犬がお腹を見せる理由とは？仰向けにさせる方法4つをご紹介

飼い主が犬にとって、上位の存在であることを子犬の時から覚えさせ、主従関係を築いておくことにより、従順になります。

さらに、お腹を見せる行動だけでなく、覚えさせておかなければならない、トイレの場所をきちんと守るマナーや食事のマナーなどのしつけも、覚えやすくなります。

また、トリミングに行った時に、犬が嫌がらず行動してくれると、先生が作業しやすいという利点もあります。

飼い主さんは、どんなにかわいくても、甘やかして、犬に自分より下と見られることのないように、注意が必要です。

おなかをちゃんと見せてくれることにより、生活の中で起こる異変に気づきやすくなり健康管理が楽になります。

犬がお腹を見せると、鼻の脇や鼻の横が見えやすくなり、口の中やベロを出すことで、歯も見やすくなります。定期的に、伸びた爪を切ったり、毛をブラッシングするのも簡単です。

また、犬のおなかが見えることにより、その周りや足の付け根などの異変にも、すぐに気づくことができます。

ただし、強引にしつけると、精神が不安定になって逆効果です。飼い主さんは、犬の様子に注意しながらしつけましょう。

ゆっくりと時間をかけて、犬が自然に慣れてくれるように、意識して取り組んでいき、犬が喜んで仰向けになるようにします。

お手が下手な犬がいるように、どんな犬でも必ずお腹を見せるわけではありません。弱点を見せるには、相当な信頼関係が必要です。

そのコツをつかむためにも、なるべく自然に体を預ける仕草をし、お腹を見せることを覚えてくれる方法について見ていきます。

腹ばいの姿勢から、側頭部や背中に手を当て、ゆっくりと体を倒しながら、お腹を見せるようにだします。

よくなでられる場所である側頭部や背中は、犬が触られることに慣れているので、お腹を見せる行動も教えやすいです。

リラックスして、寄り添う仕草をしたり、おしりをくっつける時など犬が思いを寄せる行動をしてくれた時に試してみるのもいいです。

犬が嫌がる時は、行わず、リラックスするまで待ちます。あせったら、うまくはいきません。時間をかけてゆっくりと行ってください。

犬にとって、初めてお腹を見せる行動をする時は、わからないことなので、飼い主さんでも抵抗されることもあります。

おとなしくさせるために、前足を押さえて、動きを封じる必要があります。少しかわいそうな気もしますが、飼い主さんが噛まれないためには重要です。

しかしこの時、噛まれるのがこわいからといって、無理矢理に、押さえつけたりすることは逆効果なので注意します。

小型犬や中型犬なら、ひざの上でだっこをして、そのまま仰向けにし、おしりをあげるようにします。

だっこは、犬が比較的リラックスしてくれるので、お腹出しすることも、そこからさらに、おしりをあげて、仰向けることも簡単です。

しかし、だっこを嫌がる犬には、当然ですが不向きです。飼い主さんは、自分の犬がなにをすれば喜び、なにをすれば嫌がるのかを、知っておくことが大切です。

少しでも、お腹を見せる行動ができたら、たくさんほめてあげます。しつけをする上でもっとも大切なことは、上手にほめることです。

何度も、何度もほめられることで、その好意に甘えることを覚えます。そうやって、ほめてもらえるうれしさを、犬に植え付けていきます。

また、ほめ言葉は、統一したほめ言葉をつかってください。その言葉の時は、ほめられていると、すぐに理解することができるようになり、早く覚えます。

犬にお腹を見せる姿勢をさせることのメリットは述べましたが、その姿勢が、デメリットになる犬種もあります。

小型犬や中型犬に多い、腰に負担のかかりやすい骨格をしている犬種は、長くお腹を見せる体勢を続けると危険です。

また、鼻先が詰まった短頭犬種も、もともと鼻腔が狭いので、仰向けにすることはできるだけさけた体勢にすることを心がけましょう。