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強制給餌はどんなときに行うもの?方法や注意点も詳しく解説!

更新日:2024年07月13日

強制給餌とは一体何をするのか、どうやって行うのかご存知でしょうか。本記事では、強制給餌を行う理由や方法、シリンジの選び方を紹介しています。ペットを飼っている方で、強制給餌についての知識が浅い方や、強制給餌について疑問や不安がある方は、ぜひチェックしてください。

強制給餌はどんなときに行うもの?方法や注意点も詳しく解説!
「強制給餌って何?やり方とコツは?」
「シリンジってどんなものを選べばいいの?選び方はある?」
「どんな場面で強制給餌をしなくてはいけないの?」
など、強制給餌のやり方やシリンジの選び方を知らなかったり、そもそも強制給餌とは何なのかを、今ひとつ把握できていなかったりする方もいるのではないでしょうか。

この記事では、強制給餌についての基本的な知識をはじめ、シリンジの選び方やどのような場面で強制給餌を行うのかを解説しています。

その他、手で強制給餌する方法や動物別の保定の方法も紹介しているため、強制給餌をする際にも臨機応変に対応できます。

この記事で知識を身に付けておけば、実際に強制給餌が必要な場面に遭遇しても、焦らずに行うことができるでしょう。

強制給餌について知識を深めておきたい方や、これから強制給餌をする必要がある方は、ぜひ参考にしてください。

そもそも強制給餌とは?

強制給餌とは、ご飯を食べることができないペットや、食べる気力がないペットに対して行われる処置で、体力を回復させるために行われます。

ご飯を食べることは、体力を回復させるために重要な行為ですが、同時に体力を使う行為でもあります。体力が落ちていると自然に食欲も落ちてしまうため、体を回復させるための良い状態とは言えません。

動物の種類によっては、ご飯を食べずにいると生死を分けるほどの状態に陥る動物もいるため、強制給餌は生死を繋ぐための大事な治療とも言えるでしょう。

その一方で、この強制給餌という方法は、体力を回復させる目的ではなく、フォアグラの生産目的にも用いられています。この場合の強制給餌は健康に悪影響を及ぼすため、禁止されている国も多くなっています。

出典:もう、フォアグラなんかやめよう|日本エシカルヴィーガン協会
参照:http://www.ethicalvegan.jp/images/doc_flyer_EV2_p1.pdf

強制給餌はどんなときに行うもの?

強制給餌は、ご飯を与えるためだけに行うものではありません。用途次第では、水を与えることができたり、薬を与えたりすることができるため、さまざまな場面で用いられる方法です。

点滴でも、水分不足や脱水症状がある場合の対応は可能ですが、点滴自体にエネルギーやカロリーなどの養分は入っていないため、養分補給には適していません。

一方、強制給餌は、エネルギーやカロリーなどの必要な養分を体内に取り入れる方法として効果があるとされています。

では、強制給餌はどんなときに行うものなのか、用途別に見ていきましょう。

出典:点滴って栄養入ってるの?問題|南大泉 せき動物病院
参照:https://seki-vet.com/blog/2019/01/20/%E7%82%B9%E6%BB%B4%E3%81%A3%E3%81%A6%E6%A0%84%E9%A4%8A%E5%85%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%8B%E3%81%AE%EF%BC%9F%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%80%80/

薬を与えるため

強制給餌は、スムーズに薬を与えるための便利な方法としても用いられます。シリンジと呼ばれる道具を使えば、さらにペットに負担をかけずに薬を与えられます。

特に液体の薬の場合、無理やり飲ませることによって器官に入りやすくなり、誤嚥にもつながるため、非常に危険です。

強制給餌のやり方を身に付け、ペットに上手く薬を与えられるようになれば、誤嚥の心配も軽減されるでしょう。

ご飯を与えるため

ご飯を与えることを目的とした強制給餌は、ペットの体力が衰えている場合に用いられる方法です。

体の調子を回復させるためには、体力が必要です。いくら治療をしていても、体力がなければ十分な回復は見込めないため、ご飯を食べないときに強制給餌で体力の回復を図ります。

特に、年齢を重ねて寝たきりになっているペット、病気やケガをしたペットに対して行われますが、中には嫌がるペットもいるため、強制給餌をする際はケガに気を付けながら行いましょう。

強制給餌を行っても、ご飯を吐き出してしまうペットもいますが、体を回復させるためにも必要な行為です。

水を与えるため

強制給餌で水を与える場合は、「強制給水」と呼ばれます。この方法は、ペットの水分補給として用いられることが多いでしょう。喉が渇く前に水分を補給することが理想ですが、多くの動物は喉が渇いてから水分補給をすると言われています。

しかし、水分を補給するタイミングが遅くなってしまうと、体内に必要な水分が足りなくなり、脱水症状や熱中症にもつながってしまうため危険です。そうならないためにも、強制給水は予防の一環で行う必要があります。

例えば猫の場合など、水の容器の変化で水を飲まなくなってしまうこともあるため、健康な状態であっても強制給水が必要になる場合もあるでしょう。

強制給餌する方法

強制給餌は、ペットの健康をサポートする方法の1つではありますが、間違ったやり方で無理やり行ってしまうと、逆にペットに大きな負担を与えてしまう可能性があります。正しいやり方とコツを把握し、ペットへの負担を最小限にして行うようにしましょう。

強制給餌の際にシリンジを使うことで、スムーズかつ負担をかけずに行うことができます。

ここからは、シリンジで強制給餌をするときの方法について見ていきましょう。
次のページ:シリンジの選び方

初回公開日:2022年08月06日

記載されている内容は2022年08月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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