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たぬきと犬の違いや共通点とは?実はイヌ科のたぬきの生態に迫る!

更新日:2023年10月23日

たぬきも犬も実はイヌ科の動物です。たぬきは都市部にも生息するという点でも、文化的に昔から親しまれているという点でも、身近な動物です。なかには、たぬきを飼っている人もいます。知っているようで知らないたぬきの生態や、犬との共通点、ちがいなどをまとめました。

たぬきと犬の違いや共通点とは?実はイヌ科のたぬきの生態に迫る!

たぬきとは?

たぬきとは、イヌ科の動物の一種です。日本、朝鮮半島、中国、アムールに分布しています。日本では、山野だけではなく、都会でも生息しています。

人家にえさを求めてやってくるたぬきのことがニュースになったり、夜外を歩いていたらさっとたぬきが走りすぎていった、という目撃例もよく聞く話です。

たぬきは、日本の昔話や童話にもよく登場する動物であり、日本人にとっては、珍獣というよりはなじみのある、親しみ深い野生動物のひとつであるといえます。

イヌ科の動物

タヌキは何科の動物でしょう?たぬきは、生物の分類でいうと、ほ乳類の中でもネコ目イヌ科タヌキ属の動物です。

イヌ科の動物には、他にはオおおかみやきつね、もちろん、犬も含まれます。おおかみやきつねとくらべると、たぬきは丸みを帯びた体をしていますが、れっきとしたイヌ科の動物です。

イヌ科の動物は他の獣を狩りをして捕食するものもいれば、果実のような植物を食べるものまで、食性はさまざまです。

たぬきは、狩りをしたりはせず、攻撃性も低く、イヌ科の中ではおとなしめの穏やかな動物であるといえます。

形態と生息地

たぬきは、大き目のから小さめの中型犬くらいの大きさで、日本では北海道、本州、四国に生息しています。

4足歩行をし、後ろ足で立ち上がったりすることは犬と同じように得意ではありません。

冬毛は毛足が長く、体重も増えるので太って足が短く見えますが、夏毛は短く犬に似ています。

たぬきは日本以外に、朝鮮半島や中国、ロシアのアムールなどにも生息しています。たぬきの毛皮は上質と言われ、食用ではなくファーをとる目的でソ連に持ち込まれたタヌキが野生化し、ヨーロッパにも外来生物としてたぬきが住み着くようになりました。

種類と食性

日本には、ホンドタヌキと、エゾタヌキの二種類の固有種のたぬきがいて、どちらも雑食性です。ホンドタヌキは本州地方、四国地方、九州に生息し、エゾタヌキは北海道に生息しています。

朝鮮半島にはコウライタヌキ、ロシアにはウスリータヌキがいます。

たぬきの食べ物は昆虫などの動物性と、果実など植物性のものがあり、雑食性の動物です。身の回りのものをいろいろ食べます。

人家の周りに現れて、人から食べ物をもらうたぬきがニュースになることもあります。

たぬきの特徴

たぬきは、さまざまな形で私たち日本人の暮らしと結びついている動物です。

たぬきと聞いて、野生のタヌキより、信楽焼のタヌキの置物のイメージの方が先に出てくる方も多いでしょう。「げんこつ山のたぬきさん」の音楽や、CMキャラクターとしてのたぬきも親しまれています。

実際のたぬきのおもしろい特徴や、日本人に昔から受け継がれているたぬきのイメージ、たぬきの文化についても掘り下げてみましょう。

特徴1:溜めフンをする

たぬきは自分の行動範囲の中の、特定のポイントでフンをしますが、これは、たぬきの溜めフンとよばれています。

いわば、たぬきのトイレです。たぬきは行動範囲の複数箇所にトイレを持ち、行動範囲はほかのたぬきの行動範囲と共有している部分があったりします。

共有部分にあるトイレには、それぞれのたぬきがフンをするため、フンが高く積みあがることもあるそうです。

溜めフンは、行動範囲を共有するたぬきどうしが、コミュニケーションを取り合うのに役に立っていると言われています。

特徴2:器用貧乏な運動能力

たぬきはそこそこ色々なことができますが、ココがすごい、という運動能力、特技がある動物ではありません。

塀のような細くて狭いところを歩くバランス能力はありますが、高くまで登ることは苦手で、たぬきが高い塀の上を歩いていることは稀です。

たぬきの好物は木の実ですが、木登りは上手ではありません。

狭いところをとおりぬけたりすることは得意で、10㎝ほどの高さや幅があればとおりぬけられると言われています。

臆病な性格で、積極的に他の動物を狩ることもありません。たぬきは地上で暮らし、無理なく手に入るものを食べる動物です。
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初回公開日:2019年08月21日

記載されている内容は2019年08月21日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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