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ベタに適した水槽の大きさと飼育方法とは?飼育に必要なものも紹介

更新日:2024年08月01日

ベタという熱帯魚をご存じでしょうか。ペットショップで見たことはあるけど、どのように飼育するかまでは知らない人も多いのではないでしょうか。本記事ではベタの生態から飼育方法までを詳しく紹介しています。綺麗な熱帯魚が好きな人はぜひチェックしてみて下さい。

ベタに適した水槽の大きさと飼育方法とは?飼育に必要なものも紹介
「ベタの飼育には何が必要?」
「綺麗で飼ってみたいけど、熱帯魚って世話が大変そう・・・」
「そもそもベタってどんな魚なの?」
ペットショップで小さな器に入っている、大きなヒレを揺らして泳ぐベタを見たことがある人は多いでしょう。

ベタは美しく色とりどりの体色に、大きなヒレが特徴的な熱帯魚で、ペットとして飼育している人も多く、とても人気な熱帯魚です。

近年では「アクアリウム」や「テラリウム」が流行しており、ベタを飼育している人の中にも、好みのアイテムを用いて、個人でアクアリウムの制作を楽しんでいる人もいるのではないでしょうか?

この記事では、自宅で飼育可能な熱帯魚ベタについて、生態やその種類、飼育方法を詳しく紹介しています。

記事を読むことで、ベタについての多くの知識を身に付けることができます。

ベタの飼育を考えている人や、もっとベタについて知りたい人は、ぜひチェックしてみて下さい。

ベタの特徴とは?

「ベタ(和名:トウギョ)」とは、スズキ目 キノボリウオ亜目 オスフロネムス科 ゴクラクギョ亜科 ベタ属(別名トウギョ属)の淡水魚です。

その中でも「ベタ・スプレンデンス」という種類のベタは、古くから観賞用として親しまれており、この種類の品種改良や他種との配合によって、様々な色彩やヒレの大きさ・形状を持つベタが存在するようになり、現在でも観賞用やペットとして多くの人気を集めています。

ベタは種類によって、体色や大きさなどが様々ですが、細い体にある鱗の模様と、扇やシルクドレスなどを連想させる美しく大きなヒレを持ち、色とりどりの鮮やかな体色が特徴的な熱帯魚です。

ベタの生息地

ベタはタイにあるアジア随一の大河「メコン川」が原産の熱帯魚です。水の流れの少ない池や沼を生息地としています。

ベタは「ラビリンス器官」という特殊な器官をもっている魚です。「上鰓器官(じょうさいきかん)」とも呼ばれるこの器官は、迷宮のような複雑な構造と形をしているため、ラビリンス(迷宮)と呼ばれています。この器官により、ベタはエラ呼吸空気呼吸の両方が可能なのです。

原産国であるタイは気温が高く、水温も高い地域です。ベタの好む生息地は水の入れ換えが少なく水温も高いため、水中の酸素量が少ない環境です。そのため、空気中からでも酸素を取り入れられるよう器官が進化したと考えられています。

ペットショップで、小型のビンのような大きさの器に入って販売されているのを見たことがある人もいるでしょう。ベタはラビリンス器官によって水中の少ない酸素の他に、空気呼吸によって酸素を確保できるため、狭い環境でも生きていけるのです。ただし、狭すぎる環境は大きなヒレを持つベタにとってあまりよくありません。

また、「シャムの闘魚」とも呼ばれ、シャムはタイの旧称を意味しています。

かなり昔の話になりますが、地域の農民たちが自然界でベタのオス同士が縄張り争いすることに目をつけ、野生のベタを捕まえオス同士を遊戯のために戦わせたり、時に勝敗で賭けをすることもあったようです。

現在、ベタには約70の種類が認められていますが、いずれも東南アジアが原産です。しかし品種改良され、ペットショップなどで見られるカラフルなベタたちは、汎存種(世界中に生息する広域分布種)です。

ベタの性格

ベタは縄張り意識がとても強く、特にオスの場合は、自分の縄張りに入った他の個体を威嚇・攻撃します。

同じ飼育下だと喧嘩を始めてしまうことから、「闘魚」と呼ばれる通り、ベタはとても攻撃的な性格をしています。

オス2匹を同じ水槽などの環境においた場合、お互いに威嚇し合い攻撃を始め、ヒレや体が傷つき、どちらかが戦闘不能・または息絶えるまで戦い続けるほど、気性が荒く激しいようです。

しかし、ペットとして飼育している場合には、人に慣れると近寄って来たり、水槽をなぞる指を追ったり、こちらを見つめるように観察してくる可愛らしい一面もあります。

ベタは好奇心が旺盛で、他の熱帯魚よりも人懐っこい性格のようです。

ベタの大きさ

ベタのボディーサイズ(ヒレを含まない本体の部分)は、成体で約3~4cmで、中には「ジャイアント」と呼ばれる、約7~8cmの大きさの種類も存在します。

そこに本体よりも大きなヒレを含むと、個体差はありますが、全長10cmを優に超えるほどの大きさになります。特徴的なヒレがよく目立つので、他の熱帯魚と比べてもほとんど差を感じさせない大きさに見えるようです。

ベタは威嚇するとき、普段はたたんでいるヒレやエラを大きく広げ、小刻みに震わせます。この行為は「フレアリング」と呼ばれ、相手より体を大きく見せようとしているのです。求愛行動の際にも見られる仕草であり、フレアリングを行いオスはメスに自分の大きさをアピールします。

ベタの寿命

ベタの平均寿命は約2~3年です。5年も生きた記録もあるようです。

ベタは病気に強い熱帯魚ですが、水量が少ない狭い環境で飼育を続けると、運動不足になったり、大きなストレスがかかると免疫の低下にも繋がり、平均寿命より短命になってしまう場合があります。

金魚鉢や小さめのビンでも飼育は可能ですが、元気に長生きさせるためには、飼育に適した大きさの水槽に十分な水量と、水質管理するためのアイテムを用意し、余裕をもって泳げる環境を整えてあげることが大切です。

ベタの種類

ベタは品種改良が盛んに行われ、多くの種類が存在している熱帯魚です。品種の名称は、体の色やヒレの特徴を用語として組み合わせて表現されることが多いようです。

ここでは、体の色やヒレの形状・大きさ、鱗に現れる模様など、それぞれの品種ごとの特徴をふまえたベタの種類について紹介していきます。

ペットとして飼育を検討されている人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

タイベタ

「タイベタ」は「トラディショナルベタ」とも呼ばれ、日本国内でも流通・販売量がとても多い種類です。

原種である「ベタ・スプレンデンス」が初めて品種改良された種類であり、トラディショナル(伝統的な)と呼ばれる由縁です。歴史・伝統ある品種で、一般的にイメージされやすい親しみのあるベタです。

元々ヒレはやや短く色も地味な褐色系でしたが、長年に渡る品種改良によって、現在では赤、青、黄、緑、黒色など、多くの色彩バリュエーションが存在しています。

値段も比較的安く、飼育もしやすいため、ベタ飼育初心者におすすめの種類です。

ベタハーフムーン

その名前の通り、「ベタハーフムーン」はヒレが半月状に大きく広がって見えることが特徴です。ベタの中では比較的高価な品種です。

ハーフムーンと呼ばれる品種の中にも多くの種類が存在し、ヒレが半月(180度)より大きく広がっている種類は「オーバーハーフムーン」と呼ばれ、背ビレ・尻ビレの大きさを合わせて満月のような円形のヒレを持つ「フルムーン」という種類も存在します。

大きく美しいヒレを揺らし、優雅で華麗に泳ぐ姿が人気の種類です。見栄えするため、アクアリウムで泳がせる人も多く、広い水槽での飼育がおすすめです。

ショーベタ

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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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