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ペンギンの口の中が気持ち悪い理由・口の中の構造

更新日:2024年04月06日

みなさんは、ペンギンの口の中がどうなっているか、ご存知でしょうか。あの可愛いペンギンからは想像もできない、おそろしい口の中になっています。しかし、見た目は気持ち悪い口の中ですが、気持ち悪いだけでなく、ペンギンにとって大事な機能が備わっているのです。

ペンギンの口の中が気持ち悪い理由・口の中の構造
ペンギンたちは、一日にどのくらい食べるのでしょうか。ペンギンたちは、一日に2回魚などを食べます。そして、あのかわいい見た目とはうらはらに、毎日平均400gもの魚などを食べています。あのぷっくりした体形を維持するためには、毎日たくさん食べないといけません。

寒い地域に生息しているペンギンたちは、たくさんの脂肪をたくわえておかないといけません。このくらいたくさん食べないと、あの体型を維持することはできません。

ペンギンの羽

一般的な鳥たちの羽は、空を飛ぶために、中身が空洞になっており、柔らかくなっています。しかし、ペンギンたちの羽は、泳ぐために骨の中身はぎっしり詰まり、例えるなら一枚の板のようになっています。この羽を『フリッパー』と呼びます。水中をはばたいても折れることのない構造になっています。

フリッパーのおかげでペンギンたちは、水中でものすごいスピードで泳ぐことができ、水中から高くジャンプして、崖にのぼったりすることができます。

なぜ飛べないのか

なぜ、ペンギンは空を飛ぶことができないのでしょうか。先ほど説明したとおり、ペンギンの羽は飛ぶことよりも泳ぐことに特化しています。空を飛ぶよりも海に潜る方が、食料をたくさん得ることができるからです。ペンギンは飛ぶことよりも海に潜り、素早く泳ぎ、食べ物をたくさん捕食できるようにするため、羽が進化しました。

ペンギンの羽は退化したともいわれていますが、環境に適応するため、ペンギンたちが生活をしやすいよう進化をしていったということです。一般的な鳥たちは、体が軽くないと空を飛ぶことができないため、脂肪もつかないようになっていますが、ペンギンたちは、逆に脂肪をたくさんたくわえています。

体重が重くなることで、水中で猛スピードで泳ぐことも、水中から高くジャンプすることもできるようになりました。これは、立派な進化といえます。

泳ぐことと飛ぶ事を選んでいたら

みなさんは、エトピリカという生き物をご存知でしょうか。見た目もペンギン少し似ているエトピリカは、泳ぐこと・飛ぶことの両方ができます。しかし、一般的な鳥たちは、優雅に羽を広げて空をとぶことができるのに比べ、エトピリカは激しく羽をはばたかせ続けないと、空を飛ぶことができません。

また、水中を泳ぐときは羽をはばたかせると、水の抵抗が大きくなっていまうので、羽を少しすぼめた状態ではばたきながら泳ぎます。エトピリカたちは、切り立った岩棚などで子育てをします。空を飛ぶことと、泳ぐことの両方ができるからこその場所です。こういった場所は外敵が近寄りづらいため、子育てにとても適しています。ペンギンたちが空と海、二つを選んでいたらエトピリカになっていました。

ペンギンの口の中って

ペンギンの口の中は、すごい構造になっていました。見た目はちょっと気持ち悪くておそろしいですが、捕った魚を逃さないためのすごいシステムになっていました。海の中で食べ物を探すために、泳ぎに特化した体に進化したように、くちばしもたくさん食べて脂肪を蓄えるために、進化してゆきました。

口の中はちょっと恐ろしいですが、見た目は可愛いペンギンです。みなさんも、水族館や動物園で、ペンギンが食事をするシーンを見かけることがあったら、ぜひ、口の中をチェックしてみてください。なかなか口の中までよく見えることはありませんが、ひょっとしたら見えるでしょう。

水族館や動物園によっては、ペンギンの口の中の構造やペンギンの生態を詳しく説明してくれる所もあるので、ぜひチェックしてみてください。

初回公開日:2017年11月10日

記載されている内容は2017年11月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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