オオサンショウウオは飼育できる?生態と飼育の可否をご紹介
更新日:2024年10月01日
オオサンショウウオの生態
オオサンショウウオを見たことはありますか。
触ったことは?食べたことは?
飼育されているオオサンショウウオを「見たことがある」人はいても、「触った、食べた」となると、大半の人は「いいえ」と答えるはずの、オオサンショウウオ。
明治から昭和を代表する芸術家であり美食家でもある、北大路魯山人はこう記しています。
触ったことは?食べたことは?
飼育されているオオサンショウウオを「見たことがある」人はいても、「触った、食べた」となると、大半の人は「いいえ」と答えるはずの、オオサンショウウオ。
明治から昭和を代表する芸術家であり美食家でもある、北大路魯山人はこう記しています。
ひとつ変ったたべものの話をしよう。
出典: https://www.aozora.gr.jp/cards/001403/card54969.html |
長い間には、ずいぶんいろいろなものを食ったが、いわゆる悪食の中には、そう美味いものはない。
「変ったたべものの中で美味いものは?」
と問われるなら、さしずめ山椒魚と答えておこう。
オオサンショウウオの生態1:生きた化石
江戸時代、日本に訪れた医師であり博物学者のシーボルトが持ち帰ったある生き物は、ヨーロッパに大きな驚きをもたらしました。その生き物とは、もちろんオオサンショウウオ。
ヨーロッパでは化石のみが発見されており、1811年には三千万年前のものだとつきとめられ
ました。
その化石とまったく同じ姿の、オオサンショウウオ。なんと、約三千万年も同じ姿で生きているというのですから、驚きです。
とっくに絶滅したと思われていたオオサンショウウオは、その後大事にオランダで約51年間飼育されました。
ヨーロッパでは化石のみが発見されており、1811年には三千万年前のものだとつきとめられ
ました。
その化石とまったく同じ姿の、オオサンショウウオ。なんと、約三千万年も同じ姿で生きているというのですから、驚きです。
とっくに絶滅したと思われていたオオサンショウウオは、その後大事にオランダで約51年間飼育されました。
オオサンショウウオの生態2:生息地
日本列島南西部の固有種です。岐阜県より西の本州、九州、および四国の一部に分布しています。
山間の綺麗な河川に棲んでいることが多いですが、それ以外にも河川の中流や下流、水田の水路で見られることもあります。
昼間は岩陰や川岸の横穴にいて、夜になると行動します。
また、棲みかには水がきれいであることに加え、「食べ物(昆虫やカエル、サワガニなど)が豊富にあること」「隠れる場所があること」「繁殖(赤ちゃんを産む)ための巣穴を作ることができること」などの条件が重要です。
山間の綺麗な河川に棲んでいることが多いですが、それ以外にも河川の中流や下流、水田の水路で見られることもあります。
昼間は岩陰や川岸の横穴にいて、夜になると行動します。
また、棲みかには水がきれいであることに加え、「食べ物(昆虫やカエル、サワガニなど)が豊富にあること」「隠れる場所があること」「繁殖(赤ちゃんを産む)ための巣穴を作ることができること」などの条件が重要です。
オオサンショウウオの生態3:体長
オオサンショウウオは、なんと両生類としては世界最大級。最大で150センチ以上に育ちます。
ただし、野生下でここまで育つのは極めて稀です。飼育されているものは、最大だとこのくらいの大きさまで育ちます。
多くの野生のオオサンショウウオは、だいたい50センチメートルから70センチメートルくらいの大きさです。
ただし、野生下でここまで育つのは極めて稀です。飼育されているものは、最大だとこのくらいの大きさまで育ちます。
多くの野生のオオサンショウウオは、だいたい50センチメートルから70センチメートルくらいの大きさです。
オオサンショウウオの生態4:寿命
飼育下におけるオオサンショウウオの寿命は、だいたい60年から70年くらいと言われています。先に述べました、シーボルトがヨーロッパに持ち帰ったオオサンショウウオも50年以上飼育されました。
日本では、おびひろ動物園で1965年から飼育を開始したオオサンショウウオが45年間飼育されていました。推定年齢55歳で永眠となりました。
ただし、100年を超すという説もあり、実際に中国では200歳と推測されるオオサンショウウオが見つかっているそうです。
日本では、おびひろ動物園で1965年から飼育を開始したオオサンショウウオが45年間飼育されていました。推定年齢55歳で永眠となりました。
ただし、100年を超すという説もあり、実際に中国では200歳と推測されるオオサンショウウオが見つかっているそうです。
オオサンショウウオの生態5:特徴
改めて、オオサンショウウオの特徴について見ていきましょう。
オオサンショウウオは、両生類の有尾目。しっぽのある両生類、という意味です。
完全水生といって、一生を水の中で過ごします。けれど、両生類ですので、おとなのオオサンショウウオは肺呼吸をします。だいたい20分に一回、水中から鼻だけを出して呼吸をしています。
幼生(こども)の頃はエラで呼吸をします。
視力はとても悪く、明るいか暗いかの区別程度しかつきません。
エサは待ち伏せし、顔の前に来たものを食べるので視力が悪くても大丈夫。
また、しっぽがとても発達しており、体の3分の1を尾が占めます。
なにより特徴的なのが、オオサンショウウオを別名「ハンザキ」(半裂き)と呼ぶ地方もあるほどの大きな口です。正面から見ると、確かに顔を半分に切り裂くかのようにパクリと開く口が観察できます。
オオサンショウウオは、両生類の有尾目。しっぽのある両生類、という意味です。
完全水生といって、一生を水の中で過ごします。けれど、両生類ですので、おとなのオオサンショウウオは肺呼吸をします。だいたい20分に一回、水中から鼻だけを出して呼吸をしています。
幼生(こども)の頃はエラで呼吸をします。
視力はとても悪く、明るいか暗いかの区別程度しかつきません。
エサは待ち伏せし、顔の前に来たものを食べるので視力が悪くても大丈夫。
また、しっぽがとても発達しており、体の3分の1を尾が占めます。
なにより特徴的なのが、オオサンショウウオを別名「ハンザキ」(半裂き)と呼ぶ地方もあるほどの大きな口です。正面から見ると、確かに顔を半分に切り裂くかのようにパクリと開く口が観察できます。
オオサンショウウオは飼育できるのか
果たしてオオサンショウウオは飼育できるのかをこちらで紹介していきます。水族館ではよく目にすることが多いオオサンショウウオ。
特に、京都水族館はオオサンショウウオを強く推しており、グッズまで販売されています。
飼育できるかのか気になるかたや、今後飼育を考えてるかたはぜひ参考にしてください。
特に、京都水族館はオオサンショウウオを強く推しており、グッズまで販売されています。
飼育できるかのか気になるかたや、今後飼育を考えてるかたはぜひ参考にしてください。
個人では飼育できない
初回公開日:2019年08月08日
記載されている内容は2019年08月08日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。