イエアメガエルの飼育方法とは｜必要な環境や注意点についても解説

まずは飼育ケージを用意しましょう。およそ30cm四方のものであれば、イエアメガエルの飼育には十分な広さになります。体長数cm程度の幼体の頃は小さめのケースを使用し、成長したら大きいケージに移すという方法でも良いでしょう。

イエアメガエルは半樹上棲で、木登りができるカエルです。吸盤の力が強く、ケージの壁を簡単に上ってくるため、蓋はしっかり閉めておくことを習慣づけましょう。

イエアメガエル用の床材は、土でもキッチンペーパーのような紙類でも、どちらでも大丈夫です。しかし、なるべくならもとの生活環境に近づけた方が、イエアメガエルもリラックスして過ごせるでしょう。

床材を敷いた後は砂利や小枝を足したり、植物を置くことで自然界の生活環境に近づけられます。ただし、植物はカエルに踏まれると枯れてしまうことがあるため、状態をこまめにチェックする必要があるでしょう。

イエアメガエルは変温動物なので、自分で体温を調節できません。イエアメガエルにとっての適温は25℃程度であるため、秋から冬にかけての寒い時期は、ヒーターを使って温度を適切に保つと良いでしょう。

しかし、イエアメガエルがヒーターに直接触れてしまうと火傷する危険があります。カバー付きのヒーターを使用したり、飼育ケージの側面に張り付けるなど、設置方法にも注意しましょう。

カエルの中にはコオロギやミミズなどの生き餌しか食べない種類もいますが、イエアメガエルは人工餌でも飼育可能です。幼体の頃に生き餌にしか食いつかなかったとしても、時間をかけて慣らすことで、人工餌だけでも問題なく飼育できるようになるでしょう。

生き餌はピンセットでつまんで、イエアメガエルの目の前に出してみましょう。近くで動く物に積極的に食いつく習性があるため、モリモリ食べてくれるはずです。しかし、餌のあげ過ぎは肥満につながるので注意しましょう。

生き餌での餌付けに成功したら、次は乾燥コオロギなどの死んでいる昆虫もピンセットで与えてみましょう。これも問題なく食べるのなら「ピンセットで出されたものは餌」と刷り込まれた証拠なので、ピンセットで与える人工餌も食べるようになります。