メガロドンに天敵はいたのか？仮説から生態や絶滅した理由を解説

現在も世界中の海で生息しているシャチもメガロドンの天敵であったのではないかと推測されています。

海のギャングとも呼ばれるシャチは泳ぎのすばやさだけではなく、知能も高いです。その賢さは水族館でショーを行うイルカ以上だと言われています。

シャチの体長は約5m～8mで個体によってはメガロドンの2分の１の大きさですが、持ち前の賢さでメガロドンと戦うことができたようです。

賢いシャチはチームワークがよいので、一致団結して強いものとも戦ってきたのでしょう。

人喰いザメとして有名なホオジロザメもメガロドンの天敵であったと推測されています。

ホオジロザメはパワーも大きさもメガロドンには劣っていますが、その凶暴さとすばやさでメガロドンのエサをどんどん奪っていたのではないかと言われているのです。

強さで直接的な天敵となったリヴィアタン・メルビレイとシャチ、エサを奪う間接的な天敵となったホオジロザメの出現によりメガロドンの個体はどんどん減少していったのかもしれません。

メガロドンの天敵だったであろう生物を知ることはできましたが、それでもまだ大きくて強いメガロドンが絶滅したなんて納得できないという方も多いことでしょう。

ここからはメガロドンが絶滅した理由について紹介していきます。

最初に説明した通り、メガロドンに関する研究はあくまで仮説です。ここまで紹介してきたメガロドンの生態をふまえて、より納得できる説はどんなものか一緒に考えてみましょう。

メガロドンが絶滅したと言われている約600万年前に、海水温度が低下しました。

暖かい海に適応していたメガロドンは幼魚が冷たい海に耐えられず繁殖ができなくなり、そのまま途絶えてしまったと仮説されています。

結局どんな生き物も自然に勝つことはできないということでしょう。しかし、海の巨大生物は環境の変化にも耐えることができると言われており、もともと寒い地域からもメガロドンの化石が発掘されているのでこの説には賛否両論あります。

エサであるクジラは哺乳類で、外からの温度変化に影響を受けず体温を調整することができるため、メガロドンが近づけない冷たい海域に逃げてしまったと言われています。

ただえさえシャチやホオジロザメとのエサの取り合いが起きていた状況で、生息地は狭まり、クジラは手の届かない範囲に逃げてしまったとなると、メガロドンの食糧不足は深刻なものだったことでしょう。

エサの取り合いにはすばやさが重要です。
最強に見えるメガロドンですが、その大きさがあだとなりすばやさや機敏さはシャチやホオジロザメに劣ります。

環境の変化にも上手に適応してきた天敵たちがどんどん強くなるのに対し、メガロドンは進化することができずどんどん衰退していきました。

幼魚は環境の変化で弱っただけではなく、天敵たちの捕食対象にもなってしまい自然と個体数が減っていったと考えられます。

実はメガロドンは現在も生存しているのではないかと言われています。

メガロドンの生態については全て仮説のため、絶滅したという証拠もまだ生きているという証拠もなく、はっきりしたことはなにもないのです。

もし深い海の中とんでもなく大きくて強いメガロドンがまだ生存しているとしたらとても興味深いですよね。

生存しているという噂はあくまで都市伝説レベルのものですが、あなたの想像力を掻き立てるうえで知っておいて損はありません。

ここからはメガロドンがなぜ現在も生きていると言われているのかについて解説していきます。

絶滅したのか生存しているのかあなたはどちらを信じますか。

メガロドンに対する研究は全て歯の化石からの推測によるものです。絶滅した理由も、天敵と言われている生物も、あくまで仮説のため決定的な証拠はありません。

化石が見つかれば見つかるほど新たな仮説や疑問点が生まれ、新しい論文が発表されます。
このような経緯から仮説に矛盾点が存在していることも多く、簡単に納得できないという人が多いのです。

たしかにサメの中でも最大最強と言えるメガロドンの特徴を知ると、そんな理由で絶滅するんだろうかと考えてしまうのも無理はないでしょう。