マルチーズは抜け毛が少ないのか？マルチーズの抜け毛の予防法

きゃしゃな身体と短い足、絹のように眩しいほどの白い被毛がマルチーズの特徴で、鼻先、垂れた耳から尻尾の先まで床に届くほどまっすぐ伸びた長い被毛をしています。

尻尾にも流れるように豊かな飾り毛があり、緑黒で暗色の瞳をもち、そして身体は引き締まっています。頭部にリボンなどの飾りをつけることが好まれているようです。

機敏な身のこなしをしイキイキと活力に溢れて、軽快な足取りで優雅に歩きます。

マルチーズは記前年1500年ころは貿易の中継点であったマルタ島にフェニキアの商人たちが持ち込んだ犬だと言われています。

マルチーズはマルタ島に持ち込まれたアジア由来の小型犬が改良固定されたものと伝わっていますが、確かな裏付けはありません。

3000年以上の歴史を有する古い犬種であり、「犬の貴族」と呼ばれ、終始愛玩犬として飼育されてきた特異な犬種です。

初めは船員のペットとして船のなかで飼育されることが多く、貿易相手国に広がっていきました。

マルチーズは利口でしつけがしやすい犬種で、落ち着きがあり、温厚で活発で遊び好きで、飼い主さんに愛情を持ってつき合い、そして従順です。

ただ甘やかすと絆が強すぎてワガママになってしまうので、子犬の頃から一貫性をもってしつけをすることが理想的です。

陽気で明るい性格でありながら神経質な一面や気の強さもあり、いたずらに可愛がると子どもに対して牙をむく傾向があります。

小型犬特有の騒がしいこともないので、1人暮らしには最高のパートナーになります。

犬種によって抜け毛の量に大差がありますが、マルチーズは抜け毛が少ないです。

マルチーズの毛はシングルコートなので、ダブルコートのように生え変わりにならないので抜け毛が少ないですが、それでもブラッシングは必要です。

マルチーズは毛が長いのでブラッシングをしないと、毛が絡まって毛玉になるので注意しましょう。

犬の被毛の構造にはシングルコート（1重構造）とダブルコート（2重構造）があり、犬種によって異なるのですが、マルチーズはシングルコートです。

シングルコートは、外部の刺激から皮膚を保護する役割をする、オーバーコートのみが生えている被毛です。

ダブルコートは、オーバーコートと体温調節の機能を果たすアンダーコートが生えている被毛で、この被毛の構造は、抜け毛の量と大きく関係しています。

マルチーズは、シングルコートであることから、抜け毛は少ないほうです。

シングルコートの抜け毛が少ない理由は、換毛期がないからです。

ダブルコートの場合、春になると冬毛から夏毛へ、秋には夏毛から冬毛へ変わるため、この年2回の換毛期には多くの毛が生え変わります。

しかしアンダーコートが生えていないマルチーズは、1年を通して毛が少しずつ抜けて生え変わるため、大量の抜け毛が発生しません、

真っ白でやわらかい毛並みがマルチーズの特徴で、毛色はホワイト一色で、カットしなければ引きずるほど伸び続けます。

家のなかで飼われていることが多い犬種のマルチーズの生活環境は、冷暖房の普及により家のなかの温度が季節を問わず一定に保たれています。

それでマルチーズが気温差を感じにくくなっている可能性もあり、そのことから換毛期に抜ける量が少なくなることもあるでしょう。

そのようなことも、マルチーズの抜け毛が少ない理由の1つとなっている可能性があります。
換毛期がないことから、トリミングでさまざまなスタイルを試したり、アレンジがたのしめるのもマルチーズの魅力です。

狩猟犬や使役犬など、もともと人間の補佐的な存在として誕生して、その後ペットとして飼うために改良されていく犬種が多いです。

しかし、マルチーズは最初から愛玩犬として誕生した犬種であり、そのため家族として一緒に暮らしやすい素質が備わっています。

マルチーズは長い歴史の中で、貴族が抱いて歩くための犬でもあったことから、抱きやすい重さである3.2kg以下が好ましいとされる小さい犬種です。日本に限らず世界での愛玩犬です。