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ジョウビタキって何の餌を食べるの?生態や特徴など徹底解説!

更新日:2024年04月14日

「ジョウビタキ」という生き物のことをご存じでしょうか。ジョウビタキとは小さな鳥のことです。この記事では、ジョウビタキについて、特徴や生態、日本に渡来する季節などについてご紹介します。また、ジョウビタキに会える場所やジョウビタキの好む餌についてもお伝えします。

ジョウビタキって何の餌を食べるの?生態や特徴など徹底解説!

ジョウビタキとは?

ジョウビタキは漢字で「尉鶲」、「常鶲」などと書き、学名ではPhoenicurus auroreusと綴られる、スズメ目・ヒタキ科に分類される小さな鳥です。

日本では冬によく見られる渡り鳥です。 庭や公園にも飛来する冬鳥で、「ヒッ、ヒッ」と澄んだ声で鳴き、時折「カッカッ」とも鳴きます。

色が見分けられない時や地味な色合いをしているメスは、スズメと思って見過ごされやすいですが、くちばしは細く、姿勢はスズメより縦で、お辞儀をしたような姿勢を見せた後、尾を小刻みに震わせます。

中でもジョウビタキのオスは身近な小鳥ではもっとも美しいといわれていて、電線やアンテナにとまっていると、逆光によって色合いが分からないことが多いです。

さて、そんなジョウビタキを、今回は詳しく調べていきましょう。

ジョウビタキの特徴

ジョウビタキの体長は13.5-15.5 cmで、体重13-20 gほどの小さな鳥です。スズメよりわずかに小さい程度です。

オスは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴です。メスは頭が淡褐色という地味な色合いで、オスとは簡単に見分けられます。

胸から腹、尾にかけてはオスメスとも橙色をしています。翼は黒褐色ですが、中ほどに白くて細長い斑点があり、ここで近縁種と区別することができます。

分類説によって、ヒタキ科もしくはツグミ科に分類されることもあります。ヒタキ類のように樹上から飛び立って羽虫を空中捕獲で捕食する他、ツグミ類のように地上に降りることも多いです。

オスは白色の頭と橙色の下面が美しく、冬枯れの人里でも目立ちます。メスはやや地味で、全体的の色彩が冬枯れの光景に溶け込んで目立ちません。

雌雄で色彩が異なりますが、オスもメスも翼に白斑があり、腰と尾の両側は橙色という共通点をもつのが特徴です。

ジョウビタキの生態

平地からの低山の、明るく開けた林の中に生息していることが多いです。冬の日本では、人里や都市部の公園などでもよく見られ、身近な冬鳥の一種類です。

非繁殖期はオス、メスともに単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥する習性があります。異性の個体や鏡に映った自分の姿にも攻撃を加えるほど、その縄張り意識は高いです。

おじぎのような姿勢をし、鳴き声をあげて縄張り争いをします。しかし、人間に対する警戒心はわりと薄く、3mから4 mくらいの所に降り立つこともあります。

昆虫類やクモ類などを餌として食べますが、冬にはピラカンサなどの木の実も餌として食します。他にはヒサカキなどの実をつけた木にも、止まっていることが多いです。

樹洞、崖のくぼみなどに、枯葉や苔を使って皿状の巣を作ります。5個から7個の卵を産み、主に雌が抱卵します。国内での繁殖は、全て建物の隙間などによる人工構造物での営巣です。

ジョウビタキが日本に渡来する季節

渡り鳥は「夏鳥」、「冬鳥」、「留鳥」、「漂鳥」、「旅鳥」の、主に5種類に区別されます。ジョウビタキは、この中の「冬鳥」に当たります。

日本では冬鳥として分類され、10月頃に日本に渡来します。積雪のない地方で越冬し、平地から低山の農耕地、住宅地、公園、河原などに生息します。

ただし、北海道では何例か繁殖した記録があるほか、本州中部の高原地帯では繁殖するものも出てきています。

「冬鳥」の代表格である「ジョウビタキ」は他の野鳥と比べて、比較的見かけやすい身近な野鳥です。秋から冬にかけて日本に渡来し、春になると日本を離れます。

日本には冬越のためにやってきているので、基本的に繁殖は行わず、日本より北方で繁殖や子育てを行います。

ジョウビタキは飼育禁止

2012年4月1日、第11次鳥獣保護事業計画により、愛玩飼養目的のための新たな捕獲がすべての都道府県で禁止されました。

飼育したいので捕獲の許可をもらいたいと申請しても、それを許可する自治体は日本には存在しません。

今から50年以上前、その頃はまだメジロ、ウグイス、ホオジロなど一部の野鳥は飼うことを許されていました。

しかし、「野の鳥は野へ」の主張をもって日本野鳥の会を設立した中西氏を始め、自然を大切に思う方々の活動が活発化し、飼育のできる野鳥の種類は徐々に減ってゆくことになります。

野鳥の愛玩飼養や捕獲には都道府県知事の許可が必要でしたが、各都道府県による対応の差が大きく、一切許可しないところもあれば許されているところもあり、地域によって違うという状態が続いていました。

しかしそれも、2012年には完全禁止となりました。

ジョウビタキを保護したら野生鳥獣担当機関に連絡

ジョウビタキを始めとする野鳥を飼育することは、「鳥獣保護法」という法律によって禁止されています。この法律は、自然環境や生態系の維持や絶滅防止のために定められた法律です。

もしジョウビタキに関わらず、野鳥を保護した場合には、県の環境管理事務所か、野生鳥獣担当機関に連絡してください。

それらの機関に連絡すれば、その後は警察、バンダー(標識調査資格所有者)、鳥獣保護員、獣医などそれぞれの分野の専門知識を持った人たちが、しかるべき場面で対応してくれます。

ジョウビタキに会える場所

ジョウビタキは11月~3月に多く日本で見ることができます。ジョウビタキは、日本全国で観察されており、関東地方や関西地方で特に多く目撃されています。

雪のない地方に飛来して、林や河川敷を始めとした、市街地などの場所に1羽で現れます。庭先を縄張りとして選ぶこともあるので、家の中からでも気軽に見られる可能性もあります。

「チッチッ」「カッカッ」という鳴き声が聞こえたら、ジョウビタキが近くにいる可能性が高いです。ジョウビタキは早朝に見かけることが多いため、朝早く起きて散歩をすると、出会える確率が高くなります。

ジョウビタキは人をあまり恐れることがありません。そのため、庭先や公園など、のある場所でも見かけることができます。
次のページ:ジョウビタキの主な餌は?

初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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