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クレステッドゲッコーとは?特徴や性格・飼育の注意点についても紹介

更新日:2024年07月10日

みなさんは頭に王冠のような棘があるクレステッドゲッコーというヤモリをご存じでしょうか?性格が温和でハンドリングしやすいことから、初心者向けのペットになっています。この記事では特徴や性格などの生態知識から、飼育方法まで解説しています。是非読んでみてください。

クレステッドゲッコーとは?特徴や性格・飼育の注意点についても紹介

ゲージは高さがあるものを選ぶ

クレステッドゲッコーは木の上で暮らすヤモリなので、高さのあるケージを準備して上げる必要があります。

立体移動のために流木などを入れても余裕がある高さの爬虫類用のケージを購入するとよいでしょう。

クレステッドゲッコーの体長が20cmほどなので、その2倍以上の高さがあるものを準備します。30×30×45cmの大きさで、前開きに扉が開くタイプのケージだと掃除も給餌もしやすくて便利です。

野生の環境に近づけてあげる

できるだけ野生の環境に近づけるためケージの中には、止まり木となる流木、隠れ家、植物などを設置してあげましょう。

登れる場所が少なかったり、ケージのレイアウトが気に入らなかったりすると、壁面にずっと張り付いていることがあります。このような現象は、尻尾が曲がってしまうフロッピーテールの原因になります。

クレステッドゲッコーの住む亜熱帯の森林のように植物や隠れ家で明るい場所と暗い場所を作り、立体的に動けるようなレイアウトにしてあげましょう。

温度・湿度の管理について

クレステッドゲッコーの適温は約25~27℃、湿度は約50~70%をキープしましょう。

自分で体温調節ができるように、ケージの壁面にパネルヒーターなどを置いて暖かい場所と涼しい場所を作ります。変温動物のため、人間のように汗をかいて体温調節をすることができないので、温湿度計などを置いて定期的に温度をチェックしてあげましょう。

高い湿度をキープするために、1日1回霧吹きでケージを湿らせます。水滴を飲むので、壁やレイアウトの植物にかかるようにしてください。

床材は保湿力の高いヤシガラマットを使用すると、湿度を維持しやすくなります。

トイレについて

クレステッドゲッコーはヒョウモントカゲモドキと違い、排泄する場所が決まっていません。個体差があるので、決まった場所にトイレをしてくれる子もいますが、大体は好きなタイミングであちこちに排泄してしまうようです。

クレステッドゲッコーの糞はかなり臭うので、排泄したらこまめに除去しましょう。

湿度保持の関係から、床材にはヤシガラマットをおススメしましたが、掃除の観点からみるとキッチンペーパーやペットシーツを敷くのも選択肢の一つです。

温浴について

クレステッドゲッコーは、犬や猫と違い基本的にお風呂に入れる必要のない生き物です。

しかし、脱皮不全で皮が残ってしまった場合には、36℃程度のお湯で皮をふやかして取り除く温浴をする必要があります。

脱皮不全は、放置するとその箇所が壊死し、下手をすると命を落とすかもしれない危険な状態です。無理やり引っ張ったり、自然に剥がれるまで放っておいたりするのではなく、適切に対処しましょう。

個体差はありますが、ベビーなら2週間に1回、アダルトなら1~2か月に1回脱皮をします。

クレステッドゲッコーの特徴を知り適切な環境で飼育しよう

この記事ではクレステッドゲッコーの特徴や性格など生態の基礎知識から、飼育にまつわる情報まで幅広く解説してきました。

クレステッドゲッコーは、他のヤモリと違って生餌ではなく専用の人工飼料で育てられることから、爬虫類飼育初心者の方にも人気の品種です。王冠のような棘と、多彩なモルフも魅力の1つです。

比較的飼育しやすい生き物ですが、立体移動ができる高さのあるケージが必要となったり、亜熱帯の原生林に近い環境を整えてあげるために費用や手間がかかります。排泄の処理も逐一しないと不衛生かつ飼い主の部屋にも臭いがついてしまいます。

クレステッドゲッコーの寿命が尽きるまで、しっかりお世話できるかどうか検討して購入を決めましょう。

クレステッドゲッコーに対する正確な知識を持ち、適切な環境で飼育すれば10年以上寄り添えるペットです。

ぜひあなただけの一匹を探してみてはいかがでしょうか。

初回公開日:2022年07月22日

記載されている内容は2022年07月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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