野生のウーパールーパーの現状とは？特徴や飼育用についても解説

「ウーパールーパーってどんな生物だろう」
「野生のウーパールーパーっているのかな？」
このように、飼育用だけでなく野生のウーパールーパーに興味がある方には、沢山の疑問があることでしょう。

この記事では、ウーパールーパーの生態や特徴、呼び方の違いに加えて野生のウーパールーパーの現状などについて紹介しています。

本記事を読むことで、野生下におけるウーパールーパーの現状や現地での保護活動、さらにこれからウーパールーパーを飼育するにあたって必要なものを把握できます。これらの知識を知ることでウーパールーパーに対する理解が深まり、より愛情を持って接することができるでしょう。

野生のウーパールーパーに関心がある方や飼ってみたいと考えている方は、是非、最後まで読んでみて下さい。

おはよう☀#ウーパールーパー pic.twitter.com/ai6v96hDxY

— あさぎ@ウパ＆海水魚垢 (@asagi_aqualife) July 26, 2022

ウーパールーパーは、見た目の可愛らしさと飼育のしやすさから、一時日本でブームになりました。

野生のウーパールーパーは寒い気候に適しており、普段は岩陰や木の陰に隠れながら、虫や甲殻類、小魚などを食べて生活しています。

はじめに、あまり知られていないウーパールーパーの生態を紹介していきます。

ウーパールーパーは、飼育下において成長した個体で23～27cmほどの大きさになります。

一般的にこの大きさ以上に成長することは稀ですが、野生下では30cmを超える個体が確認されています。

小さく可愛らしいイメージとは裏腹に人間の足のサイズまで成長するため、驚かれる方も多いでしょう。

野生のウーパールーパーは、メキシコにあるソチミルコ湖に生息しています。

日本はもとより、世界中で野生のウーパールーパーを観賞できるのは現在メキシコだけです。ただ、そのメキシコにおいても野生の個体数は減少の一途を辿っており、絶滅の危機に瀕しています。

もし、野生のウーパールーパーと出会いたければ、メキシコまで足を運ぶしかありません。

ウーパールーパーは、サンショウウオというグループに属する両生類です。

日本の風土はサンショウウオ類の生息に適していると言われており、日本固有の種類も存在します。オオサンショウウオやキタサンショウウオ、トウキョウサンショウウオなどが日本産サンショウウオとして知られています。

ウーパールーパーは、ほかの両生類の個体と違い、幼生成熟（ネオテニー）という特徴を持っています。

幼生成熟とは、外見は幼体から変わらずに体内組織のみ成長する特徴を指します。サンショウウオ類の個体は、成長するにつれて外見が異なることが大半ですが、ウーパールーパーは、その変化がないことが魅力的と言える生物でしょう。

上記で触れたように、ウーパールーパーは変態をせずに大人になります。

サンショウウオのグループに属する個体の多くは、成長の過程で3対のエラが体内に吸収されます。身近な生物で言えばカエルが該当し、オタマジャクシとカエルでは外見が全く異なるでしょう。

ウーパールーパーは、形が変わらずに成体になる稀有な生物の1つです。

ウーパールーパーは、通常10年程度生きると言われています。

飼育環境に左右されますが、ウーパールーパーが快適に過ごせる環境を提供し続けることで、10年を超えるケースもあります。

しかし水質の悪化などで陸生化した場合には、3～5年ほどに寿命が短くなります。長生きしてもらうためには、常に気を配る必要があるでしょう。

『まめこ』に踏まれる『まるた』
重たそうだなぁ(´･ω･`)#ウーパールーパー pic.twitter.com/0YACvAG5MS

— とんとんチャンネル (@tontonchannel_) July 25, 2022

ウーパールーパーという呼び名は、日本独自の呼び方であり正式名称ではありません。

日本では、1980年中頃に放送していた商品PRのCMで使われていたキャラクター名として広まりました。いわゆる俗称であり、それ以降「ウーパールーパー」という呼び方で定着しています。

ここでは、ウーパールーパーのさまざまな呼び名を紹介します。

ウーパールーパーの、正式な和名は「メキシコサラマンダー」です。

日本国内にある大半の図鑑や水族館では、メキシコサラマンダーで表記されており、ウーパールーパーはニックネームという認識も高まりつつあります。

サラマンダーは英語でいうサンショウウオに該当し、直訳すると「メキシコサンショウウオ」になります。