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動物園の象の寿命・人間との差・歯・タイにいる|はなこ

初回公開日:2018年01月27日

更新日:2020年08月08日

記載されている内容は2018年01月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

動物園の者といえば象ですが、象の寿命はどのぐらいなのでしょう。人間と変わらないぐらい長生きできるのでしょうか?また動物園にいる象と野生の象では寿命の違いがあるのはなぜなのでしょう。象の寿命や象の歯の寿命につてもご紹介していきます。

動物園の象の寿命・人間との差・歯・タイにいる|はなこ

動物園の象の寿命

動物園に行ったら必ず見る動物といえば「象」です。子供も大人も大好きな象ですが、動物園にいる象の寿命について考えたことはありますか?野生の象と動物園の象では寿命が違うのでしょうか。

日本で有名な象といえば「はなこ」です。国内最高齢ともいわれるはなこです。ここでは、象の寿命と「はなこ」についてご紹介していきます。

動物園の象

動物園の象は、野生の象に比べるとやはり寿命が短くなります。野生の象に比べると、動物園の象は1/2〜1/3ほどしか生きられません。一般的な野生象の寿命は、70年〜80年。人間の寿命と近いものがあります。

アジアゾウが80年、アフリカゾウは70年と言われています。象がこのように長生きできる理由は、①陸上で最も大きい動物と言うこと。②大人になって大きくなれば、他の動物に襲われる確率が低いということです。

象が長生きできる理由を見ると、動物園にいれば他の動物にも襲われないし、餌も食べられるのにどうして長生きできないのと感じませんか。

動物園の象が長生きできない理由

動物園の象が長生きできない理由はなぜでしょう。先ほどもご紹介したように、他の動物にも襲われないし、餌もあるのにどうしてでしょう。象の寿命についての研究結果があるのでご紹介します。

ヨーロッパで行われた実験です。1960年~2005年までの間、ヨーロッパ各地の動物園で飼育されていた象、786頭のメスの象(アフリカゾウとアジアゾウ)の分析記録です。

象の寿命を比較した結果

①アジアゾウの寿命

動物園で飼育されていたアジアゾウの寿命と、ミャンマーの使役ゾウ(人間の作業に使われていたり、耕作や交通手段として使われていた象です。)この象の平均寿命を比較した結果、動物園で生まれ育った象は18.9年、ミャンマーの象は41.7年との結果があります。

約20年近くも寿命の差があるのには驚きです。これは、大事に育てるより働かせた象の方が寿命が長くなるということです。

②アフリカゾウ

アフリカゾウについては、動物園の象の寿命とケニアのアンボセリ国立公園に生息しているゾウの寿命を比較しています。

アフリカゾウの平均寿命を比較した結果、動物園の象は16.9年、野生の象では35.9年でした。国立公園内で人間に殺されてしまう個体を除外すると、野生での平均寿命は56年となります。動物園で飼育されている個体の平均寿命の3倍にもなります。

象の死亡原因

上記の結果記録を見たように、野生の象が長生きするということが分かりました。動物園の象が長生きできない原因としては、やはり運動不足やストレスということです。確かに、動物園の限られたスペースしか動けないというのは、運動不足やストレスが起きるのは当然です。

イギリスでの研究でも77頭の象を調べた結果、71頭が太り気味(肥満)という結果が出ています。83%を屋内で過ごす時間が多いのが原因です。また、正常に歩ける象は11頭しかいなかったという結果も出ています。

人間のために働かせている象の方が長生きできるなんて、なんとも複雑です。動物園で大事に飼育されている象の方が短命だなんて、悲しすぎます。

国内最高齢のはなこ

昭和24年戦後初めて日本に来た象が、メスのアジアゾウ「はなこ」です。2歳の時にタイから来日しました。初めは上野動物園で飼育されていましたが、昭和29年には井の頭自然文化園に移されました。はなこは69歳まで生きました。

アジアゾウの寿命からして、動物園で飼育されていたはなこはとても長生きした象です。日本でとても愛された象で、平和の使者として戦後の日本に元気をくれました。死因は老衰と言われていたが、解剖した結果呼吸不全だったことが判明しました。

はなこの銅像

2017年5月5日JR吉祥寺駅北口駅前に、はなこの銅像が設置されました。高さ約1.5メートル、全長2.5メートルの銅像です。はなこが嬉しい時に、鼻と前脚を上げるポーズが再現されています。

式典には、はなこを日本にプレゼントしたタイの故ソムアン・サラサスの三男シナバスさんもタイから駆けつけてくれました。また、はなこの思い出を形にしようと武蔵野商工会議所が呼びかけたところ、約1800万円もの募金が集まりました。

象の歯の寿命

象の歯には寿命があることを知っていましたか。寿命があるということは、歯がなくなってしまうということでしょうか。ここでは、象の歯の寿命についてご紹介していきます。まず、象の歯は6回も生え変わります。

といっても、歯がない期間があるわけではなく、水平に歯が入れ替わります。どういうことかというと、ベルトコンベアのような感じです。生えてある歯の手前に新しい歯が生えてきて、前の歯が抜け落ちると生え変わりが終わるということです。

象の歯は上下左右に4本ずつ生えています。この4本の歯が6回生え変わります。歯の寿命については、象の平均寿命とほぼ同じ寿命です。象の寿命が迎えるころには、歯の寿命も近づいてくるということです。

象と人間の寿命の差

象と人間の寿命の差はどのぐらいあるのでしょうか。人間の寿命は、国や男女別に見ても異なりますが、日本人の平均寿命は男女とも平均で80歳を超えています。100歳を超えた人は、2015年時点で6万人以上もいたとのことです。

年々、人間の寿命は延びています。野生の象の平均寿命は70年~80年ぐらいですから、だいたい人間の寿命と大差はないのかなと感じます。ただ、人間のように100年以上生きた象はなかなかいないのではないでしょうか。

人間と象の平均寿命はほとんど変わりませんが、象は人間のように平均寿命より長生きする象もいないということです。とはいえ、ほかの動物に比べれば、とても長生きする動物です。

タイにいる象の寿命

タイといえば代表的な動物といえば象が思い浮かびませんか。タイの人たちは、昔から象と関わりを持って歩み生活しています。象のことをタイ語では「チャーン」と呼びます。タイではとても大切で特別な動物です。

タイに生息している野生象(アジアゾウ)は約2500頭生存しています。以前はもっと多くの象が生存していましたが、象が生きる環境がなくなってきたということもあり、減少しているのが現状です。使役の象は約2200頭ほどいます。これらの象は、絶滅危惧種に指定されています。

寿命について

アジアゾウの寿命については、上記でもご紹介したように動物園で飼育されている象は18.9年、使役象は41.7年です。働いている象の方が長生きできるという結果が出ています。

タイでは、象に乗る体験ができる観光地があります。しかし、象乗りができるように調教され、虐待されている象もいるということです。とはいえ、タイの人々も生活があるので象を使役して、働かせなくてはいけないことがあるのも現状です。

重労働や虐待をされている象の寿命は、40年も生きることは難しいのではないでしょうか。もちろんすべての象使いが虐待をしているわけではありません。人間と象が信頼関係を築き上げて、幸せな象もたくさんいることでしょう。

象が絶滅してしまわないためにも、人間と象の関係がよくなり、すべての象と共存できる環境が整うことを祈るばかりです。

象の寿命は長い

動物園の象の寿命・人間との差・歯・タイにいる|はなこ
※画像はイメージです
象の寿命は、人間と変わらないぐらいの寿命であることがわかりました。もちろん象の生活環境によって、寿命の長さが違います。

野生で育つ象と、動物園で飼育されている象には寿命の違いがありました。やはり野生で育つ象の方が長生きするということが分かりました。でも、日本には長生きした象のはなこがいました。動物園で飼育されていましたが、69歳まで長生きしたのは驚きです。

また、現在ではアジアゾウは過去40年で50%も減少しています。密猟や象の生きる環境がなくなってきたりなど、象がこのままでは絶滅してしまう日もそう遠くはないのではないでしょうか。象の寿命が長いはずなのに、短くしてしまう環境をどうにかしなくてはなりません。

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