ヒヨドリとはどんな鳥?ヒヨドリの生態と特徴・巣作り対策方法について紹介
更新日:2024年06月12日
ヒヨドリ、と聞くとすべて同じ鳥だと思われがちですが、ヒヨドリの中にはたくさんの種類がいて、それぞれ特徴を持っています。
例えば、日本の小笠原諸島北部(父島など)に分布するオガサワラヒヨドリはヒヨドリよりも暗色が強く、与那国島以外の八重山諸島(石垣島など)のイシガキヒヨドリは耳の羽から喉は赤褐色で胸と腹は褐色、というように、濃淡の違いや羽の模様、色などの違いが見られます。
地域に生態を合わせて違う魅力を持った、それぞれのヒヨドリの生態や特徴を紹介します。
例えば、日本の小笠原諸島北部(父島など)に分布するオガサワラヒヨドリはヒヨドリよりも暗色が強く、与那国島以外の八重山諸島(石垣島など)のイシガキヒヨドリは耳の羽から喉は赤褐色で胸と腹は褐色、というように、濃淡の違いや羽の模様、色などの違いが見られます。
地域に生態を合わせて違う魅力を持った、それぞれのヒヨドリの生態や特徴を紹介します。
ヒヨドリの種類
- シロガシラ
- リュウキュウヒヨドリ
- タイワンヒヨドリ
- ハシブトヒヨドリ
- クロヒヨドリ
1:シロガシラ
シロガシラの生態は、ヒヨドリ科シロガシラ属に分類されるヒヨドリの仲間で主に中国南部や台湾、八重山諸島に分布し、全長は19cmほどでヒヨドリより一回り小型となっています。
体の色は主に白と黒で、額や目の周りは黒く、後頭部あたりは白色です。頭の白色はシロガシラという名前の由来にもなっています。背や尾、翼の上面は褐色味のある薄い緑色をしていて、喉や腹などの下面は白色で、胸にはうすい褐色が見られます。くちばしと脚は黒く見えます。
鳴き声はヒヨドリよりもツグミなどに似た美しいさえずりをします。
頭が白いことはもちろんですが、ヒヨドリにはある点々模様がなかったり、ヒヨドリにはないうすい緑色や美しいさえずりが特徴です。
体の色は主に白と黒で、額や目の周りは黒く、後頭部あたりは白色です。頭の白色はシロガシラという名前の由来にもなっています。背や尾、翼の上面は褐色味のある薄い緑色をしていて、喉や腹などの下面は白色で、胸にはうすい褐色が見られます。くちばしと脚は黒く見えます。
鳴き声はヒヨドリよりもツグミなどに似た美しいさえずりをします。
頭が白いことはもちろんですが、ヒヨドリにはある点々模様がなかったり、ヒヨドリにはないうすい緑色や美しいさえずりが特徴です。
2:リュウキュウヒヨドリ
リュウキュウヒヨドリの生態は、ヒヨドリ科ヒヨドリ属の亜種で、沖縄諸島と宮古諸島に分布し、全長は27~28cmほどでヒヨドリと同じくらいの大きさです。
体の色はヒヨドリよりも全体的に濃く、背は暗い赤褐色をしています。ヒヨドリの特徴である耳の周りの茶色が嘴の下や喉まで伸び、帯のようになっています。
沖縄の方言ではピューサー、スーサーなどと呼ばれています。
全体的に暗い赤褐色で、首の周りに茶色の帯が特徴です。
体の色はヒヨドリよりも全体的に濃く、背は暗い赤褐色をしています。ヒヨドリの特徴である耳の周りの茶色が嘴の下や喉まで伸び、帯のようになっています。
沖縄の方言ではピューサー、スーサーなどと呼ばれています。
全体的に暗い赤褐色で、首の周りに茶色の帯が特徴です。
3:タイワンヒヨドリ
タイワンヒヨドリの生態は、ヒヨドリ科ヒヨドリ属の亜種で、与那国島にしか分布していない大変珍しい鳥です。
体の色がヒヨドリよりも黒や灰色っぽく、やや嘴が太くなっているのが特徴です。
体の色がヒヨドリよりも黒や灰色っぽく、やや嘴が太くなっているのが特徴です。
4:ハシブトヒヨドリ
ハシブトヒヨドリの生態はヒヨドリ科ヒヨドリ属のの亜種で、小笠原諸島南部の火山列島に分布しています。
同じ小笠原諸島に生息するハシブトヒヨドリとオガサワラヒヨドリですが、最近のDNA分析の研究で2種の起源は異なり、
小笠原諸島南部に生息するハシブトヒヨドリは本州や伊豆諸島、小笠原諸島北部に生息するオガサワラヒヨドリは沖縄県南部の八重山諸島を起源としていることがわかりました。
ハシブトヒヨドリの特徴は、その名の由来ともなっている嘴の太さです。
同じ小笠原諸島に生息するハシブトヒヨドリとオガサワラヒヨドリですが、最近のDNA分析の研究で2種の起源は異なり、
小笠原諸島南部に生息するハシブトヒヨドリは本州や伊豆諸島、小笠原諸島北部に生息するオガサワラヒヨドリは沖縄県南部の八重山諸島を起源としていることがわかりました。
ハシブトヒヨドリの特徴は、その名の由来ともなっている嘴の太さです。
5:クロヒヨドリ
クロヒヨドリの生態は、ヒヨドリ科の鳥で、台湾や中国南部や東南アジアに分布しています。
体の色は全体が黒く、嘴と脚のみが赤く目立つ色をしています。
日本には生息していませんが、台湾では馴染みのある鳥です。日本では一度だけ迷い鳥として与那国島で観測されています。
体の色は全体が黒く、嘴と脚のみが赤く目立つ色をしています。
日本には生息していませんが、台湾では馴染みのある鳥です。日本では一度だけ迷い鳥として与那国島で観測されています。
ヒヨドリに関するトリビア3選
1年中見られるヒヨドリは身近な鳥となり生態を観察しやすい鳥です。
昔は渡り鳥だったことや、巣がツバメの巣と同じように縁起物として大切にされていたり、反対に、自宅に巣を作られ鳴き声の騒音やフン害、果実や野菜などを食べて荒らすなどの害鳥としての面もあり、その対策に頭を悩ませている方もいます。
ヒヨドリは渡り鳥なのか日留鳥なのか、巣はなぜ縁起物なのか、巣を作られないための対策など、ヒヨドリのトリビアを生態から詳しく紹介します。
昔は渡り鳥だったことや、巣がツバメの巣と同じように縁起物として大切にされていたり、反対に、自宅に巣を作られ鳴き声の騒音やフン害、果実や野菜などを食べて荒らすなどの害鳥としての面もあり、その対策に頭を悩ませている方もいます。
ヒヨドリは渡り鳥なのか日留鳥なのか、巣はなぜ縁起物なのか、巣を作られないための対策など、ヒヨドリのトリビアを生態から詳しく紹介します。
1:ヒヨドリは渡り鳥なのか留鳥なのか
ヒヨドリは元々、夏の間は北海道やサハリン、冬の間は越冬のため沖縄や台湾、フィリピン北部、朝鮮半島南部などへ数百ほどの群れを作り渡る、渡り鳥という生態でしたが、現在では1年中日本に留まる留鳥となっています。
年月をかけて日本の気候に適応する進化をし、日本固有の鳥とまで言われるようになりました。
北海道で繁殖したヒヨドリは現在でも冬の間は本州や沖縄に渡っていたり、季節によって国内を渡っていたりもしますが、基本的には留鳥として各地に分布しています。
年月をかけて日本の気候に適応する進化をし、日本固有の鳥とまで言われるようになりました。
北海道で繁殖したヒヨドリは現在でも冬の間は本州や沖縄に渡っていたり、季節によって国内を渡っていたりもしますが、基本的には留鳥として各地に分布しています。
2:ヒヨドリの巣は縁起が良いのか
ヒヨドリの繁殖期は4月下旬頃から9月にかけてと長く、巣作りをした後、卵を産んでからは2週間ほどで孵化しその後10日ほどで巣立つという生態です。1回の子育てが約1ヵ月と短いため、同じつがいで年に2~3回子育てを行うヒヨドリも多くいます。
ヒヨドリはツバメと同じように自力で巣を作ることから、出世や繁栄の象徴、招福の縁起物として言い伝えられており、自宅の庭木などにヒヨドリの巣が作られることは縁起の良いことだとされています。
ヒヨドリはツバメと同じように自力で巣を作ることから、出世や繁栄の象徴、招福の縁起物として言い伝えられており、自宅の庭木などにヒヨドリの巣が作られることは縁起の良いことだとされています。
3:ヒヨドリの巣作り対策方法
初回公開日:2019年08月17日
記載されている内容は2019年08月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。