たぬきはペットとして販売されているのか・値段・餌・飼育方法
初回公開日:2017年11月01日
更新日:2020年09月19日
記載されている内容は2017年11月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

たぬきとは?
たぬきはイヌ科タヌキ属に分類される動物です。『農作物を荒らす』と言って迷惑がられることの多いたぬきですが、日本の童話にもよく登場してくる姿とは違い、実は臆病な動物だということをご存知でしょうか。また、もふもふとした毛に包まれ、愛くるしいどんぐりのような瞳に愛くるしさを感じる人も多くいます。
実はたぬきは、ある一定の条件下の元であれば飼育することが可能です。今回はそんな『たぬきの飼育』について詳しく解説していきましょう。
実はたぬきは、ある一定の条件下の元であれば飼育することが可能です。今回はそんな『たぬきの飼育』について詳しく解説していきましょう。
そもそもたぬきって?
たぬきとは先述したように『哺乳綱ネコ目イヌ科タヌキ属』に分類されている動物で、臆病が故の凶暴性を持っています。雑食なのでさまざまな食べ物を口にするため、農作物を荒らして被害が出ることも多く農家の人たちに非常に警戒されています。
イヌ科であることもあり、『犬だと勘違いして拾ってきた』というような話題も記憶に新しいく、可愛らしさだけ見れば多くのファンがいる動物だと言えるでしょう。ペットとして飼いたいと思っても野生のたぬきというのは鳥獣保護法にひっかかるため捕まえて飼う、ということはまずできません。それでも飼育できる方法があるというのはどういったことなのかたぬきのペットとしての飼育方法を見ていきましょう。
イヌ科であることもあり、『犬だと勘違いして拾ってきた』というような話題も記憶に新しいく、可愛らしさだけ見れば多くのファンがいる動物だと言えるでしょう。ペットとして飼いたいと思っても野生のたぬきというのは鳥獣保護法にひっかかるため捕まえて飼う、ということはまずできません。それでも飼育できる方法があるというのはどういったことなのかたぬきのペットとしての飼育方法を見ていきましょう。
たぬきはペットとして販売されているのか
上記で説明したように、たぬきの飼育は法律違反になるためある一定の条件下でなければ野生のたぬきを飼育することは難しいです。となると、『ペットショップで販売されているたぬきなら飼育できる?』と考える人もいるでしょう。
ここでは、ペットショップにおけるたぬきについてご紹介します。
ここでは、ペットショップにおけるたぬきについてご紹介します。
ペットとしてたぬきの飼育は法律で禁止されている?
上記でも少し触れましたが、たぬきは鳥獣保護法という日本の法律において飼育が禁止されているため飼育目的でたぬきを入手することは法律違反にあたります。しかし、そんなたぬきをペットとして飼育できる方法があるとしたら『けがをしたたぬきを保護目的で飼育する』もしくは『繁殖された個体がペットとして流通する可能性があるのでそれを飼う』この2つの選択になるでしょう。
こう考えると条件を満たすことはほぼ不可能で簡単に飼うことができる動物ではないということが分かります。以前子犬だと思って育てていて大きくなってからたぬきだと気づいた、というケースのように偶然が重なればペットとして飼育することも夢ではないと言っても良いでしょう。
こう考えると条件を満たすことはほぼ不可能で簡単に飼うことができる動物ではないということが分かります。以前子犬だと思って育てていて大きくなってからたぬきだと気づいた、というケースのように偶然が重なればペットとして飼育することも夢ではないと言っても良いでしょう。
たぬきの値段っていくら?
さて、仮に繁殖したたぬきが流通するケースもあるとお伝えしましたが実際にたぬきがペットとして販売される場合どのくらいの値段になるのでしょうか。現在の日本においてたぬきが販売されているということはないため今の値段は把握することができません。しかし過去には日本でもたぬきがペットとして販売されていたことがあります。
当時の値段としても不明ではありますが、たぬきはペットとしては希少価値の高い動物ですのでそれを踏まえると30~60万円の値がつくのでは、と言われています。きつねはペット目的で販売されていることもありますが、近年たぬきにおいては一切そういった情報がないのが現状です。
当時の値段としても不明ではありますが、たぬきはペットとしては希少価値の高い動物ですのでそれを踏まえると30~60万円の値がつくのでは、と言われています。きつねはペット目的で販売されていることもありますが、近年たぬきにおいては一切そういった情報がないのが現状です。
たぬきの飼育は許可証をとれば大丈夫?
例えば法律上禁止されているのであれば、『許可』をもらうことでたぬきをペットとして飼育できるのではないか、と考える人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。しかしながら、保護されているたぬきにとって『許可証』というものは存在しておらず『許可証をとることでたぬきをペットとして飼育しよう』といった考えは一喝されてしまうでしょう。
それでもたぬきを飼育したい!どうする?
たぬきをペット飼育するのであれば傷ついた状態のたぬきを保護し、自治体に届けることで「生涯飼養許可」という許可が下りる場合があります。この許可があればたぬきを保護目的で飼育することが可能となります。
どういった形であっても、もしもたぬきを保護・捕獲したのであれば自治体に届け出をすることを忘れずに行いましょう。
どういった形であっても、もしもたぬきを保護・捕獲したのであれば自治体に届け出をすることを忘れずに行いましょう。
ペットのたぬきの餌
たぬきを飼育する方法についてご紹介しましたが、実際にたぬきを保護・捕獲した場合どのようなエサをあたえたら良いのでしょうか。雑食だと言われなんでも食べるイメージではありますが、実際に何でも与えていいものなのか、注意すべき点はあるのか、ここではそんな疑問を解説していきましょう。
たぬきは雑食!
先述したようにたぬきは雑食なのでほとんどのものを餌として食べることが出来ます。自然の中で野生として生活しているたぬきはネズミやカエル、魚や昆虫を食べたり、鳥や卵なども食べます。また、リスのようにどんぐりなどの木の実を食べたりもするのでまさにオールマイティだと言えるでしょう。
しかしペットとして飼育するとなると、犬や猫のように人工的に製造されているフード類をあげることはできるのでしょうか。結論から言いますと答えはYESで、たぬきはキャットフードやドッグフードなどの人工的に作られた餌でも美味しく食べてくれるそうです。
雑食であるが故に人間の捨てた生ごみをあさってしまったり、農家だけでなくそういったごみに関する被害もささやかれています。
しかしペットとして飼育するとなると、犬や猫のように人工的に製造されているフード類をあげることはできるのでしょうか。結論から言いますと答えはYESで、たぬきはキャットフードやドッグフードなどの人工的に作られた餌でも美味しく食べてくれるそうです。
雑食であるが故に人間の捨てた生ごみをあさってしまったり、農家だけでなくそういったごみに関する被害もささやかれています。
ペットのたぬきの性格
たぬきは非常に凶暴な性格をしていると言いますが、実際はどうなのでしょうか。ペットとして育てるのであれば、自分になついてほしいと思うのが飼い主にとっての当たり前の思いでしょう。ここでは『たぬきの性格』についてご説明します。ペットとして飼ううえでどういった点に注意すべきなのか合わせて考えていきましょう。
たぬきはなつく?
ペットとしてたぬきを飼育するのであればたぬきの知っておくべき情報です。まずたぬきは人になつくのか、ということですが、たぬきは非常に警戒心が強く、臆病が故に凶暴な性格をしています。そのため自分を守るための凶暴性に恐怖を覚えてしまう人も中にはいるでしょう。しかしそれはたぬきの防衛本能から来るもので、根本の性格が凶暴というわけではないのです。
たぬきは小さな音でもびっくりしてしまい逃げ出すほど臆病なので、すぐになつくようなことはありません。時間をかけて徐々に徐々に距離を縮めていく必要があります。もしくは小さなころから一緒にいることでその警戒心をとくことができるでしょう。
たぬきは小さな音でもびっくりしてしまい逃げ出すほど臆病なので、すぐになつくようなことはありません。時間をかけて徐々に徐々に距離を縮めていく必要があります。もしくは小さなころから一緒にいることでその警戒心をとくことができるでしょう。
たぬきは『しつけと虐待』が分からない
私たち人間だけに限らず、動物(ペット)にしつけをすることは珍しい光景ではありません。しかしたぬきにとって『しつけ』は『虐待』との区別が出来ないほど怖いものなのです。そのため、一度しつけと称されて攻撃されるようなことがあれば、敵だとみなしてしまい、2度となつくことはないと言っても過言ではありません。
たぬきとの信頼関係は築き上げるまでに非常に時間を要しますが、崩れるのはたった一瞬のことだということを忘れないようにしましょう。たぬきをペットとして飼育するにあたってまず『しつけは不可能』だということ、そして臆病で凶暴な性格という点は理解したうえで接することが大切です。
たぬきとの信頼関係は築き上げるまでに非常に時間を要しますが、崩れるのはたった一瞬のことだということを忘れないようにしましょう。たぬきをペットとして飼育するにあたってまず『しつけは不可能』だということ、そして臆病で凶暴な性格という点は理解したうえで接することが大切です。
ペットのたぬきの飼育方法
たぬきの性格を知ったことでペットとして飼う場合、自分が何に気を付けるべきなのか気づかされる部分があるでしょう。たぬきはペットとして飼うならば一番に飼い主はその性格を理解してあげなければなりません。凶暴な性格、そして行動はすべて臆病であるからこその反応なのです。
さて、そんな臆病なたぬきを飼育するためにどういった環境を準備してあげたらよいのでしょうか。ここではたぬきを飼育する際にもっとも最適だといえる環境についてご説明します。たぬきをペットとして迎え入れる場合、一体何を準備すべきなのか見ていきましょう。
さて、そんな臆病なたぬきを飼育するためにどういった環境を準備してあげたらよいのでしょうか。ここではたぬきを飼育する際にもっとも最適だといえる環境についてご説明します。たぬきをペットとして迎え入れる場合、一体何を準備すべきなのか見ていきましょう。
たぬきの飼育に必要なもの7つ
たぬきを保護したり何らかの事情でペットとして飼育することになったなら、まずは飼育環境を整えることが先決です。例えば犬のように外の小屋に入れて飼育することができるかと言われると、それはNGとされており、ペットとして飼育するのであれば室内飼いが鉄則となってくるでしょう。
●たぬきを飼育する際に必要なもの●
・たぬきを飼育するゲージ
・水容器
・食事をあげる皿
・トイレ
・たぬきが寝るためのベッド
・エサ
・ハーネス・またはリード
以上になります。たぬきは先述したようにイヌ科に属する動物なので室内犬と同じような環境を整えてあげると良いでしょう。
●たぬきを飼育する際に必要なもの●
・たぬきを飼育するゲージ
・水容器
・食事をあげる皿
・トイレ
・たぬきが寝るためのベッド
・エサ
・ハーネス・またはリード
以上になります。たぬきは先述したようにイヌ科に属する動物なので室内犬と同じような環境を整えてあげると良いでしょう。
たぬきを飼育する際の費用
さて、たぬきをペットとして飼育する際に必要なものは上記7点になります。まずこの環境を整えるだけで初期費用はおよそ3~5万円ほど見ておくと良いでしょう。犬を飼ったことがある人であればスムーズに進めることができるでしょう。
また、毎月かかってくる金額はほとんどがエサ代です。ドッグフードは栄養バランスも良いので完全食と言っても過言ではありません。犬と同様に育てる、もしくは他のエサをあげても良いでしょう。その他のえさについては下記でご紹介します。
また、毎月かかってくる金額はほとんどがエサ代です。ドッグフードは栄養バランスも良いので完全食と言っても過言ではありません。犬と同様に育てる、もしくは他のエサをあげても良いでしょう。その他のえさについては下記でご紹介します。
ペットとして飼育する際にあげる餌と方法
たぬきをペットとして飼育するのであれば一番に整えるべきは環境であり、そして食事だと言えるでしょう。ここではたぬきをペットとして飼育する際の餌についてご紹介します。
①ドッグフード
先述したように犬にあげるドッグフードは、たぬきにとっても非常に栄養バランスがとれているため主食となります。ドッグフードはお皿に移してそのまま食べさせてあげましょう。
②ミルク
たぬきがまだ幼獣であれば猫や犬をペットとして飼う時と同様にミルクを与えてあげましょう。その際は犬用の市販ミルクをお湯で溶かし、哺乳瓶にて直接飲ませます。1日の目安量はミルク缶に書いてある量を基準にすると良いでしょう。
③果物
たぬきは雑食なので例えペットとして飼う場合であっても一つのものだけではなく、時には果物など副食を与えるようにしましょう。幼獣でなく成獣になったたぬきであれば1日に2回ほどの食事を与え、その際に主食と加えて副食を与えるようにします。
ペットのたぬきの気になる臭い
ペットを飼育する上で気になるのは臭いではないでしょうか。特に室内で飼うペットであれば臭いの問題はつきもので、臭いがきつければきついほど一緒に生活するうえで困難となってたちはだかってしまうでしょう。
たぬきもペットとして飼うなら室内で飼うべき動物です。さて気になるそのニオイについてご紹介しましょう。
たぬきもペットとして飼うなら室内で飼うべき動物です。さて気になるそのニオイについてご紹介しましょう。
たぬきは臭い?
たぬきは臭いのか、という疑問に対して結論から言いますと『クサイ』です。それも尋常ではないほど臭いと言われるほど近くにいると臭いが気になる動物だと言われています。その原因の一つとして獣であること、そしてなんでも食べる動物であるということが挙げられます。
ということは食べるもの、生活環境によってその臭いは左右されるということが分かります。仮にたぬきを野生の状態で保護した場合、初めのうちは臭いに悩まされることもあるでしょう。しかし食べ物や生活環境に注意してあげることで臭いはかなり軽減することが可能だそうです。
ということは食べるもの、生活環境によってその臭いは左右されるということが分かります。仮にたぬきを野生の状態で保護した場合、初めのうちは臭いに悩まされることもあるでしょう。しかし食べ物や生活環境に注意してあげることで臭いはかなり軽減することが可能だそうです。
たぬきを飼育する際の注意点と病気
飼育方法や食事、たぬきの性格などペットとして学んでおきたいことは十分理解できたのではないでしょうか。さて、ペットを飼育するうえで重要なのは『飼育環境』『食事』そして『病気』であると言えるでしょう。
たぬきももちろん動物なので気を付けなければならない病気というものがあります。ここではたぬきを飼育するうえ気を付けるべきこと、そして注意したい病気についてお話ししましょう。
たぬきももちろん動物なので気を付けなければならない病気というものがあります。ここではたぬきを飼育するうえ気を付けるべきこと、そして注意したい病気についてお話ししましょう。
たぬきを飼育するなら気を付けたいこと
たぬきをペットとして飼育する場合に飼い主が気を付けるべきことは、生活環境の一部として『音』の問題が挙げられます。先述したようにたぬきは音に非常に敏感な動物です。臆病な性格であるが故に、『うるさいな』と感じるような音が鳴ればその都度びっくりしてしまいます。
このように何度もびっくりさせられる環境は飼育に適しているとは言えません。たぬきをペットとして飼育するのであれば『静かな環境』を準備してあげることも飼い主の務めだと言えるでしょう。
このように何度もびっくりさせられる環境は飼育に適しているとは言えません。たぬきをペットとして飼育するのであれば『静かな環境』を準備してあげることも飼い主の務めだと言えるでしょう。
たぬきをペットとして飼育する際もう一つ気を付けなければならない点があります。それが『餌』と『トイレ』です。餌は毎日新鮮なものに取り換えてあげましょう。残っているからと言って数日間同じものを与えるような環境は避けなければなりません。
また、トイレであれば排泄をみつけたらこまめに掃除をしてあげましょう。排泄物をそのままにしていたら臭いも悪くなりますし、病気を引き起こす原因ともなりかねません。ペットとして飼育する以上は基本的なことの徹底は心がけましょう。
また、トイレであれば排泄をみつけたらこまめに掃除をしてあげましょう。排泄物をそのままにしていたら臭いも悪くなりますし、病気を引き起こす原因ともなりかねません。ペットとして飼育する以上は基本的なことの徹底は心がけましょう。
たぬきの性質を理解することが大切
今回は『たぬきのペットとしての飼育』についてご紹介しました。たぬきは法律上ペットとして販売されておらず、入手困難な動物です。そのため怪我をしたたぬきを保護する場合や、法律をクリアする合法的な捕獲を行うことでしか飼育することはできません。また、どういった場合であっても、たぬきを飼育するとなれば自治体に許可をもらう必要があるでしょう。
また、たぬきは『臆病が故の凶暴性』を強く持った動物です。根っからの凶暴な動物ではない為、時間をかけて歩み寄ることで信頼関係を築き上げることが可能です。全くなつかない、という訳ではなく『なつくまでに時間がかかる動物』だということです。たぬきは日本の昔話などのイメージが強い動物ですが、性格から来るイメージが根付いてしまった動物だと言っても過言ではありません。
たぬきをペットとして迎え入れるのは中々難しいものではありますが、もしもそんな機会に恵まれたのであれば性質を理解して寄り添ってあげることが何よりも大切なのです。
たぬきをペットとして迎え入れるのは中々難しいものではありますが、もしもそんな機会に恵まれたのであれば性質を理解して寄り添ってあげることが何よりも大切なのです。