴が縁起が良いとされるのは、長寿や夫婦円満だからだけではありません。鶴の鳴き声は遠くまで響くので天まで声が届き、天上界に通じていると言われています。

小物でも鶴をモチーフにしたものはいろいろとあります。縁起物なので、身近なアイテムに1つ鶴のモチーフを取り入れてみてはどうでしょうか。長寿を願い、両親や祖父母にプレゼントするのもいいでしょう。

初回公開日:2018年01月16日

記載されている内容は2018年01月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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