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野生のウーパールーパーの現状とは?特徴や飼育用についても解説

更新日:2024年01月29日

野生のウーパールーパーについて知らない人は多いのではないでしょうか。この記事では、絶滅の危機に瀕している野生下のウーパールーパーの現状や、日本で流通している品種などを紹介しています。ウーパールーパーの生態に興味がある方は、是非、最後までチェックして下さい。

野生のウーパールーパーの現状とは?特徴や飼育用についても解説

Ambystoma mexicanum

「Ambystoma mexicanum(アンビストーマ メキシキャナム)」は、メキシコサラマンダーの学名です。

生物の学名はラテン語表記されることが通例です。直訳すると、Ambystomaは「トラフサンショウウオ」、mexicanumは「メキシコの」となります。

学会など公式な場面では、この呼び方が使われています。

アホロートル

「Axolotl(アホロートル)」は、アステカ文明で使われていた言葉を組み合わせたものです。

「Alt」は水、「Xolotl」は犬という意味であり、それらを繋ぎ合わせて「Axolotl」となりました。意訳すると「水に棲む犬」になり、当時のアステカでは神聖視されていた動物です。

野生のウーパールーパーの現状

日本ではペットショップや水族館などで見かけるウーパールーパーですが、さまざまな要因によって、野生下における個体数が減少しています。

野生のウーパールーパーの本場であるメキシコでは保護活動が行われており、日本でもその気運が高まりつつあるでしょう。

ここでは、野生のウーパールーパーの現状について解説します。

野生のウーパールーパーは絶滅の危機にある

現在、野生のウーパールーパーは絶滅の危機にあります。

IUCNが作成したレッドリストには、絶滅の恐れがあり減少していく個体として記載されています。そのため国際的な取引はできません。

その要因は、生息下メキシコの環境汚染や外来魚による浸食などが挙げられています。

出典:Axolotl| THE IUCN RED LIST OF THREATENED SPECIES
参照:https://www.iucnredlist.org/species/1095/53947343

野生のウーパールーパーは日本では見られない

日本国内には、野生のウーパールーパーは存在しません。

その要因として日本の気候と合わないことが挙げられます。

野生のウーパールーパーは、田んぼなどの止水域で生活します。しかし夏場の日本の田んぼは気温と水温の上昇が激しく、ウーパールーパーに耐えられない環境になるため、野生化は難しいでしょう。

現地での保護活動が盛ん

現地メキシコでは、野生のウーパールーパーの保護活動が盛んに行われています。

メキシコの国立大学が主導している保護活動の1つとして、人工池を造って最低限の生息地の確保に努めています。そこの整備には、地元住民の理解や多額の費用がかかるため、順調ではありませんが、海外からの協力もあって保護活動に邁進しています。

飼育用のウーパールーパーはペットショップから入手できる

現在、日本で流通しているウーパールーパーは、日本国内のブリーダーによって繁殖させた個体です。

野生動物を保護するワシントン条約では個体の輸出入のみが禁止されているため、飼育する分には問題ありません。熱帯魚を扱っている大半のペットショップから家族に迎え入れることができます。

飼育のしやすさから、ペットとしての人気が再燃しつつあります。

出典:ワシントン条約附属書|経済産業省
参照:https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/download/210622_2_Appendices_interpretation.pdf

ウーパールーパーの飼育に必要なもの

ウーパールーパーの飼育は、熱帯魚や金魚と同じ器具で問題ありません。

1つの水槽で複数飼育をすると共食いする恐れがあるため、基本的には単独飼育が望ましいでしょう。また、ほかの魚との同居も難しいことから、1匹を大切に飼ってあげることが賢明です。

ここでは、ウーパールーパーの飼育に必要なものを紹介していきます。
  • 飼育ケース
  • フィルター
  • エアレーション
  • カルキ抜き
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初回公開日:2022年08月03日

記載されている内容は2022年08月03日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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