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ヘルマンリクガメの生態とは?種類や飼育方法も詳しく解説!

更新日:2024年04月18日

ヘルマンリクガメとはどんなカメか知っていますか。本記事ではヘルマンリクガメのルーツや、3つの亜種の違い、飼育の際の注意点などをご紹介いたします。初めてリクガメの飼育をしようとしている方や、ヘルマンリクガメの飼育に不安がある方は是非チェックしてみてください。

ヘルマンリクガメの生態とは?種類や飼育方法も詳しく解説!

ヒガシヘルマンリクガメ

三種の中で最も大きく成長するヒガシヘルマンリクガメは、背中の甲羅の黒い斑紋がニシヘルマンリクガメと比べると、はっきりと出ないのが特徴です。お腹の甲羅を見ると黒色の模様は甲板一つ一つに入り、模様が跨ぐことはあまりなく、跨いでも一部のみにとどまることが多いでしょう。

生息地
・アルバニア
・イタリア(北西部以外)
・ギリシャ西部
・クロアチア
・スロベニア東部
・セルビア
・トルコ西部
・ブルガリア
・マケドニア
・ルーマニア南西部

ニシヘルマンリクガメ

ニシヘルマンリクガメは背中の甲羅の黒い斑紋がしっかりと入っているのが特徴で、お腹をひっくり返してみたときも、真ん中を境に右と左で模様が分かれ、縦に太く帯状に黒色の模様が甲板を跨いで入っています。

生息地
・イタリア北西部(サルディーニャ島、シチリア島を含む)
・スペイン東部(バレアレス諸島を含む)
・フランス南部(コルシカ島を含む)

ヘルマンリクガメはペットにおすすめ?

ヘルマンリクガメは、ヨーロッパでは昔からペットとして愛されています。温厚な性格もあって初めてリクガメを飼うのであれば適した品種でしょう。比較的日本の環境と近い環境に生息しているので他の爬虫類よりは気をつけなくても大丈夫な点でもお勧めできます。

一昔前まではトルコや東ヨーロッパから野生の個体が輸入されていましたが、最近は家畜用に繁殖された個体の流通がメインとなっており、お値段的にも比較的手を出しやすいです。

人に慣れますし、性格も穏やかで言うことがないように思えるヘルマンリクガメですが、一度ペットとして受け入れると、赤ん坊が生まれてから社会人になるくらいの期間をともに過ごすことになります。どんなペットを飼うときも命を預かる覚悟は必要ですが、ヘルマンリクガメの場合は飼育が長期にわたる分、相応の覚悟が必要となることを考えると難しいペットとも言えます。

ヘルマンリクガメの入手方法

爬虫類は原則として対面での販売が義務付けられているので、通信販売で手に入れることはできません。ペットショップやホームセンターのペットコーナーで販売されていることが多いでしょう。他には爬虫類の即売会イベントなどでも入手することができます。

購入の際は必ず、どのヘルマンリクガメなのか確認しておきましょう。成体になった時のサイズ感が全然違いますから重要な判断材料の一つとなります。なお、種類を聞いた際に明確な答えが返ってこない場合は、その店で購入しないほうが良いでしょう。

模様は好みで選んでいただいて構いませんが、元気な子なのかどうかはしっかり判別できるようにしておきましょう。よく食べ、よく動くことは当たり前ですが、それ以外の特徴は以下の通りです。

甲羅
・歪みや凹凸のない丸みを帯びた甲羅


・ぱっちり開いた艶のある黒い瞳


・乾燥している(鼻水を垂らしていない)

皮膚
・変色や傷のない皮膚

ヘルマンリクガメの値段相場

ヘルマンリクガメの販売価格は購入する場所によってまちまちですが、おおよそ1万〜3万円程度です。種別で若干相場が違い、ヒガシヘルマンリクガメが1万円前後から、ニシヘルマンリクガメが2万円前後から、流通量の一番少ないダルマティアヘルマンリクガメが3万円前後から販売されています。

また成体のほうが高く取引される傾向にあり、ベビーだともう少し安価で手に入れることができる可能性もあります。ただし、ベビーのほうが成体よりどうしても弱いので飼育に気を使う必要があるのを忘れないでください。

ペットとしてメジャーなミドリガメやクサガメほどお手頃なお値段ではありませんが、大型で値が張るリクガメがいる中では、比較的手を伸ばしやすい価格なのではないでしょうか。

ヘルマンリクガメの飼育に必要なもの

ヘルマンリクガメを健康的にストレスなく育てるためには、適した飼育環境の設備が重要です。変温動物であるカメは温度管理なども必要なため、最初は設備費がどうしてもかかります。

ここでは必要となる設備の種類、用途やそれらの使用目的をご案内します。知ることで納得して準備を進めることができるでしょう。設備にも様々な種類がありますので、飼い主の住まいや生活の状況などにも照らし合わせて準備するようにしましょう。

プラ舟・コンテナ

カメのサイズによって必要となる飼育スペースの広さは違います。手のひらサイズの幼いカメの場合はホームセンターなどで販売している横幅60センチほどのケージで十分ですが、大きく成長した成体に必要なケージのサイズは横幅が小さくても90センチは欲しいところです。

成長を見越して90センチのケージを買った場合、破損しない限り買い換える必要はなくなりますが、飼育するカメが小さいときにはケージ内の温度管理にコストが余計にかかってしまう可能性が出てきます。

ケージとして使用出来るのは、何も水槽だけではありません。一定の高ささえあればカメは出て来ることができないため、衣装ケースなどで飼育する方もいるようです。しかし衣装ケースは本来衣類を入れるもののため、ケージとして使用すると劣化し破損しやすいです。

値段も安価でオススメなのがプラ舟やコンテナの使用です。サイズも豊富で、強度も申し分ないので、成長とともに買い換えても痛手になることはないでしょう。
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初回公開日:2022年07月26日

記載されている内容は2022年07月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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