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狼は人になつくのか?つがいを中心に群れを作る狼の気になる生態

更新日:2024年04月08日

童話の中で乱暴者と扱われたり、神話では恐れと崇拝の対象となったりとさまざまなイメージのある狼ですが、実際の狼はどのような生き物なのか、人とどのようにかかわりがあるのか、人と共存ができるのかなど、狼の種類や生態、人との関係をご紹介いたします。

狼は人になつくのか?つがいを中心に群れを作る狼の気になる生態
群れ全体で子育てを行います。
狼の子作りは、年1回群れの中でも最上位のペアのみが行い、稀に他の個体も子どもが生まれることもあります。


妊娠期間は60日から63日ほどで、平均4頭から6頭の子供を出産し、子育ての際には、巣穴を作りそこで行います。

父親や群れの仲間も子育てを手伝います。子供は12日から14日ほどで目を開き、それから20日から24日ほどで動き回り、8週ほどで巣穴を離れるようになります。

狼は人になつくのか?

人間は狼の信頼関係は気付けるのか。

狼はなつくのか、犬と近い性質をもった生き物であり、犬が人間になつくことを考えると、なつく可能性を考えるでしょう。

幼体から育てた狼は人間と信頼関係を結ぶことができるため、なつくことができ、飼育員へ犬のような愛情表現を行った狼もいます。

しかし、群れの中で社会性を築いた野生の狼は警戒心が強く、人間への接触を避けるため、なつくことはとても難しいです。

狼は人間に懐き共存してしてきた

古来より、狼と人間の共存の歴史がありました。

童話などの物語で凶暴な悪者として書かれている狼ですが、野生の成獣は警戒心が強いため人に近づかず、滅多に襲うこともありません。

狼は地域によって信仰の対象にされており、ネイティブアメリカンは狼を恐れと崇拝の対象とし、日本では山の神の使いとして畏敬の対象で見られ、「大神」の神話もあるほどです。

人になつく狼の記録もあり、古来より人間と狼は近い存在でした。

狼と犬の違い

実は狼と犬には多くの違いがあります。

犬の祖先には諸説あり、人間になつくことができ、共存した狼が犬の先祖である説が有力で、他には共通の祖先から分岐したという説もあります。

外見が同じに見える狼と犬には実は多くの違いがあり、わかりやすい違いに体の大きさが違います。種類によって変わりますが、基本的に犬よりも狼の体が大きく、ラブラドールレトリバーは体長56㎝から62㎝に対し、狼は100㎝から160㎝です。

狼をペットとして飼えるのか?

日本での狼の飼育はさまざまな理由からほぼ不可能です。

人になつくことができた狼を飼うことを想像していた方には悲しいですが、日本での飼育はほぼ不可能です。

日本で狼をペットとして飼うことは極めて難しく、特定動物指定であることとワシントン条約により、ペット飼育と入手のハードルがあるためです。

そもそも入手することが困難

日本での狼の入手は極めて困難です。

人になつく狼が欲しい、ペットとして飼育したいという方もいるでしょうが、実は日本での狼の入手自体困難です。

日本に存在した狼は絶滅したと言われており、海外からの取り寄せについても、狼はペット販売目的での輸入や輸出を禁止されており、個人が購入することは不可能に近いでしょう。

飼育は禁止されていないが難しい

特定動物の法改正が可決されました。

狼は特定動物指定をされており、飼育には許可が必要で、許可がもらえたら飼育可能です。

ですが、2019年に愛玩目的での特定動物の飼育が禁止される改正案が可決されたため、狼のペット飼育自体不可能となります。

狼が人になつくのは難しい

野生の狼がなつくのは難しいです。

幼年期から育て、信頼関係を築かない限り狼が人間になつくことは難しいです。野生の狼は強い警戒心と臆病さで、駆除対象とされながらも絶滅を免れた歴史もあり、人になつくことや近づくことは稀です。

しかし人になつくことができた狼は深い愛情と忠実性をもち、人になつく犬と変わらぬ信頼関係を結べるでしょう。

初回公開日:2019年08月30日

記載されている内容は2019年08月30日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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