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ラーテルでも負けることがある?最強といわれる理由や弱点・天敵を紹介

更新日:2024年04月16日

最強といわれる動物、ラーテルは負けることがあるのでしょうか。本記事では、ラーテルの特徴について、最強といわれる理由や弱点、天敵といった視点から解説します。ラーテルがどんな動物なのか気になっている方は、ぜひ読んでみてください。

ラーテルでも負けることがある?最強といわれる理由や弱点・天敵を紹介

スカンクのような臭腺を持っている

臭腺は、悪臭腺、臭液腺ともいい、皮脂腺が特殊化したものです。強い匂いの液を分泌する腺のことをいいます。

哺乳類では、スカンクのように肛門にある臭腺から護身のために液を飛ばす肛門腺、シカの眼下腺、ジャコウジカの包皮腺(麝香腺)などがよく知られています。

動物により、臭腺がある部位はさまざまで、縄張りを主張するための匂い付けや、フェロモンのように機能する場合もあるのです。また、哺乳類だけでなく、カメムシなどの昆虫にもみられます。

ラーテルの場合はスカンク同様、捕食者に襲われるなどの身の危険を感じると、肛門腺から臭液を噴射します。強烈な悪臭で敵や捕食者を撃退できるのです。

最強といわれるラーテルの弱点

ラーテルの弱点は、お腹と顔です。逆にいえばこれ以外に弱点らしい弱点はありません。ラーテルの硬い体毛や分厚い皮膚は、主に身体の背面にあります。腹部や顔の皮膚はそこまで頑丈ではありません。

ライオンなどの大型肉食獣がラーテルを攻撃する場合、わざわざひっくり返してから腹部を狙います。比較的柔らかい腹部や顔を噛まれれば、致命傷になるでしょう。

ラーテルの天敵とされる動物

ライオンやトラ、ヒョウ、ハイエナなどの大型肉食獣を攻撃し、カメや毒蛇も食べてしまう、人間相手でさえも恐れない、ほとんど弱点のないラーテルに天敵はいるのでしょうか。

上述のように、弱点である腹部と顔への攻撃で致命傷を与えられる大型の肉食獣は、ラーテルの天敵候補といえます。背面であれば嚙まれても分厚い皮膚で防御されますが、ライオンの牙ならば腹部の皮膚を食いちぎってしまうでしょう。

しかし、ライオンなどの大型肉食獣は、ラーテルをあえて襲うことはあまりありません。背面の皮膚による高い防御力や攻撃的な性格、臭液の噴射による反撃など、捕食対象としてはリスクが高いのです。

ニシキヘビに食べられることがありますが、お互いに捕食し合う関係なので、天敵とは違います。以上のことから、場合によっては負けることがあっても、天敵と呼べる相手はいないといえます。

ラーテルが負けることもある?

天敵のいないラーテルでも、身体全体を締め上げてくるニシキヘビが相手の場合や、幼獣のときには負けることがあります。どのように負けるのか、みていきましょう。

まずは、お互いに捕食関係にあるというニシキヘビです。アフリカ大陸のニシキヘビは、森林やサバンナ、砂漠に生息しています。ニシキヘビの最大種は爬虫類の中でも最長で、その胴体は筋肉が発達しています。

ニシキヘビはまず獲物に噛みつき、素早く胴体を巻きつかせ、死ぬまで締め上げるのです。皮膚が強いラーテルも、いったん巻きつかれてしまえば、抜け出すのは容易ではありません。脱出できる場合もありますが、そのまま負けることもあります。

また、ラーテルの幼獣は成獣よりも狙われやすいようです。生まれたての幼獣は無毛で、毛が成獣と同じように生えそろう3カ月ほどまでは、母親が幼獣を口でくわえて、複数の巣穴を移動しながら育児します。この間、セグロジャッカルなどの、小型の肉食獣に捕食されます。

ラーテルと共生関係を築く鳥

ミツオシエとは、キツツキ目ミツオシエ科に属する鳥の総称です。中でも、アフリカに生息する、ノドグロミツオシエは蜂の巣(蜜蝋)や蜂の幼虫を好んで食することで知られます。

ノドグロミツオシエは、特別な鳴き声や仕草などでラーテルを蜂の巣へ案内するといわれています。ラーテルが鉤爪で蜂の巣を破壊し、蜂蜜を食べた後、残りの蜜蝋や幼虫にあずかるのです。

ラーテルだけでなく、アフリカでは千年以上、人とノドグロミツオシエがコミュニケーションをとり、協力して蜂蜜を採取してきたことが科学的に証明されています。

国内でラーテルを見られるところ

日本国内でラーテルに会えるのは、名古屋市東山動植物園のみです。同園は、国内最大級のアジアゾウ舎やコアラ舎などで有名です。公式サイトではラーテルを紹介したブログもあります。

最強生物といわれるラーテルについて知ろう

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初回公開日:2022年06月22日

記載されている内容は2022年06月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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