毛並みでわかる？ハムスターの健康状態｜あわせてハムスターの寿命も解説

歯が抜けてしまい、餌が食べにくくなってしまいます。

若い時に食べていた固い餌が食べられなくなったりするので、人間のお年寄りと同じように、柔らかいものを食べさせてあげましょう。

ペレットをすり鉢などで粉にして、水を少し入れて団子にすると柔らかくて食べやすくなります。

団子は時間がたつと乾いて硬くなりますし、水を混ぜたので腐りやすいです。1日に何回かあげるようにして、残っているものは回収しましょう。

野菜も、硬いものは噛みきれなくなるので、カボチャやニンジンなどをゆでてペーストにしてあげてください。

若い時は綺麗な黒だった目が、歳をとると目の艶がなくなってくすんだ黒になっていきます。

同時に視力も下がっていって、高いところから落ちてしまったり、物にぶつかってしまったりすることも出てきます。

ケージの中に高低差がある場合はなくしてあげた方がいいでしょう。ケージの素材も多めに入れてあげると、もし落ちてしまっても安心です。

特に散歩中は、周りに危ないものはないか、怪我をしないかしっかり見守ってあげてください。

胃が弱くなって、食べ物を消化しにくくなります。

食べ物をうまく消化できないと下痢になりやすくなってしまうので、レタスや果物などの水分の多い餌はあまりあげないようにしましょう。

かたい野菜も噛みにくく、消化しにくくなるので、ゆでて柔らかくしてあげると胃への負担が小さくなります。

胃などの消化器の他にも、心臓や肺などいろいろな内臓が弱くなっていきますので、もし異常があれば動物病院へ連れていってあげましょう。

体力が衰えてしまい毛づくろいの回数が減るので、毛並みが悪くなってしまいます。

若い時は毛づくろいをして自分で毛並みを整える元気があったので、毛並みがツヤツヤしていました。

しかし、歳をとると自分の世話をする力が減っていくため、毛並みも悪くなっていきます。柔らかい歯ブラシで時々ブラッシングをして毛並みを整えてあげましょう。

歳をとると、爪が長くなってしまいます。

若いハムスターは、活発に動いている間に自然と爪を削ることができます。

しかし、歳をとるとあまり運動しなくなるので、爪が削れなくなって長くなっていきます。

さらに、年齢が上がるとともに筋肉が弱くなって爪が引っ込みにくくなって、爪が硬くなります。

何もしないと伸び続けてしまって危険です。爪が思わぬところに引っかかってしまって怪我をすることもあるので、白いところを爪切りで切ってあげましょう。

若い時のようなエネルギーがなくなり、動きが鈍くなります。

体力も衰えますし、筋力も落ちるので、動きがスピーディーではありません。回し車も回さないようになったり、床材にもぐって遊ばなくなったりします。

若い頃は起きている間は活発に動き回っていましたが、起きていてもまったりして過ごすことが増えていきます。

また、ハムスターはもともと14時間も寝る動物ですが、歳をとるとさらに寝る時間が増えます。寝ているときは、驚かせないようにそっとしておいてあげましょう。

ハムスターの毛並みをよく観察することで、健康状態がわかります。

毛並みがボサボサになっているときは、体調を崩して毛づくろいする体力がないのかもしれません。

また、ストレスを溜めすぎると、下痢になったり、食欲が落ちたり、毛並みが悪くなったりします。

歳をとって毛並みが悪くなることもあります。他の老化の症状と合わせて、注意して見てあげましょう。

毛並みを毎日よく観察してあげれば、もし異常があったときに早めに対処することができます。

ハムスターが健康で長生きできるように、毛並みのチェックはしっかりしてあげましょう。