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コーンスネークの繁殖方法とは?注意すべき点についても解説

更新日:2024年07月14日

本記事ではコーンスネークを繁殖させるための正しい手順や注意点などを詳しく解説しています。興味はあるけど難しそう、という方や新しくコーンスネークを飼育してみたい方にも役立つ内容です。コーンスネークの生態に詳しくなれる記事ですので、興味のある方はぜひご覧ください。

コーンスネークの繁殖方法とは?注意すべき点についても解説
ペットとして年々人気に拍車がかかっているスネーク。中でもコーンスネークは筆頭格の人気で、すでに飼われている方も多いのではないでしょうか。

愛着が湧いてくると「もっと殖やしたい」、「繁殖させてみたい」と思うのも必然でしょう。ただどういう手順で繁殖を行うのか、道具は何を準備したらいいのかなど、ハードルが高く感じてしまっている方も多いと思います。

そこで今回は、コーンスネークの繁殖方法についてご紹介したいと思います。スネークの繁殖をしたことのない方でもできるよう、注意点も含めて詳しく解説します。不安をお持ちの方は、正しい知識を身に付けられるでしょう。

新しい命が誕生する瞬間は、なにものにも代えがたい喜びです。正しい繁殖方法を学んで、ペットライフをより充実したものにしていきましょう。

コーンスネークを繁殖させたい!

コーンスネークは比較的飼いやすいスネークで、品種も豊富で模様もバリエーションに富んでいるため人気があります。繁殖も容易な部類に入るので、初心者でも挑戦する方は意外と多いのです。

繁殖に感じる魅力も人それぞれです。自分の愛するペットが殖えることはもちろんですが、コーンスネークの繁殖の魅力は何と言っても「予期せぬ模様の個体が生まれる」ことにあります。

もちろん色彩は遺伝によって決まるので、仕組みを理解することで生まれる色彩の操作をすることはある程度可能です。しかし思わぬ色彩のコーンスネークが生まれることもあり、生命の神秘を感じずにはいられません。

そうしたサプライズの要素もあり、繁殖の沼にはまる方も数多くいらっしゃいます。ある程度の時間と手間はかかるので頻繁に行えるものではありませんが、コーンスネークを飼育する魅力の1つであることは間違いありません。

コーンスネークを繁殖させるための手順

コーンスネークを繁殖させる手順をご紹介していきます。

コーンスネークを飼う魅力は先述した通りですが、やはり命なので繁殖にはある程度の慎重さと責任感を持って取り組んでいただきたいと思います。以下に手順を示していきますので、きちんと計画を立てて準備をしていけばさほど難しくはありません。

今はネットで情報を検索することも簡単ですが、万が一のことも考えて相談できるペットショップがあると良いかもしれません。コーンスネークを購入したお店の方に繁殖を行うことを伝えておくと安心でしょう。

メスとオスの繁殖時期を合わせる

コーンスネークの繁殖を行うには、当然ですが成体のメスとオスが必要です。コーンスネークは生まれてから2~3年で成体になり、繁殖が可能になります。ちなみに成体の大きさは大体120~130センチほどのサイズです。

ここで注意していただきたいのが、オスとメスの繁殖期の違いです。オスは生まれてから2年ほどで繁殖が可能になりますが、メスは繁殖可能になるまでに3年ほどかかります。

すでに繁殖可能なコーンスネークを飼っている方や繁殖可能時期に達している個体をペットショップで購入する方は問題ありませんが、幼体から2頭を育てる方は、オスの繁殖可能時期に合わせるとメスの成熟が完了していない可能性があるので注意が必要です。

メスが成長しきっていない状態で繁殖を行うと、そもそも繁殖ができなかったり、できたとしてもメスの体に大きな負担がかかる可能性があるので注意してください。卵の生育状況に影響が出るおそれもあります。

同年齢のオスとメスを育てる場合は、メスの繁殖可能時期にオスを合わせましょう。

クーリングをきちんと行う

繁殖を成功させるには「クーリング」を適切に行うことが重要です。クーリングとは冬眠のことで、自然環境下で行うことも人工的に環境を作ることも可能です。クーリングを行わずに飼育することも可能ですが、寿命が短くなったり繁殖できなくなったりします。

ただ、慣れていないと人工的に行うことは難しいのでおすすめしません。ここではあくまで自然にクーリングを行うことを前提に説明していきます。

コーンスネークの冬眠は12~2月頃、気温が15度を下回ると始まります。気温の変化の少ない場所にケージを置き、冬眠を促しましょう。冬でも日当たりのいい場所は気温変化がありますので厳禁です。

冬眠中に栄養が不足すると、最悪の場合死に至ることもあります。冬眠前は栄養を十分に与えましょう。また、冬眠させるケージの水分を切らさないよう注意が必要です。冬眠させるタイミングになったら、餌をあげるのをやめましょう。

飼育する地域によっては気温が下がりすぎることもあるかもしれません。コーンスネークは温かい地域に住む品種なので、冬眠中でも気温が下がりすぎる(10℃以下になる)場合は保温材などを使用して温度を適切に保ってください。

ペアリングをする

クーリングを無事終えたら、1週間ほどかけて徐々に気温を戻しましょう。その後、メスのケージにオスを入れ、様子を見ます。一晩でペアリング(交尾)が行われる場合もあれば、何度かチャレンジする必要になる場合もあります。

オスをメスのケージに一晩入れ、翌日に移動させ、しばらく様子を観察する。この流れを繰り返していきます。どうしても気になるようであれば、観察するのもいいでしょう。ただ、妊娠すると見た目で分かるので、そこまで心配する必要はありません。

交尾は個体によってタイミングが異なるので、場合によっては数週間~数ヶ月は様子を見る必要があります。コーンスネークの繁殖は時期があまりシビアではありません。5~6月くらいまでは充分可能です。あまりあせらず、気長に待ちましょう。

交尾後しばらくすると、メスは餌を食べなくなり脱皮を始めます。これが産卵の兆候です。

産卵の準備をする

脱皮してから約1~2週間ほどで産卵が始まるので、その間にしっかりと準備をしておく必要があります。

まず、メスのケージに入れてある水の容器は外に出しましょう。水の容器の中に卵を産んだり、孵化したあとのベビーが容器に落下して溺れるのを防ぐためです。

次に、産卵床を用意します。タッパーなどを用意し、水苔を敷き詰めてください。タッパーの大きさは、メスがとぐろを巻いて余裕があるくらいのサイズです。ケージの気温は25~30℃、湿度は65%以上を保ってください。

2週間以上経過しても卵を産まない場合は、妊娠していない可能性もあります。その場合は、再びオスを入れて交尾を試してみることも可能です。妊娠すると腹部が膨らむので、わかりやすいと思います。

孵化を見届ける

産卵が確認できたら、卵をメスから離します。

孵卵用のケースを用意します。これもタッパーでOKです。水苔で卵を囲い湿度を保つようにしてください。

卵を移動する際に最も気を付けなければならないのが、卵を上下逆さまにしないことです。爬虫類の卵は、産卵後しばらくすると上部に胚が形成されます。胚が形成された後に卵が逆さまになってしまうと、呼吸ができなくなってしまいます。

産卵を確認したら、マジックなどで卵の上部に目印をつけておくといいでしょう。産卵から1ヶ月半~2ヶ月ほどで孵化し始めます。内側から卵を割って出てくるまで気長に待ちましょう。

孵化するタイミングは個体差がありますが、もし他の卵が孵って2~3日しても傷がつく気配がない卵があれば、カミソリなどで慎重に切れ目を入れてみてください。中にいることが確認できたら、出てくるまで待ちましょう。

ベビーの世話をする

産まれたばかりのベビーは乾燥に弱いので気を付けましょう。ケースの中は水苔を敷いたままでいいですが、もし水の容器を入れるなら溺れないよう水かさに注意が必要です。

孵化から1~2週間ほどは体内に栄養分があるため、餌の必要はありません。餌を食べられるようになったら、ピンクマウスを与えましょう。大きすぎたり食べないようであれば、カットして与えてみてください。

この段階で餌を食べなければ当然死んでしまいます。最悪の場合ピンクマウスをすりつぶして注射器などを使い食べさせることも必要になってきます。大変なこともありますが、命を育てる以上は責任を持ってお世話しましょう。

コーンスネークの繁殖をするときに気を付けること

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初回公開日:2022年07月27日

記載されている内容は2022年07月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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