Search

検索したいワードを入力してください

フェレンゲルシュターデン現象の意味と定義・元ネタ|人間/猫

更新日:2023年12月07日

フェレンゲルシュターデン現象という言葉をご存知ですか。猫がじいっと何もない空間を見ている。そんな話を、聞いたことはありませんか。この現象を通称、フェレンゲルシュターデン現象といいます。今回は、フェレンゲルシュターデン現象についてご紹介していきます。

フェレンゲルシュターデン現象の意味と定義・元ネタ|人間/猫

フェレンゲルシュターデン現象は嘘なのか?

フェレンゲルシュターデン現象は嘘話です。

ナチスや実験、博士など、不思議で興味深いキーワードが人々の関心を引き、あたかも本当のように伝わってしまっています。リアルなワードは、真実味を帯びて聞こえます。それだけフェレンゲルシュターデン現象の話が、短くてもよくできていた証拠です。勘違いしている人には、フェレンゲルシュターデン現象が嘘だと知らせてあげましょう。

フェレンゲルシュターデン現象のような嘘話は?

フェレンゲルシュターデン現象のような作り話が、まことしやかに真実味を帯びて世界中にひろまったケースは、数限りなくあります。

見識者の発言や過去の噂が後押しをして、嘘が本当の話になってしまうケースが後をたちません。世紀の発見や利害が絡むと、人はどうしても感情的になってしまいます。フェレンゲルシュターデン現象のような不思議な話は、科学的な観点から冷静に見る必要があります。

ネッシー!

嘘の話としては、イギリスのスコットランドにあるネス湖のネッシーの写真が、偽物だったという事件が有名です。

UMA(未確認動物)としては20世紀最大の謎といわれ、超有名でした。ツアーなども組まれ、テレビ局の取材や、写真を撮ろうとマニアたちがカメラを携え、何日も湖畔で粘る姿が報道されていました。今も愛好家たちが、ネッシーをひと目見ようと観測を続けています。

ニセのネッシーとは?

1934年に外科医であったロバート・ケネス・ウィルソンがネッシーの写真を撮りました。外科医の写真といわれているこの写真は、実は偽物でした。世界に衝撃を与えたこのニュースは、実際に写真を調べてみると、おかしな点が多々ありました。エイプリルフールのジョークが大きくなりすぎて、首謀者たちも死の間際まで告白できませんでした。

ネッシーはほんとうにいる?

実際にネッシーの写真や目撃情報は実在します。最古の歴史はなんと690年です。修道僧の伝記の中に、ネッシーらしき怪物の記述があります。ネッシーの目撃例が多発したのが1933年です。ネス湖周辺の道路が整備されたことが直接のきっかけです。ネッシーの写真も撮影されました。

その翌年、外科医の写真が発表されました。50年代以降もさまざまな信ぴょう性がある目撃例や写真が発表されています。

妖精の嘘話とは?

1917年、イングランドの姉妹が撮影した妖精の写真は、たいへん有名な嘘話です。絵本の妖精の絵を真似て描いた紙を切り抜き、ピンで木に留めたものを撮影しました。この写真をコナン・ドイルが支持したため、世間が真実だと誤解してしまいました。本人たちにより、この事実は後に公表されました。写真の原板は「うつのみや妖精ミュージアム」に展示されています。

妖精がよいきっかけとなる?

妖精に関する嘘話もたくさんあります。妖精というと、ひと昔前まではおとぎ話のなかだけの話といわれていましたが、これらの嘘話や嘘の写真のせいで、一気に信ぴょう性と注目を集めました。そういう意味では、嘘話は世間の人の注目をそのことに集めたり、いままで何ともおもっていなかったことに疑問を抱かせたり、目を向けさせるにはよいきっかになるともいえます。

ヒトラーの日記とは?

ヒトラーの日記とは、1981年2月にドイツの大手出版社に持ち込まれた偽書です。60冊ありました。この出版社の記者が持ち込んだ物で、ナチスの記念品コレクターよりもたされたといわれています。墜落した航空機の残骸から回収されたという、まことしやかな解説つきで信ぴょう性が確立されました。出版社はこれを鑑定に出し、高額で買い取りました。

ヒトラーの日記を偽造したのは有名なプロで、のちに逮捕されています。日記を持ち込み、詐欺の片棒を担いだ記者も、関係者も出版社を退職し、会社自身が大きな損害を被っています。

ヒトラーの研究家も加わった鑑定ですが、二重の詐欺こういで、偽書が本物と確定されてしまいます。最終的にドイツ警察の法医学者たちが、日記に使われていた用紙の鑑定から、偽書であることを見破りました。

なぜ信じたのか?

次のページ:フェレンゲルシュターデン現象って結局なに?

初回公開日:2018年05月02日

記載されている内容は2018年05月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related