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猫の舌がザラザラしている理由と猫が舌を出している理由をご紹介

更新日:2023年12月14日

猫に舐められた時、痛みを感じて驚いた経験がある方は多いでしょう。実は、猫の舌は特殊な構造をしており、この構造によってさまざまな機能が備わっている便利なアイテムなのです。今回は、猫の舌がザラザラしている理由や、舌を出している理由についてご紹介します。

猫の舌がザラザラしている理由と猫が舌を出している理由をご紹介

なぜ猫の舌はザラザラしている?

猫の舌は他のペットとは違い、舐められると痛みを感じ、驚いてしまう方が少なくありません。初めて猫を飼う人にとっては、「なぜ猫の舌はザラザラしているのか?」と疑問に思うでしょう。

また、時折猫が舌を出しっぱなしにしたまま歩いている時もあり、これも不思議な行動に見えるでしょう。実はこうした猫の不思議な生態には、しっかりとした理由が存在します。

そこで、今回は猫の舌がザラザラな理由と舌を出している理由についてご紹介します。

猫の舌がザラザラしている理由4つ

猫の舌をよく見てみると、先端部分に白いトゲのようなものがびっしりと付いているのが見えるでしょう。猫の舌には「糸状乳頭」というものが生えており、これが猫の舌がザラザラする正体です。

糸状乳頭は舌の奥までトゲが逆向きに生えており、舐められるとトゲが皮膚に引っかかるため痛みを感じます。猫の舌がザラザラしているのには、以下の4つの理由があります。

猫の舌がザラザラしている理由

  1. 唾液をためる
  2. 大量の唾液を身体の奥に運ぶ
  3. 毛を清潔にして整える
  4. 体温を下げる

猫の舌がザラザラしている理由その1:唾液をためる

猫の舌のザラザラは、唾液をためる役割を持っているという最新の研究報告があります。

これまで、ザラザラの基である糸状乳頭は先端がとがっていると考えられてきました。

しかし、アメリカ・ジョージア工科大学の研究チームによると、糸状乳頭は杓子のような形をしていることが分かり、毛づくろいを行う際に唾液をためてそれを毛や皮に舐めつけることが新たな事実として判明しました。

実際には管を半分に切ったような形をしており、管の内側に唾液をためるという仕組みになっています。

猫の舌がザラザラしている理由その2:大量の唾液を身体の奥に運ぶ

猫の舌は、糸状乳頭でためた唾液を体の奥まで運ぶという役割も持っています。

猫の舌はザラザラな部分がブラシとしての役割を持ち、また唾液をうまく運ぶことができるという点から、ブラッシングに最適な形をしています。

そして、舌を使って唾液を体の奥まで運び、常に清潔を保っています。

最新の調査では、猫が1回毛皮をブラッシングするにつき、約半分ほどの唾液が毛皮に付着しているという報告もあります。

唾液を体の奥に運ぶことは、猫にとって健康を維持する重要な行動と言えるでしょう。

猫の舌がザラザラしている理由その3:毛を清潔にして整える

ブラッシングを頻繁に行う猫ですが、これは毛を清潔にして健康を維持するための行動でもあります。

猫は1日に平均して10~14時間ほどの睡眠を取りますが、起きている時間でもその4分の1は毛づくろいの時間にあてています。

猫にとって体を清潔に保つことは、毛に付いた寄生虫やゴミなどを取り除いて病気から身を守るという目的があります。

そのため、唾液を効率よく前進に運び自身の健康を守るようにするために、猫の舌がザラザラしています。

猫の舌がザラザラしている理由その4:体温を下げる

猫の舌がザラザラしているのは、毛づくろいのためだけではなく体温調節という目的もあります。

糸状乳頭によって体の奥まで運ばれた唾液は、猫にとっては汗の機能を持ちます。実は猫は肉球にしか汗腺を持っていないため、汗で体温調節をすることができません。

その代わりとして、唾液を体全体に塗ることで汗の代わりとして機能させ、体温調節を行っています。

ただし、唾液だけでは体温調節のすべてがうまくわけではありませんので、飼うときは注意しておくと良いでしょう。

猫が舌を出している理由5つ

次のページ:猫の舌の仕組み

初回公開日:2019年08月08日

記載されている内容は2019年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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