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猫は幸運をもたらす守り神だった!日本の猫神社と世界の猫神信仰

更新日:2023年12月21日

現在ではペットとして愛されている猫ですが、昔は守り神として大切にされてきました。なぜ猫は守り神として崇められてきたのでしょうか?守り神として崇められている理由や、猫が祀られている神社を紹介します。日本に限らず世界各国で猫は大切にされてきました。

猫は幸運をもたらす守り神だった!日本の猫神社と世界の猫神信仰
浅草にある「今戸神社」は、猫の神社としても有名です。日本で最初の夫婦と言われてるイザナギノミコト・イザナミノミコトが祀られていることから、縁結びとして有名になりました。

境内には数多くの招き猫が置かれているので、夫婦のように寄り添う招き猫や黒い招き猫など色々な種類を見つけるのも楽しいでしょう。

江戸時代末期に活躍した新選組の一人・沖田総司の終焉の地、招き猫発祥の地としても知られている場所です。

田代島猫神社

宮城県田代島にある「猫神社」は漁業の守り神として祀られています。

漁業が盛んなこの地域では、大漁を招くとして古くから猫は大切にされてきました。しかし漁業に使う碇を作る際に飛び散った石が猫に当たり、重症を負わせてしまう事故が発生してしまいます。

この事故に心を痛めた人々が、猫の安全・大漁祈願として猫神様をこの地に祀ったのが始まりです。

世界の猫神信仰

古くから日本人と猫は密接な関係を築いてきました。時には日常生活の守り神として、時には家族の一員として身近に存在する動物です。

日本人に限ったことではなく、世界各国に人と猫の歴史があります。古代から猫は、ペットとしてではなく神の使いとして人々に大切に崇められてきた歴史が見えてきました。

人と猫との密接な関係は、紀元前から始まりました。

古代エジプト

世界で一番最初に猫をペットとして飼い始めたのが、古代エジプト人です。ネズミや毒ヘビを狩るのが上手な猫を手なづけ、家畜として一緒に暮らしたのが始まりと言われています。

暮らしを守る猫を次第に信仰し始めた人々は、守り神として崇めるようになりました。

命がつきた猫は、ミイラとして大切にされていたことも古代エジプトらしい風習です。エジプト時代から、猫は守り神として定着していました。

中国

庭で遊んでいる飼い猫を眺めていたら龍に変身し空に飛んでいったという話や、飼い猫の死体を河に流したら生き返った話など、中国には不思議な話が数多く残ります。

この中国から日本に猫が伝わったのは、奈良時代です。仏教の経典をネズミから守るために、船乗り猫として連れてこられました。

可愛らしい姿に魅了されて、猫を飼うという習慣が根付いたのは平安時代からです。

イギリス

古代エジプトで家畜として飼われていた猫は、アジアやヨーロッパなどの世界各地に広まっていきます。

イギリスでも当初はペットとして可愛がられてきましたが、キリスト教のある一派で猫を信仰する人々が現れたことから「悪魔の使い」として迫害される辛い歴史もありました。

現在では、猫はパワーや生命の象徴です。不幸のシンボルである黒猫が前を通り過ぎると、不幸が去っていったと捉えられ幸運が訪れると言われています。

ロシア

現在では多くの人々が猫と暮らすロシアでも、第2次世界大戦中の食糧危機により猫を食べなければならないという悲しい歴史がありました。

国中から猫がいなくなったことでネズミが増殖し、伝染病が蔓延したことで国の危機が訪れます。この危機を救ったのが国外から来た猫たちです。

猫たちのお陰でロシアの危機が救われたことから、現在も大切に扱われています。

猫と幸運にまつわる言い伝え

守り神としてだけではなく、幸せのシンボルとして猫は大切にされています。ふとした時に見かける猫の仕草や行動は、幸せや不幸の予兆を示すサインのひとつです。

幸運にまつわる言い伝えだけを紹介します。次の仕草を見たら、幸せが訪れるのも目前です♪

夢に猫が現れた時には、シチュエーションや猫の種類をしっかりと覚えておきましょう。その内容が吉凶を大きく左右します。

猫が前を横切る

猫が目の前を横切ると、幸せが訪れる前兆と言われています。色々な種類の中でも、白猫が一番ラッキーです。

朝玄関を出た時に白猫を見つけるだけでその日は幸運に、目の前をとおり過ぎると3日間は幸運になる言い伝えがあります。

他にもカギシッポになっている猫や、オッドアイの猫が横切るなど珍しい容姿をした猫が横切るのも幸運が訪れるサインです。
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初回公開日:2019年08月09日

記載されている内容は2019年08月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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