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メガロドンは実在する?基本情報や目撃情報・化石についても紹介

更新日:2024年08月12日

メガロドンという古代のサメをご存じでしょうか。巨大なサメの目撃情報から、現在も存在している説もあるメガロドンですが、この記事ではそのメガロドンの特徴や基本情報、ホホジロザメとの比較などを紹介しています。メガロドンに興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

メガロドンは実在する?基本情報や目撃情報・化石についても紹介

メガロドンは実在しないという説

メガロドンが現在は実在しない理由としては、海水の温度低下やライバルとの生存競争に敗れたために絶滅した、というものです。

約2000万年近く生息していたメガロドンですが、それだけ長い間、海の環境は安定していたのでしょうか。それとも緩やかに進化はしていたけれど、適応が追いつかないくらい環境が急激に変化したのでしょうか。メガロドンの絶滅原因もいくつか唱えられていますが、まだ謎に包まれています。

マリアナ海溝にメガロドンがいると言われる理由とは

マリアナ海溝は、西太平洋にあるマリアナ諸島近くにある、世界一深い海のことです。その深さは、一番深いところで、約11000mといわれており、世界一高いエベレストがここに沈んだとしても、まだ2000m近くあります。エベレスト山頂ですら深海の中におさまってしまうのですね。

水深10000mを超えているマリアナ海溝は、当然光の届かない漆黒の世界で、水温も1.5℃程度と言われています。水圧も水深10000m地点では1000気圧もの力がかかります。これは指の爪の上に1トンの重さがかかっているようなものです。そんな過去酷な環境で、メガロドンは実在できるのでしょうか。

まず、メガロドンはマリアナ海溝には実在しないと言われている理由にはいくつかあります。

メガロドンは、もともと浅い海に住んでいたので、その体の構造では水圧に耐えられない。もともと主食がクジラだったメガロドンが、主食のいない深海で毎日1トンの餌をどうやってまかなうのか、などがあげられます。

ですが、マリアナ海溝にメガロドンが実在すると言われている説もあります。

2016年、マリアナ海溝で、偶然撮影された巨大サメがメガロドンだというものです。この動画は、マリアナ海溝の海底調査をしていた研究チームが、生物の実験をしていたところに巨大なサメのヒレが映りこんだものです。

ヒレの大きさから体長は、推定で19mになるそうで、この映像はメガロドンが実在している証拠として世界中に拡散されました。

深海は到達するのが難しく、まだ謎に包まれています。シーラカンスのようにメガロドンも深海に適応していたら、今も実在しているかもしれませんね。

メガロドンの化石についてご紹介

1989年、埼玉県で完全に近いと思われるメガロドンの歯列が出土しました。サメの歯の化石はバラバラに発見されることが多いのですが、この化石は1個体分の上下顎の歯が73本ありました。

ここではメガロドンの歯と、現在も実在しているホホジロザメの歯の比較と、メガロドンの顎の復元模型が見られるところを紹介しています。

余談ですがメガロドンの化石は、日本では昔「天狗の爪」と言われていたのですよ。

ホホジロザメの歯との比較

今も実在しているホホジロザメは体長が6mになると言われていますが、メガロドンは20mと、体長は3倍以上になります。歯の大きさもホホジロザメが5~6cmに対し、メガロドンは18cmと、やはり3倍の大きさがあります。

形状はどちらの歯も三角形で、形もよく似ています。やはり食性が同じなので似てくるのだと思いますが、歯の形を見ていると、メガロドンとホホジロザメは近縁種というカルカロドン(ホホジロザメ属)説もうなずけますね。

ちなみに、メガロドンの歯の化石もホホジロザメの歯も購入が可能で、メガロドンの歯が数万円に対して、ホホジロザメの歯は数千円から購入が可能です。これは大きさと言うよりも、現在も実在しているか、実在していないかの差でしょうね。

メガロドンの顎の復元模型もある

国内にはメガロドンの顎の復元模型が見られる場所が2カ所あります。平塚市博物館と埼玉県立自然の博物館です。

平塚市博物館にあるものは、もともとは2021年9月に閉館した京急油壺マリンパークにあったもので、閉館後に平塚市博物館に寄贈され展示されています。裏側に回って、まるで口の中に入っているような写真も撮影することができるそうです。

そしてもう1カ所、埼玉県秩父郡長瀞町にある埼玉県立自然の博物館にも顎の復元模型は実在しています。これは1989年に出土した完全に近い形の化石を元に顎の復元が展示されていて、全長12mの個体であったと考えられています。

埼玉県立自然の博物館には顎の復元模型の他、メガロドンの生体復元模型や歯の化石も展示されています。

メガロドンを動画サイトや映画でも確認してみよう

動画サイトを「メガロドン」で検索すると、たくさんの動画が出てきます。現在も存在するのか、絶滅してしまったのか、どんなサメだったのかと、内容も多岐にわたります。映画「MEG ザ・モンスター」などメガロドンが題材になっている映画もありますし、大勢の人が興味あるのだとうかがえます。

最新の研究では、成長したメガロドンは、現在も生存しているどのサメより早い速度で泳ぐことができるという研究結果が科学誌に掲載されました。

英スウォンジー大学の研究チームが、保存状態の良いメガロドンの脊柱から3Dモデルを作成し、それを使って動きや行動を推測したものなのですが、現在でも新しい発見があるメガロドンはまだまだ謎の多いサメと言えるでしょう。

国内にはメガロドンの歯の化石や顎の復元模型を展示している博物館がいくつもありますし、動画などもたくさんあります。ぜひ、本記事を参考にして、メガロドンの謎を楽しんでみてください。

初回公開日:2022年08月24日

記載されている内容は2022年11月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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