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ベタに適した水槽の大きさと飼育方法とは?飼育に必要なものも紹介

更新日:2024年02月14日

ベタという熱帯魚をご存じでしょうか。ペットショップで見たことはあるけど、どのように飼育するかまでは知らない人も多いのではないでしょうか。本記事ではベタの生態から飼育方法までを詳しく紹介しています。綺麗な熱帯魚が好きな人はぜひチェックしてみて下さい。

ベタに適した水槽の大きさと飼育方法とは?飼育に必要なものも紹介

ヒーター

ベタは熱帯魚です。適切な水温を下回り、低温になると弱ってしまいます。

寒い季節にはヒーターで水温を調節してあげることが必要です。特に冬場は必需品となります。ヒーターは消耗品ですので、経年劣化してしまいます。1年ほど使用したら買い換えをおすすめします。

紹介しているものは、小型の水槽向けのヒーターです。こちらもろ過フィルターと同じく、ベタ専用のものが販売されています。

ベタの飼育方法

ベタは熱帯魚の中では比較的飼育を始めやすく、初心者にもおすすめの熱帯魚です。

飼育しやすいと言われていますが、れっきとした生き物ですので、ペットとして飼う際には、事前にベタについて知っておく必要があります。

詳しい飼育方法について、水換えや餌やりの頻度、飼育する際に注意すべきことを説明していきます。

適切な水温と水質

ベタの適水温は約25~28℃ですので、飼育の際は26℃前後に保つのが理想です。

暖かい季節には常温での飼育が可能ですが、夏は水温が上がりすぎないよう注意しなければなりません。逆に冬は適水温を下回ってしまいますので、ヒーターを使用して適切な水温を保ちましょう。また、水温計があると一目で適温かどうか分かるため、設置すると便利です。

水質は弱酸性~中性が適しています。水道水にはカルキ(塩素)が含まれているので、そのまま使うことはよくありません。

ベタに限らず、魚を飼育する場合はカルキ抜きのため、必要な水を汲み置き太陽光の下で半日ほど経過させたり、塩素中和剤などを使用して水質を調整する必要があります。

餌と与える頻度

ベタは肉食性の魚ですので、動物性タンパク質が豊富な餌が適しています。熱帯魚用の餌でも可能ですが、ベタ専用の餌も販売されています。

ただし、商品パッケージに記載された使い切り期限をよく読み、開封したら期限内に使い切るか、与えるのを止める必要があります。空気によって酸化・劣化した餌は、ベタの体調不良に繋がってしまうからです。

餌やりは1日2~3回に分けて、1回あたり3~5粒を目安に与えましょう。ベタの胃袋はベタの目の大きさと同じくらいですので、消化器官への負担をかけないよう、与えすぎには注意しましょう。

食べ残してしまった餌は水の汚れの原因になりますので、スポイトでこまめに取り除いて下さい。

定期的な水換え

もともと池や沼地を生息地としていたため、常に綺麗な状態を保つために頻繁に水換えしなくてもよいと言われています。しかし、綺麗な環境の方がベタにとっても過ごしやすく、健康にもよいため、およそ1~2週間に1度の定期的な水換えが必要です。

水換えをする際は、水槽内の全ての水を交換するのではなく、1/3~半分くらいの水量を抜いた後、カルキ抜きをした適温(約25~28℃)に調整した新しい水を入れましょう。

激しい水流を起こさないようコップなどを使用し、水槽内の水を出し入れする際は数回に分けて、ゆっくりと水換えを行うことがポイントです。

水槽の汚れが目立つ場合は、汚れた部分をメラミンスポンジなど(スポンジが取り外し可能なスティック状のタイプが便利)で綺麗に掃除をして、水槽の底に落ちて溜まった汚れ・フンやなどをスポイトで取り除いた後に水換えをしましょう。

およそ1~2週間に1度の頻度で定期的な水換えをして、ほどよく清潔な水質を保つことが大切です。水換えを行った日をカレンダーなどにメモしておくと、忘れず定期的に行えます。

ベタの繁殖方法

ベタを自宅で繁殖させることは可能です。しかし、熱帯魚の中では難易度が高く、飼育に慣れている人でも繁殖させることは困難なようです。

繁殖させる場合、オス・メス共に成体であることが必要です。ベタは気性が荒い魚ですので、性格が合わないとオスはメスに対しても攻撃を始め、喧嘩になってしまいます。ペアリング(繁殖のために動物を交尾させること)を行う際は時間をかけてよく観察し、相性を見極めることが重要です。

いきなり同じ水槽に入れるのではなく、水槽を隣同士にしたり、メスを隔離ケースに入れてオスと対面させたり、威嚇行為しないか様子を見ましょう。

相性が良い場合、オスは泡巣を作ってメスにアピールします。泡巣とは、魚が産卵と子育てをするために水面などに多量の泡を用いて作る産卵床です。泡を吹いているのはオスが発情しているサインです。メスを同じ水槽に入れて様子を見てみましょう。

ペアリングが成功すれば、オスがメスに巻き付くような体勢で交尾をし、その後メスは産卵を行います。産卵後のメスは疲労している状態ですので、そっと別の水槽に移しましょう。

メスが産み落とした卵をオスが口に入れて泡巣へと運び、くっつけます。水深が深すぎると卵を運ぶオスに負担がかかりすぎてしまうため、繁殖させる際には水深を浅くしたり、水草を用意して泡巣を固定させてあげましょう。

卵は約3~5日で孵化し、稚魚は泳げるようになるまで泡巣付近で過ごします。稚魚はお腹に栄養袋があるので、孵化してすぐに餌やりをする必要はありません。

泡巣から落ちてしまった稚魚も、オスは卵を運ぶように口に入れて泡巣へと戻してあげます。このように、ベタのオスは卵の状態から孵化した稚魚まで、献身的に世話をします。

孵化から約2~3日経つと、稚魚は1匹でも泳げるようになります。稚魚が泳げるようになったらオスは世話しなくなるので、別の水槽へ移しましょう。

ベタのメスは一度の産卵で約50~100個、多い場合は200個近くの卵を産みます。その内約7割が孵化し、適切な世話をすると成魚になります。しかし、ベタを多頭飼いしている人でも約20~30匹の飼育数が限界です。

自宅で繁殖させる際には、引き取り手の確保が重要となります。ネットオークションやSNSで呼びかけをし、もらい手を探すこともできますが、事前に熱帯魚を扱うアクアショップなど、数店に渡って引き取りが可能か確認を取っておくことも1つの手段です。

自宅で繁殖させる場合、増えたベタたちのその後を考えてあげましょう。生き物にとって大切なことです。

ベタの飼育で注意すること

次に、ベタを飼育する際に特に知っておいた方が良いポイントを紹介していきます。

これから飼育を考えている人や現在ベタを飼っている人も、これらの注意点をしっかり守り、よく観察することで、少しの異変にも素早く気付いてあげられます。

強い水流が苦手

長く大きなヒレを持つベタは、水流の強い場所で泳ぐことを苦手としています。

使用するろ過フィルターも、水流をあまり発生させないタイプの物を選んだり、水換えの際にもなるべく水流を起こさないよう、気をつけてあげましょう。

強すぎる水流は、ベタの美しいヒレや体を傷つけてしまったり、ストレスを与える原因になります。

飛び出しに注意

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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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