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バタフライフィッシュの飼育方法|特徴や飼育の注意点についても解説

更新日:2024年02月22日

バタフライフィッシュの名前とその見た目から、興味を持つ人も多いのではないでしょうか。この記事では、バタフライフィッシュの飼育方法、レイアウト、混泳、繁殖、不調の原因と対策などを解説しています。バタフラフィッシュを飼ってみたい人はぜひチェックしてみてください。

バタフライフィッシュの飼育方法|特徴や飼育の注意点についても解説

水槽の立ち上げ方



必要な飼育用品が揃ったら、早速水槽を立ち上げましょう。購入した水槽を設置し、底砂を入れ、フィルターやライト、季節によってはヒーターなども設置します。カルキ抜きした水を入れ、機材の電源を入れます。この時点では、まだバタフライフィッシュを投入できません。

立ち上げたばかりの水槽は、バクテリアがほとんど住み着いておらず生物ろ過が機能していません。快適とは全く言えない環境のため、まずは1ヶ月程度パイロットフィッシュを飼育し、水質を安定させることがオススメです。

パイロットフィッシュは、立ち上げたばかりの水槽の環境を整えてくれる、とても重要な存在です。どんな環境にも適応できる、丈夫な魚種をパイロットフィッシュに選びましょう。

オススメは「コリドラス・ステルバイ」です。水槽の底で生活し穏やかな性格のため、表層にいるバタフライフィッシュとも混泳できるでしょう。

「コリドラス・ステルバイ」は底に沈んでいる餌を食べてくれるので、パイロットフィッシュ期間後も水槽内のお掃除係として活躍してくれます。

初めてパイロットフィッシュを入れる際は、水槽に水を入れ、フィルターを数日回してから投入します。飼育期間は1ヶ月程度です。投入数は数匹程度にし、餌は控えめに与えましょう。

パイロットフィッシュの飼育期間を終えるポイントは、水がクリアで濁っていないか、茶苔は生えていないか、パイロットフィッシュは元気に泳いでいるかをチェックし、すべて問題が無かったときです。この準備期間を経て、ついにバタフライフィッシュが投入できます。

バタフライフィッシュの飼育方法

バタフライフィッシュの飼育方法|特徴や飼育の注意点についても解説
バタフライフィッシュは比較的丈夫な魚なので、初心者でも飼育しやすいと言われています。しかし表層でじっとしている習性や、臆病でおっとりした性格、ジャンプして捕食する点など、飼育する際には工夫が必要です。ここではそのポイントについて解説します。

水合わせの方法

水合わせは、買ってきた魚を水槽に投入する前に行う、重要な作業です。これまでいたお店の環境と新しい水槽では、水質や水温が異なります。

急激な環境の変化は、魚体に大きな負担がかかってしまいます。水合わせをすることで徐々に新しい環境の水に慣れさせ、生体の負担を軽減しスムーズに飼育を始めることが可能です。

水合わせの所要時間は、水質合わせが30〜60分、水温合わせが30分程度です。水合わせの方法は以下の手順です。
・袋のまま水槽に浮かべ水温合わせをする
・水槽の水をゆっくり混ぜていく
・魚のみ掬い水槽へ移す

水槽の水をゆっくり混ぜていく作業では、市販の「水合わせキット」が大変便利でオススメです。水温合わせが終わった後、袋の水ごと魚をバケツに入れ、1/3だけ水を捨てます。捨てた分の水量を、水合わせキットを使い水槽から少しずつ飼育水を足していきましょう。

また1/3の水を捨て、捨てた分の水量を水槽からゆっくり足す、これを計3〜4回繰り返します。最後に生体のみ掬って水槽に投入すれば水合わせ作業は完了です。水合わせキットが無い場合には、カップや大きなスポイトでも代用できます。

生体のみ掬う理由として、お店の常在菌を新しい水槽に持ち込まないためです。導入して間もない魚は、新しい環境に慣れるまで体調を崩しやすいので、常在菌であっても入れないことが大切です。

注意点としては、寒い時期の水合わせはバケツ内の水が水槽の水に比べ、水温が下がってしまうため、小型の水槽用ヒーターを使用し温める必要があります。

水合わせに時間をかけることで、生体に悪影響が及ぶことはありません。ショック症状を起こさずに生体が水槽の水に慣れるためにも、水合わせ作業は少しずつ時間をかけて行いましょう。

餌の種類と与え方

バタフライフィッシュは肉食性が強く、自然界では水面に落ちてきた昆虫等を食べています。そのためコオロギやミルワーム、メダカやアカヒレなど、生き餌を好んで食べます。餌の回数は1日2回、数分で食べ切れる量を与えましょう。

ただし、生き餌ばかりだと栄養面で偏ってしまうので、カーニバルなどの人工飼料も餌付けられるよう工夫が必要です。人工飼料を餌付けるには時間がかかりますが、水面に叩き落とすようにして与えることで、反応しやすくなるようです。

沈んだ餌はほとんど食べないので、浮上性の人工飼料やクリルなどを合わせて与えましょう。どうしても食べない場合にはピンセットなどを使い、目の前で餌を揺らしてあげると、食べてくれることもあるようです。沈んだ餌は水質悪化の元になるので取り除きましょう。

最適な水温と水質

バタフライフィッシュに適した水温は、22〜28℃前後です。ただ水温が低くなると白点病になりやすいため、通年25℃以上をキープすると良いでしょう。水質はpH6.5〜7.25の弱酸性を好みます。カルキ抜きした水道水を無調整で使用しても、特に問題は無いでしょう。

水換えは、週に1回1/3程度行いましょう。食べ残しやフンなどで水質悪化しないよう、適度に水換えを行い水質を保つことは、とても重要です。バタフライフィッシュが快適に過ごせるよう、水温・水質管理をしっかり行いましょう。

レイアウト

自然なバタフライフィッシュを観察するためには、水深をあまり作らずに、陸地に生き餌が置けるアクアテラリウムがオススメです。

流木や陸地に植物を生やし、生きたコオロギやミルワームを置いておくと、水面から飛んで捕食する様子が観察できるでしょう。生息地に近い環境を水槽で再現でき、幻想的で神秘的な美しい空間を作ることができるでしょう。

混泳できる生き物

バタフライフィッシュは温和で臆病な性格です。普段は水面付近でじっとしていることが多いですが、少し驚くと水槽内を忙しなく泳ぎ回ります。

縄張り意識が強く、ストレスを感じやすい魚種なので、混泳する際は生活層の異なった、おとなしい性格の熱帯魚を選ぶと良いでしょう。同種や近縁種とは、激しく縄張り争いをしてしまうため、混泳は難しいようです。

また、バタフライフィッシュの口に入るような小魚は食べてしまいますし、反対にバタフライフィッシュよりも大きな魚だと食べられてしまいます。

オススメは、下層で生活する他種のプレコです。温厚な性格でサイズも同じくらいなので、お互いを干渉することも少なく混泳しやすいでしょう。バタフライフィッシュは、生活層が異なり見た目も似ていない魚については、無関心なようです。

バタフライフィッシュの繁殖方法

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初回公開日:2022年06月22日

記載されている内容は2022年11月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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