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ドジョウの飼育に適切な水温とは?飼育に必要なものについても紹介

更新日:2024年08月12日

ドジョウを飼いたいが飼育方法が分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、ドジョウの飼育に必要な道具や、適切な水温などの飼育方法について紹介しています。ドジョウの飼育を検討中の方、熱帯魚など何かしら魚を飼いたい方は、ぜひこの記事を読んでください。

ドジョウの飼育に適切な水温とは?飼育に必要なものについても紹介

アジメドジョウ

アジメドジョウは日本固有種のドジョウで、河川の上流、特に清流を好みます。体長は約10センチです。

国内では、主に北陸から中部、近畿地方で見られます。マドジョウやシマドジョウは水底の泥や砂の中が好きですが、アジメドジョウが好きな場所は、石や礫が多くある場所です。特に石に付着した藻類やコケをよく食べるため、ペットとして飼うと水槽を綺麗にしてくれます。

見た目はドジョウの中でも細長い体をしており、背中側に暗い斑紋が入っています。また、口の形にも特徴があります。アジメドジョウの口は頭部の下に位置し、石に付着した藻類やコケを食べられるように、唇は厚い吸盤状になっているのです。

寿命は2~3年程度で、飼育されたものでも4年ほどです。また、アジメドジョウが好む清流が少なくなってきていることや、食用として捕獲されてきたことなどにより、絶滅危惧種としてレッドリストに入っている希少な種類のドジョウでもあります。

ヒドジョウ

ヒドジョウとは、マドジョウの突然変異によって生まれた種類です。種はマドジョウと同一のため、主に水路や水田に生息し、体長も比較的大きく、10~15センチほどになります。

ヒドジョウの大きな特徴は、見た目です。マドジョウの色素が減った種類のため、体全体がオレンジ色をしています。その見た目の綺麗さと、マドジョウ同様の穏やかさから、ペットとしても人気のある種類です。

寿命は約2~3年、長ければ5年ほど生きられます。飼育環境によって寿命も変化しますので、ヒドジョウにとって快適な環境を整えてあげることが重要です。

フクドジョウ

フクドジョウは、体長が20センチほどあり、ドジョウの中でも大柄な種類です。主に、日本、シベリア、サハリン、中国東北部、朝鮮半島に生息しています。

日本国内でもフクドジョウを見られる地域は限られています。元々は北海道で生息していた種でしたが、宮城県や福島県にも移入してきたことが分かっています。

見た目は黄褐色で暗い色の斑紋が入っています。15~22度ほどの低水温で、砂礫の隙間を好みます。他のドジョウよりも水温や水質に敏感なため、ペットとして飼うのは少々難しいとされています。

寿命は2~3年ほどと言われていますが、他のドジョウと比べてはっきりとは分かっていません。

ホトケドジョウ

ホトケドジョウも日本固有種のドジョウです。体長は約5~7センチほどでドジョウの中でも小さい種です。田んぼや小川といった流れが穏やかな場所や冷たい清流を好みます。

日本国内では、近畿地方から東北地方にかけて生息しています。マドジョウやシマドジョウとは異なり、ホトケドジョウは川底に潜らず水面の近くや中域を一般的な魚と同じように遊泳しています。

ホトケドジョウという名前は、仏のような優しい顔つきをしていることが由来になったと考えられています。さらには体も小さく見た目が可愛らしいことからペットとしても人気です。

寿命は約2~3年です。なお、ホトケドジョウが生息する綺麗な小川は年々減少し、生息環境が脅かされています。そのため、絶滅危惧種としてレッドリストに入っています。

ドジョウ飼育に必要なもの

ドジョウは穏やかな性格をしているため、飼育には適した魚であると言われています。他の魚と争うこともあまりないため、混泳させて飼うことができるという点でもドジョウは人気の魚の一つです。

飼育において必要な道具も、基本的には熱帯魚と変わりませんが、腸を使った呼吸が出来るためエアーポンプがなくても飼育できます。また、一般的なマドジョウは日本の河川で過ごしているため、水温の変化にも強く、総じてドジョウは飼いやすい生き物であると言えます。

また、野生のドジョウは冬眠をします。しかし飼育する場合は、水槽内にヒーターを入れてあげたり、部屋の温度を高くしたりして水温をあげてあげれば、冬眠をすることもなく一年中ドジョウの姿を見ることができます。

以上のように、初心者でも飼いやすいドジョウですが、冬眠を防ぐためのヒーターや潜るための泥や砂といった、習性上必要なものもあります。ここでは、ドジョウを飼う際に必要なアイテムをご紹介していきます。
  • 水槽
  • 田砂
  • ろ過フィルター
  • 流木
  • ヒーター
  • 冷却ファン

水槽

ドジョウは10~20センチほどにまで成長することもあります。そのため、水槽のサイズは45センチ以上が望ましいでしょう。

ただ、ドジョウを飼う人の中には、他の魚と混泳で飼おうと思っている方も多いでしょう。その場合は、もう少し大きめの水槽を用意してあげるべきです。おおよその目安としては、3匹程度なら45センチ水槽、7匹程度なら60センチ水槽がいいでしょう。

なお、ドジョウを飼育する際には、フタ付き水槽を選んだほうがいいです。先述のとおり、ドジョウは腸管呼吸ができるため、水中の酸素が薄くなると、腸管呼吸をしようと水面にまで上がってきます。その際に水槽から飛び出してしまう恐れがあるのです。

さらに、ドジョウはジャンプ力が強いと言われています。そのため、驚いた時にそのまま水槽の外に飛び出てしまうこともあるのです。なお、フタ付き水槽を買う際には、体が細いドジョウがすり抜けてしまわぬよう、なるべく隙間がないものを選ぶといいでしょう。
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初回公開日:2022年11月04日

記載されている内容は2022年11月04日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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