ハラビロカマキリの飼育方法について解説｜おすすめの餌も紹介

「ハラビロカマキリってどんなカマキリ？」
「他のカマキリと何が違うの？」
「ハラビロカマキリを飼うことはできる？」
ハラビロカマキリと聞いて、その容姿をすぐに想像できる人は多くないでしょう。カマキリにたくさんの種類がいることすら、よく知らないという人の方も多いのではないでしょうか。

学校や公園、庭でよく見かけるカマキリの違いは、大きさ以外ほとんど差がないように感じます。

本記事ではハラビロカマキリの生態や、他のカマキリとの違い、飼い方について記載しています。この記事を読めばカマキリの種類を判別できるようになり、併せてハラビロカマキリの飼育方法や、必要なグッズもよく分かります。

カマキリの飼育に興味のある人や、子供が捕まえたカマキリを飼育しようと思っている人におすすめの内容ですので、ぜひ参考にしてください。

ハラビロカマキリがどんな容姿をしているかご存知でしょうか？まずは見た目や生態から紹介していきます。

カマキリを見かけることは多いのに、どこに住んでいるのか、実はあまりよく知られていません。生息域やどのような生活をしているかが分かると、飼育する時にとても役に立ちます。

ハラビロカマキリは、本州・四国・九州・西南諸島に生息しており、本州も関東以南で多く確認されています。

ハラビロカマキリは、春から秋にかけて活動します。樹上性で背丈の高い草花などの上にいて、餌となる虫を待ち構えている姿を目撃されることが多いようです。葉っぱと同じような色をしており、緑色と茶色い個体を見ることができます。

ハラビロカマキリの大きさは、オスの体長が45mm〜65mm、メスは52mm〜71mmほどで、個体によって差があります。体は他のカマキリと比べて前胸が短く、腹部は横に幅広い形をしています。これが名前の由来です。

草木の上でじっとしている時、腹部を上に剃り上げたような格好をしていることがよくあります。詳しいことは分かりませんが、幅の広い腹部を葉っぱに似せて、葉っぱになりきっているのではないかと考えられています。

ハラビロカマキリの寿命はだいたい7ヶ月ほどで、卵から孵る4月頃から、交尾をして産卵が終わるまでの11月頃の期間だと言われています。

自然界では、交尾を終えたメスは産卵を終えると力尽きてしまうので、寿命の時期は個体によって差があります。また飼育下では温度管理などで保温してあげると、もう少し長く生きることもあるようです。

日本では、ハラビロカマキリ以外の別のカマキリが、約10種類ほど確認されています。

海外にはそれ以上にたくさんの種類のカマキリがおり、枯れ葉に似せた体や花にそっくりな形をしていて色や見た目は違いますが、どれも同じようにカマを持っているのが特徴です。

日本のカマキリは、形がとても似ていますが、カマキリ科とヒメカマキリ科の2つにわかれています。ここでは、よく見ることができる4種類をご紹介します。

オオカマキリはオスは70mm〜90mm程度、メスは大きもので95mmにもなる、その名の通り大きな体をしています。色は緑色と茶色の個体がいます。後ろ翅が紫褐色をしているところが特徴です。

北海道・本州・四国・九州などほぼ日本全国に生息しており、昆虫だけでなく、自分より小さければトカゲやカエルなども捕食します。

チョウセンカマキリはオスが65mm〜80mm、メスが70mm〜90mmほどの大きさで、オオカマキリとよく似た姿をしていますが少し小さめです。

他のカマキリと同じく、緑色と茶色の個体がいます。オオカマキリとよく間違えられることがありますが、違いは前足の付け根部分が橙色っぽいところと、後ろ翅は濃い褐色ではなく、ほぼ透明なところです。