性格が悪いと言われるポメラニアンの特徴とは？理由や飼う時に気を付けること

好奇心旺盛で遊ぶことが大好きなポメラニアンは、小型ですが性格は活発でよく動き回る特徴があります。

性格には注意深い面もありますが、好奇心の強さが上回って急に走り出す危険があるため、散歩中はリードを手放してしまうことのないよう十分に注意しましょう。

牧羊犬やソリ犬を祖先に持つ犬種のため、身体は小型でも勇敢な気質を持っています。また、仲間意識が強く、家族を外敵から守ろうとするところもポメラニアンの特徴です。

生活圏に異変を感じた際には激しく吠えて家族に知らせてくれます。そういった祖先からの習性が今でも残っていて、周囲への警戒心が強く頑固な性格から、番犬に向いている犬種と言えます。

ポメラニアンは仲間意識が強い犬種のため、同じ環境に他の犬や猫などのペットがいてもフレンドリーに過ごせます。協調性に優れているため多頭飼いに向いている上に、人懐っこい性格なので小さな子供や赤ちゃんがいる環境でも飼いやすい特徴があります。

一方で、一人で過ごす時間が苦手なため、長時間一人きりで留守番する際は寂しくて吠え続けてしまう場合もあるでしょう。このような無駄吠えはしつけをすることで抑えられるので、一人にさせる機会が多い、時間が長いといった場合はしつけをしっかりしましょう。

ポメラニアンの性格には甘え上手で警戒心が強いといった特徴がありますが、性別によっても微妙に性格の傾向が異なってきます。

オスは好奇心旺盛で活発、元気という特徴があります。しかし、周囲に危険がないか気を配る警戒心の強さから、外敵を寄せ付けないように吠える癖がつきやすい傾向があるのです。

メスは比較的おとなしく、飼い主に甘えることが上手な特徴があります。常に場の状況をよく観察しているため、空気を読んで行動する傾向があります。

愛犬家にとってポメラニアンは、ペットというよりは家族に近い存在ではないでしょうか。それと同じように、愛犬からしても一緒に暮らす人間を家族と認識しているでしょう。

同じ家で暮らす愛犬が、健康で楽しく快適に過ごすためには飼い主の適性が求められます。そのためには、どのような飼い主が望ましいのか知っておくことが大切です。

ここでは、ポメラニアンの飼い主に向いている人のタイプを紹介します。

一人暮らしでも留守番のしつけをすればポメラニアンを飼うことは可能ですが、寂しがり屋な犬種なので一緒にいる時間をなるべく多く取れる飼い主が理想的です。

あまり家を空ける時間が長くなると、ストレスから無駄吠えが増えたり、飼い主の言うことを聞かなくなったり愛犬にとって良くない影響が出る可能性があるため気をつけましょう。

愛犬の体重管理や健康な身体づくりのためにも毎日の散歩は欠かせないため、そういった時間がしっかり作れる飼い主が理想的です。散歩の時間は食事や遊びと同じくらい楽しみなイベントのひとつです。怪我や術後などの理由で獣医に止められていない限りは毎日散歩させましょう。

また、精神面の安定においても散歩は重要な意味を持ちます。一日のほとんどの時間を変化のない環境で過ごすため、気分転換しなければストレスを抱えてしまいます。テレビやスマホといった娯楽のない犬にとって散歩はなくてはならないものです。

犬も人間と同じくコミュニケーションによって意思の疎通を図ります。犬は言葉が話せない分、しぐさや言い方から感情を察知できる鋭い洞察力を持っているのです。

そのような敏感な感覚を持った犬に対して、やさしく穏やかに、そして根気強くしつけできる適性もポメラニアンの飼い主に求められます。

しつけの過程では失敗を繰り返すことも珍しくありませんが、そのたびに叱っていては萎縮してしまうため、気分転換をしたり休憩を挟んだりしながら粘り強く訓練しましょう。