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アカハライモリの寿命の長さは?飼育方法や餌の種類について詳しく紹介

更新日:2023年11月03日

アカハライモリを飼ってみたいと思いませんか?本記事では、アカハライモリの飼育、繁殖などについてまとめました。初期費用もかからず、深刻な病気になることも少なく、20年飼育することも可能で、中上級者になれば繁殖という楽しみもあります。是非、参考にしてください。

アカハライモリの寿命の長さは?飼育方法や餌の種類について詳しく紹介
ここまでに書いたような環境を整えていれば、温度変化によって繁殖を促すことができます。

アカハライモリの健康なペアを11~3月の間5℃前後の気温で飼育して冬眠させます。冬眠させる場合、凍結や乾燥といったイモリの命にかかわる危険がともなうため、くれぐれも注意してください。

冬眠したペアは、春に温度を上げてやると自然に繁殖行動に移ります。オスの美しい体色の変化、優雅なダンスなども観察できるでしょう。

やがて水場の水草に産卵し、産卵後は卵を水草ごと他の容器に移します。その後、無精卵や腐った水草などを取り除き、定期的に水替えをしましょう。

孵化したらカエルのオタマジャクシと同様に飼えます。孵化後2年~3年で成体になります。

アカハライモリがなりやすい不調の原因と対策

注意深く飼育していても、病気を避けられない場合もあります。ここではアカハライモリの病気とその予防法、病気になった際の対処法を説明します。以下に書いた以外にも原因不明の突然死もあるため、特に幼生~幼体の時期は注意が必要です。

脱皮不全

アカハライモリは成長途中はもちろん成体になってからも度々脱皮します。彼らは肺呼吸だけでなく皮膚呼吸もしているため、脱皮がうまくいかなければ最悪の事態になる可能性もあります。

脱皮途中で皮膚が空気で乾いてしまうとそれ以上の脱皮は難しくなります。カルキ抜きした水で体を濡らし、ピンセットで残った古い皮膚を取り除いてあげましょう。

普段から水槽内の湿度を高く保つことで、脱皮不全はある程度防げます。

消化不良

アカハライモリは代謝の低い変温動物である両生類です。それを常に考えていないと餌を与えすぎることになります。給餌は週に3回程度、イモリが2口で食べられる程度にしておきましょう。

それでも、気温の変化などで消化が進まず消化不良を起こす場合があります。お腹が膨らんでいて、水場に居る際沈んでいればたいてい消化不良です。この場合、1週間ほどの絶食で治癒します。

腹水病

幼生期に多いのですが、アカハライモリのお腹がパンパンに膨らんでしまうことがあります。原因は心臓の先天的異常か水温の上昇です。水温を測ってみて28℃以上であれば後者です。水温を25℃程度まで下げて様子を見ます。先天的異常でなければこれだけで回復します。

先天的異常であれば安楽死しかできることはありません。

出典:幼生の腹水|基礎生物学研究所
参照:http://www.nibb.ac.jp/imori/main/wp-content/uploads/2018/03/6_%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%A8%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%87%A6%E6%B3%9520171020.pdf

ツボカビ病

ツボカビ病とはアジアが起源とされる新興の伝染病で、ツボカビ菌に感染することで発症します。この病気のため世界各地で野生の希少な両生類に害が及んでいます。

アカハライモリの場合、自然宿主であるためこの菌に感染することで病気になることはありません。

出典:両生類の新興感染症イモリツボカビの起源はアジア〜グローバル化がもたらす生物多様性への脅威〜|国立環境研究所
参照:https://www.nies.go.jp/whatsnew/2014/20141031/20141031-2.html

アカハライモリの飼育方法を知ろう

アカハライモリの飼育はそれほど難しいものではりません

・飼育する水槽を室内に設置する
・温度と湿度の管理をしっかりする
・餌やりと水替えの頻度を正確に行う

こういった点を押さえていけば、病気にもなりにくく、10年以上あなたのペットとなってくれるでしょう。水槽をシンプルなレイアウトにすれば、楽に世話できますし、植物を植えたり、他の種類の動物との混泳させたりして美しいアクアテラリウムを作ることもできます。

アカハライモリの飼育法をよく理解し、飼育を楽しんでください。

初回公開日:2022年06月17日

記載されている内容は2022年06月17日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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