オスのアンコウの育て方・寄生の仕方・吸収・オスとメスの違い
更新日:2024年08月06日
血管が繋がり、完全に寄生したオスのあんこうは、どんどんとその体が退化していきます。ゆっくりと目がまず退化し、やがては完全に無くなってしまいます。そして、その後は内蔵も退化し、自分の意思もなくし、生殖機能のみを残したイボのような突起物になり、完全にメスの身体の一部になってしまいます。
アンコウのオスとメスの違い・見分け方
そんなあんこうのオスとメスですが、意外と見分け方はたくさんあり、しかも見た目で随分と違います。詳しく紹介していきますので、ぜひあんこうのオスとメスの違いについて知ってください。
大きさの違い
実はあんこうのオスとメスには目に見えて大きな差があり、まず、大きさが全く違います。あんこうの種類はおよそ300種類以上もいると言われていて、まだまだ深海の未知の世界ではその姿を全てとらえる事はできていません。それでも、それだけの種類がいるにも関わらず、全てのあんこうはメスの方が圧倒的に大きく、そして、オスは最大でメスの1/3、最小で1/13程度の大きさしか無いものもいます。
色の違い
世界にはさまざまな種類の動物がいますが、基本的にはメスが地味な色をしており、オスが派手な色をしているイメージが強くあります。ですが、このあんこうはメスの方が大きく、そして派手な色をしています。その色はさまざまで、毒々しい赤や、美しいピンク色までいて、深海魚の少し不気味な雰囲気から一転して熱帯魚のような魅力を持っています。
一方あんこうのオスですが、逆にメスとは違い、地味で暗い色をしている事がほとんどです。ですので水族館にいる目を引くあんこうのほとんどはメスである可能性が高いです。
一方あんこうのオスですが、逆にメスとは違い、地味で暗い色をしている事がほとんどです。ですので水族館にいる目を引くあんこうのほとんどはメスである可能性が高いです。
オスのアンコウが生殖の為にすること
さて、ここまでオスのあんこうの性質とメスとの違いを紹介してきましたが、なぜこのような形でオスはメスに寄生するのか、という事に疑問が残ります。その理由はズバリ繁殖のためです。さきほど、あんこうのオスはメスに寄生し同化したあと、内蔵が退化するといいましたが、一つだけ機能を残して退化します。その残された機能が、繁殖のための機能です。
ここまで聞くとあんこうのオスの一生とは一体何なんだろうかと思うでしょう、ですが、あんこうのオスは繁殖のためにメスに寄生し同化していると言っても過言ではありません。
ここまで聞くとあんこうのオスの一生とは一体何なんだろうかと思うでしょう、ですが、あんこうのオスは繁殖のためにメスに寄生し同化していると言っても過言ではありません。
メスに寄生したオスのあんこうの生殖方法
さきほども軽く触れましたが、オスのあんこうはメスに寄生すると退化します。目も見えなくなりやがて無くなり、内臓も退化、メスと完全に一体化したイボのような存在になります。ですが、内臓機能が退化するかわりに生殖機能が強く働くようにります。
それでは、意思も何もないオスのあんこうがどうやって生殖をするというのでしょう?詳しく説明していきます。
それでは、意思も何もないオスのあんこうがどうやって生殖をするというのでしょう?詳しく説明していきます。
メスが成熟すると自動的に繁殖行動を行うようになる
あんこうのオスは、メスが未成熟であってもとにかく出会ったそばから噛み付いて同化します。そしてメスが成熟をした頃合いから、どんどんメスの卵巣が発達し、繁殖行動を行うようにホルモンなどが作られるようになります。そうなると、メスと血管が同化しているオスにも繁殖行動を促すためのホルモンが供給されるようになります。
結果、オスの身体にある精巣がどんどん発達し、いつでもメスに精子を送り込めるようになります。これによって、メスが産卵する一番いい時期に合わせてオスが放精し、効率よく、そして確実に種を残す事ができます。
結果、オスの身体にある精巣がどんどん発達し、いつでもメスに精子を送り込めるようになります。これによって、メスが産卵する一番いい時期に合わせてオスが放精し、効率よく、そして確実に種を残す事ができます。
どうしてあんこうはこんな方法で生殖するのか?
初回公開日:2017年11月07日
記載されている内容は2022年11月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。