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強制給餌はどんなときに行うもの?方法や注意点も詳しく解説!

更新日:2024年07月13日

強制給餌とは一体何をするのか、どうやって行うのかご存知でしょうか。本記事では、強制給餌を行う理由や方法、シリンジの選び方を紹介しています。ペットを飼っている方で、強制給餌についての知識が浅い方や、強制給餌について疑問や不安がある方は、ぜひチェックしてください。

強制給餌はどんなときに行うもの?方法や注意点も詳しく解説!
ペットに強制給餌を行う場合、ペット自身の意思にかかわらず食べ物や水を体内に入れられるため、多くのペットは嫌がります。しかし、強制給餌をしないと生死に関わることもあるため、せざるを得ない場合もあるでしょう。

その場合は、ペットを押さえるための「保定」が必要になります。「保定」は、ペットが動かないように押さえる方法で、安全に強制給餌を行うためには欠かせません。

強制給餌を行う場合だけではなく、注射をする場合や採血、病院で治療する際に必要になるため、幼いうちから慣れさせておくと便利です。

動物別の保定の方法

動物によって、保定の方法が変わってくるため、保定の仕方やコツを事前に確認することが必要です。保定をしたときにペットや獣医さん、飼い主さんを危険にさらさないためにも、保定の方法を覚えておきましょう。

保定はあくまで、ペットを押さえる方法であり、きつく締め付ける方法ではありません。ペットが苦しまないためにも、自由を奪う程度の力加減で行うようにしましょう。

動物の種類によって動きを制御する方法も異なるため、把握しておくことで、上手く落ち着かせることも可能です。

ここからは、動物ごとの保定の方法について見ていきましょう。

犬の場合

犬を保定する場合は、「抱っこ保定」「立位保定」「犬座位保定」の保定方法が一般的です。

「抱っこ保定」は、小型犬のように小さな体の犬種を保定するときに使われる方法です。犬を抱っこした状態で、犬のあご部分に自身の片腕を下から回し、犬の体と自身の体を密着させます。

「立位保定」は、中型犬や大型犬など、比較的大きいサイズの犬種を保定するときに使われる方法です。抱っこ保定と同じように、犬のあご部分に自身の腕を下から回し、同時に首輪を手で固定します。

このとき、首輪に指1本入るくらいの余裕を持たせるのがポイントです。大型犬の場合は、2人がかりで行う場合もあるでしょう。

「犬座位保定」も、中型犬や大型犬などの比較的大きい犬種を保定する用いられる方法です。犬のあご部分に自身の腕を下から回し、お座りさせた状態で、抱きかかえるように首輪を押さえましょう。

猫の場合

猫を保定するやり方には、肩を押さえる方法、抱き上げる方法、寝かせる方法があります。

肩を押さえるやり方の場合、肩甲骨を両手で押さえることで動きを制御できるため、猫を安心させられるというメリットがあります。

抱き上げるやり方は、猫のヒジを伸ばすように両前足の間に片方の手を入れ、もう片方の手で抱き上げる方法です。足を掴むことによって暴れる猫もいますが、安定した姿勢を保ち、足を掴むことで暴れなくなるでしょう。

寝かせるやり方は、台の上に猫を乗せ、前足と後ろ足を押さえ横にする方法です。慣れない場所に寝転がることを嫌がる猫もいるため、嫌がった際、噛まれないように気を付けましょう。

うさぎの場合

うさぎを保定する場合は、包み込むように保定しましょう。片方の手の親指と中指をうさぎの両脇にいれ、もう片方の手で、お尻を包み込むように持ちます。このとき、手首はお腹、手のひらは胸にいくようにするのがコツです。

うさぎの場合、キックしながら暴れることもありますが、うさぎを丸く持つことで足に力が入らなくなるため、暴れるのを防ぐことができます。

また、うさぎを自身の腕とお腹に抱き寄せ、うさぎをはさむように抱っこし、同時にお尻を包み込むように抱きかかえることでも保定の効果があるでしょう。

居心地が悪そうだったり、暴れそうだったりした場合は、かかとを持って固定することで安定するため、うさぎも安心します。

うさぎはストレスに弱い生き物です。ストレスを最小にして取り組むようにしましょう。

小動物にも強制給餌はOK?

モルモットやハムスターなどの小動物にも、強制給餌ができます。しかし、中には飼い主さんが強制給餌を行ってケガをさせてしまった事例もあるため、小動物に強制給餌を行う際は細心の注意を払いましょう。

小動物は体が小さいため、ご飯を食べないことは生死に関わってきます。そのため、早めの対処が必要です。

特にモルモットの腸内細菌には繊維質が必要とされており、繊維質の摂取量が少なくなってしまうと、体に悪影響を与えてしまいます。

獣医さんに相談のもと、強制給餌を行いましょう。

強制給餌が必要な場合や方法について知っておこう

強制給餌はペットの体力を回復させる治療の一環です。何らかの問題で食べることができないと、生死に関わる場合もあります。初めて強制給餌を行うときや、慣れないうちは難しく感じますが、慣れてくるとスムーズに強制給餌を行うことができるでしょう。

また、強制給餌を行うときの保定は、さまざまなシチュエーションで活用することもできます。

ペットにストレスをかけず強制給餌を行うためには、十分な知識が必要です。食欲がない、食べることができない場合は、獣医さんに相談のもと強制給餌を行い、ペットの体力回復のサポートをするようにしましょう。

初回公開日:2022年08月06日

記載されている内容は2022年08月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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