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タヌキとアライグマの違いは何?見た目や習性・性格・食べ物の違いを解説

更新日:2024年10月18日

タヌキとアライグマの違いはご存じでしょうか?本記事では生物学的特徴や外見、習性などの視点から違いを見ていきます。さらに、捕獲方法や対策を法律に触れながら説明します。タヌキとアライグマの違いや捕獲方法、害獣被害の対策を知りたい方はチェックしてみてください。

タヌキとアライグマの違いは何?見た目や習性・性格・食べ物の違いを解説
タヌキの指は4本で、足跡は犬のものに似ています。

アライグマの指は5本で指は長く、5本がはっきり分かれます。人間やサルの手に近いような形をしているのです。そのため手先がとても器用で、柵なども容易に登れます。

タヌキとアライグマは指に違いがあるため、足跡で見分けることもできます。

出典:【画像あり】アライグマ・タヌキ・ハクビシンの違いと簡単な見分け方|害獣駆除110番by:生活110番
参照:https://www.sharing-tech.co.jp/gaiju/news/20200221-2.php/

タヌキとアライグマの違い【習性・性格・食べ物】



タヌキとアライグマの違いは、習性や性格、食べ物にも見られます。見た目は似ていますが、習性や性格には違いがあります。それぞれ違いを見ていきましょう。

習性

タヌキは夜行性です。親子または家族で近い距離に集まって生活や活動します。また、排泄物を特定の場所にするタメ糞という習性を持っており、これは集団あるいは個体間のなわばり識別の役割があると考えられるためです。

アライグマも基本的に夜行性ですが、日中に活動することもあります。木登りや泳ぎも得意です。普段は単独行動でなわばりは持ちませんが、繁殖期のみペアを作ります。

見た目の違いもありますが、習性もそれぞれ異なるものを持っています。

性格

タヌキの名前が入ることわざで「狸寝入り」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。「眠ったふりをすること」という意味ですが、このことわざはタヌキの性格や行動に由来しています。

じつは、タヌキはとても繊細な動物で、大きな音に驚いて気絶してしまうほどです。この気絶するという行動が死んだふりと勘違いされてこのことわざが生まれました。

タヌキとはまったく違い、アライグマは凶暴な性格で攻撃性が強く、まれに人間を襲うほどです。タヌキと間違えて迂闊に近づくと襲われる危険もあるため、注意が必要です。

食べ物

タヌキもアライグマも雑食性です。どちらも、野菜やくだもの、昆虫、小型動物、鳥類さらには残飯までなんでも食べます。

アライグマはそれに加えて、地上にある食べ物だけでなく、魚類や両生類、爬虫類など、水中の生き物や木の上にいる生き物も食べます。

タヌキやアライグマの捕獲はできるの?

もしタヌキやアライグマが自宅の近辺で目撃されたら、害獣被害に遭う前に対処したいものです。タヌキやアライグマは捕獲できるのか、そして捕獲する際や捕獲後の注意点を紹介していきます。

対応の仕方によっては法律に触れることもあるため、事前に方法を確かめてから捕獲を実行しましょう。

鳥獣保護管理法による許可が必要

鳥獣保護管理法という法律があります。鳥獣の保護および管理の適正化を図り、生物の多様性の確保、生活環境の保全などを通じて、自然環境の恩恵を享受できる国民生活の確保を目的としています。

タヌキを捕獲する場合は、この鳥獣保護管理法による許可が必要です。捕獲許可を受けるためには、それぞれの自治体や市町村へ問い合わせしましょう。

アライグマは外来種のため、農作物や自然環境に被害を及ぼす外来生物法の特定外来生物に指定されます。ただ、鳥獣保護法も適用されるため、アライグマを捕獲する場合も自治体に連絡して捕獲許可を取りましょう。

自治体によっては捕獲許可の取り方が違ったり、講習会への参加が必要となったりするので、まずは役所へ問い合わせて手続き方法を確認しましょう。

タヌキとアライグマ、捕獲しようとする場合にはどちらも捕獲許可が必要になります。

出典:野生鳥獣の保護及び管理|環境省
参照:https://www.env.go.jp/nature/choju/law/law1-1.html

捕獲方法と注意点

捕獲には主に箱わなを使用します。箱の中に餌を入れておき、動物が入ってきて仕掛けを踏んだら侵入口が閉じる単純な作りの罠で、動物の捕獲によく使用されるポピュラーな罠です。市町村によっては貸出もしています。

既に害獣被害があるなら、被害が多発している付近に罠を設置しましょう。設置後は、1日1回以上の見回りが必要です。捕獲許可を得ていない生物が誤って罠に入ってしまっていた場合、速やかに放さなければ鳥獣保護管理法違反となってしまうため、注意が必要です。

捕獲する際は、近づいたり触ったりしてはいけません。とくにアライグマは凶暴な性格のため、攻撃される恐れもあります。それによって感染症や寄生虫の被害にあう可能性があるので注意しましょう。

また、捕獲した後に運搬する行為は法律上禁止されています。外来種による人や環境への被害を防ぐための法律ですので、守るようにしましょう。

もし少しでも怖いと感じたり、許可を取るのに大変さを感じたりするのであれば、害獣トラブル専門の業者に相談するのもおすすめです。

出典:アライグマの捕獲に係る箱わな設置に関するアドバイス|茨城県
参照:https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kansei/chojyuhogo/documents/sannkourei.pdf
次のページ:タヌキとアライグマによる被害防止対策

初回公開日:2022年06月01日

記載されている内容は2022年06月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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