オオハシとは？特徴やペットとして飼育したいと思ったときの注意点について紹介

「オオハシってどんな性格の鳥なの？」
「オオハシのくちばしが大きいのはなぜ？」
「ペットとしてオオハシを飼うことはできるの？」
鮮やかで大きなくちばしを持つオオハシは、動物園などでもよく見かけるとてもエキゾチックで美しい鳥です。

オオハシをペットで飼ってみたいと思ったことがある人もいるのではないでしょうか。

この記事ではオオハシの生態や特徴と寿命、ペットとして飼えるのかどうかを解説します。あわせて入手方法や値段の相場、飼育に必要なものや注意点についても紹介しています。

この記事を読むことでオオハシについての理解が深まり、親しみを感じられるようになるでしょう。

オオハシの性格や特徴を知りたい方、ペットとして飼ってみたいとお考えの方はぜひ参考にしてください。

オオハシとは、鳥類キツツキ目に分類される鳥です。

大きなくちばしを持ち、その特徴から漢字では「大嘴」と書きます。「巨嘴鳥（きょしちょう）」とも呼ばれますが、小さなくちばしを持つ種類については「チュウハシ（中嘴）」に分類されることもあります。

主にカリブ諸島をのぞく中南米の熱帯雨林に生息し、果実や植物をはじめ昆虫や小型の爬虫類、他の鳥のヒナなども食べる雑食性です。

鳥の中では比較的大型で、種類の一種であるオニオオハシには全長60cmを超える個体が存在します。雄と雌が協力して卵を温め、一緒にヒナを育てるなどつがいの仲がよいことでも有名です。

オオハシと聞くと、大きなくちばしを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

オニオオハシのくちばしは約20cmあり、体の約3分の1を占める大きさです。しかし中は空洞のため見た目よりも軽く、動いたり飛んだりするのに影響はないと言われています。

なぜくちばしが大きくなったのかは解明されていませんが、仲間同士での個体識別や敵を威嚇するための警戒色として使われているという説が有力です。

他にも細い枝先の果実を取るために進化したという説や、くちばし内にある血管を通して体温を調節しているという研究もあります。

オオハシは一般的に警戒心が強く、臆病な性格だと言われています。

大きなくちばしを持つため一見怖そうな印象ですが相手を攻撃することは少なく、危険を感じた時は逃げてしまうことが多いのです。ひどく驚いた場合はパニックになり心臓発作を起こすこともあるため、大きな音や強い光などの刺激を与えないように注意しましょう。

一方でオオハシの知能は高く、遊び好きな一面もあります。

人の顔を見分けることが可能で、慣れた個体ではキャッチボールなどで一緒に遊べます。しかし人見知りをする場合もあるので、驚かせないように接することが大切です。

オオハシの寿命は野生で約50年、飼育下では約15～20年だと言われています。

野生の鳥としては長命ですが、飼育下のオオハシはその臆病な性格からストレスを受けやすく、長く生きられないという説があります。しかし詳しい理由は解明されていません。

野生のオオハシは果実や植物の種だけでなく、他の鳥の卵や昆虫、トカゲやカエルなどの爬虫類も食べる雑食性です。しかし飼育下では自分自身で捕食ができないことが寿命に影響を与えているという説もあります。

他にも自由に空を飛べないこともストレスの原因と考えられ、オオハシの飼育については解明されていないことが多いのが実情です。

動物園などでよく見かけるオオハシをペットとして飼育できるのか、気になる人もいるでしょう。

オオハシは一般家庭でもペットとして飼育が可能です。

しかし実際はペットとして飼われている事例が少なく、飼育方法もわからないことが多いため初心者にはおすすめできません。

大型の鳥の飼育経験や知識があり、オオハシが快適に過ごせる環境を準備できる人に推奨される鳥だと言えるでしょう。

また、オオハシは飼育下でも約20年は生きるとされています。野生では約50年生きる長命な鳥のため、最後まで責任を持って飼えるかどうかを検討することも大切です。

オオハシはペットとして飼われることが少なく、ペットショップではほとんど取り扱いがありません。

海外から輸入するか、インターネットでオオハシを取り扱っている業者を探して入手することをおすすめします。

鳥類を専門に扱っているショップにオオハシの取り寄せが可能か相談するのもよいでしょう。

値段はオオハシの種類や個体によって差がありますが、約30～50万円が相場だと言われています。大型の鳥のため高額になる傾向があり、海外輸入の場合は輸送費などの費用がさらにかかる可能性があることにも注意しましょう。