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ムクドリの鳴き声がうるさい理由3とは?鳴き声や習性について紹介

更新日:2024年03月03日

都会でもよく見かける鳥として有名なのが、「ムクドリ(椋鳥)」です。最近ではすっかり害鳥としてのイメージが定着していましたが、もともとのムクドリはどんな生態をしていたのでしょうか。ムクドリが集まってうるさく鳴き声をあげる理由とはなんなのか、紹介いたします。

ムクドリの鳴き声がうるさい理由3とは?鳴き声や習性について紹介
一匹一匹ならけっしてうるさくはないムクドリ、それが集団で群れになるとどうして大きな声で鳴き声を出して騒音被害を起こしてしまうのか、理由はいくつかあります。

ムクドリが群れになって鳴き声を出す理由としては、ムクドリたちが社会性の高い鳥であるということ、冬の寒さなど外気温の影響、外敵から身を守るためなど3つの理由があります。

集まって鳴く理由1:冬の寒さをしのぐため

ムクドリは日が落ちる頃になると群で安全なねぐらを形成するとこれまでに解説しましたが、この群れは冬の寒さをしのぐためにも有効です。

ムクドリは冬になると、竹林などにねぐらを移動することがありました。近年では都市部の場合はそのまま夏と同じねぐらを使うことが増えており、冬になっても街中の街路樹にいたりします。

これは竹林の数が減っていること、人間が多い場所の方が天敵が少ないことや、人間が作り出す熱などで他の地域よりも暖かいことなどが理由ではないかと言われています。

集まって鳴く理由2:外敵から身を守るため

ムクドリが群れを作り、集まって鳴き声をあげるのは鷹などの天敵から身を守るため、という理由もあります。

スズメ目ムクドリ科のムクドリは、スズメの1種らしくとても小さな体をしています。そのままでは、大きな体をもつ鷹やヘビなどの天敵には対抗することができません。

そこで集まって大きな群れを形成し、お互いに敵がいないか鳴き声で教え合って身を守るという方法をとっています。鳴き声は周囲の安全を確認するために出していると考えられています。

集まって鳴く理由3:コミュニケーションをとるため

ムクドリは鳴き声でコミュニケーションを取り合うことのできる、社会性のある鳥だとされています。

意味もなく、また好奇心ギャーギャーと鳴いているというよりは、お互いにコミュニケーションをとるために鳴き声をあげていると考えられています。それは悪いことではありません。

しかし、コミュニケーションのために大きな群れの中でずっと鳴き声を上げ続けるのですから、周囲で生活する人間に対して騒音被害を与えることもあります。

鳴くことはムクドリにとって大事なコミュニケーション

近年では害鳥というイメージの強いムクドリですが、かつては益鳥であり人間と共に共生してきた鳥です。鳴き声がうるさくても、個人で駆除や飼育はできませんのでご注意ください。

ムクドリは「鳥獣保護管理法」で保護されている野鳥であるため、基本的にはムクドリを近づけさせないようにすること、近づけないように対策することしかできません。

人間にとっては騒音ともなるムクドリの鳴き声ですが、ムクドリにとっては大事なコミュニケーションなので、上手く付き合えるように対処していきましょう。

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