コーギーの毛色であるセーブルの特徴とは？他のカラーなども紹介

「コーギーを飼いたいので、特徴を知りたい」
「コーギーの毛色であるセーブルって、どんな色なの？」
「コーギーは尻尾が短いイメージだけど、断尾していない場合もあるの？」
これからコーギーの飼育を検討している人は、コーギーについて詳しく知ってから飼いたいと思うでしょう。

本記事ではコーギーの歴史や特徴、コーギーの毛色でよく知られるセーブルの特徴について紹介します。また、コーギーが断尾されてきた理由についても紹介します。

この記事を読んだあとには、自分好みのコーギーを飼いたくなるでしょう。

コーギーをこれから飼いたい人やコーギーについて詳しく知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

コーギーと言われると、胴が長く短い脚が特徴の犬を思い浮かべるでしょう。コーギーの原産地はイギリスで、元々は牧羊犬でした。

日本で一般的なコーギーの正式名称は、「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」です。同じコーギーという名前がつく、「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」という犬種もいます。どちらもコーギーで見た目もよく似ていますが、誕生した場所や犬種も異なります。

日本でよく飼われているウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、人懐こい性格です。それに対し、ウェルシュ・コーギー・カーディガンは飼い主に従順ですが、知らない人には警戒心が強いとされています。

ここでは、2種類のコーギーの歴史や特徴を詳しく紹介します。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、長年イギリス王室で飼われている犬種です。その歴史は古く、10世紀ごろにはイギリスのウェールズに持ち込まれ、牧羊犬として長く活躍しました。

20世紀初頭には、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークがドッグショーに出るようになります。ドッグショーで魅力的に見えるようにするため、品種改良がなされました。

ドッグショーでのコーギーがイギリス王室の目に留まり、以来イギリス王室の犬として知られるようになりました。ジョージ6世やエリザベス2世が、大変可愛がったことでも有名です。

コーギーの人気が高まったのも、イギリス王室犬として知られるようになったからと言われています。

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、毛が直毛で硬めなのが特徴です。また、尻尾が短いことでよく知られています。

牧羊犬であった頃は、家畜に尻尾を踏まれないように切っていました。現在は尻尾を切断する必要が無いため、そのままにされるケースも多いです。

一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、成犬の平均体重はオスが10～12kg、メスが9～11kgが理想とされています。身体の高さは25～30cmが一般的です。

性格は人懐こく働き者で攻撃的な面はありません。好奇心が旺盛なので、室内だけでなく外遊びもしっかり取り入れるといいでしょう。

牧羊犬であった時は牛のかかとを軽く噛み統制していため、噛み癖がつきやすいので注意しましょう。

平均寿命は12～14歳とされ、他の犬種と大差はありません。近年は平均寿命よりも長く生きる傾向にあります。

出典・参照： ウェルシュ・コーギー・ペンブローク｜一般社団法人　ジャパンケネルクラブ

ウェルシュ・コーギー・カーディガンの歴史は、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークよりも古く、紀元前1200年ごろにイギリスで牧羊犬として活躍していました。

元々はケルト族という民族によってヨーロッパからウェールズに持ち込まれ、祖先犬はダックスフンドと同じ、絶滅犬種の「イングリッシュ・ターンスピット・ドッグ」と考えられています。

どちらも牧羊犬であったことや見た目が似ていることなどから、1900年代初頭までは同一犬種として扱われました。しかし、祖先犬の違いやイギリスへ持ち込まれた由来の違いなどから、1934年に別々の犬種と認定されました。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは飼い主に従順な性格ですが、かつては牧羊犬であったことから、犬や子供など動くものに対して警戒心を示します。

理想平均体重はオス・メスともに10～15kg程度です。体高は30cm程度で、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークと大きな違いはありません。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは、尻尾が長くふさふさしています。牧羊犬として扱われていた時も尻尾を短く切られることはなく、昔は尻尾の長さでウェルシュ・コーギー・ペンブロークと区別していました。

平均寿命は、12～15歳程度と言われています。ウェルシュ・コーギー・ペンブロークと大きな差はないでしょう。

ウェルシュ・コーギー・カーディガンは日本ではあまり見られません。2021年の犬籍登録頭数は、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークが4,654頭なのに対し、ウェルシュ・コーギー・カーディガンは52頭です。とても希少価値の高い犬種と言えるでしょう。

出典・参照： 犬種別犬籍登録頭数｜一般社団法人　ジャパンケネルクラブ