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トビの特徴や生態とは?トビは人の食べ物を狙う迷惑な鳥なのか?

更新日:2024年03月06日

トビに襲われている人の映像をよく見るけど、トビは本当に恐ろしい動物なのか?その問いに答える記事となっています。トビの生態から特徴まで、余すことなく詳細に記載しています。事前の対策で大事な家族と食べ物をトビから守るヒントが多く紹介されています。

トビの特徴や生態とは?トビは人の食べ物を狙う迷惑な鳥なのか?

トビとは?

タカ目タカ科に属する鳥類の一種で、「トンビ」とも言われます。

雄の全長は59センチ、雌の全長は69センチと雌の方が大きく、雌が羽を広げると160センチにもなります。日本のタカの仲間としては大型の部類に入ります。

土木建築作業などで足場の組立てをする職人のことを鳶(とび)といいます。

その由来は彼らがいつも「鳶口(とびぐち)」という長さ二メートルほどの棒の先にトビのくちばしに似た鉄のカギをとりつけた道具を持っていたことによるとされています。

砂浜でキャンプやBBQをしていると持っていたパンや肉をさらわれてしまうイメージのあるトビですが、その実態はどのようなものなのでしょうか。

トビの習性・生態

トビは他の鳥類に比べ視力が非常に優れており、上空から獲物を見つけると急降下してその獲物を捕らえる習性があります。

砂浜で上空を飛び回っているトビたちは手頃な獲物をずっと狙っていることになります。

野生のトビが主に狙うのはカエルやヘビ、ネズミなどの小動物ですが、都市部に生息するトビはゴミや人間が持っている軽食などを狙います。

トビは「ピーヒョロロロ」と鳴きます。この鳴き声は自分の縄張りを示す際に出すもので、縄張りに敵が侵入し警告を目的とする際には「ピーピピピピピ」と鳴き方が変わることがわかっています。

自然界の掃除屋として有名なトビの特徴とは?

小動物だけでなく動物の死骸を主に食べることから「自然界の掃除屋」として知られているトビですが、どのような特徴を持った鳥なのかということは意外と知られていません。

小型犬や猫をさらわれる事例まであるほど、日本では神奈川県でトビによる弁当などへの襲撃が起こり問題となっています。果たしてトビは人や大事なペットを襲う悪い動物なのでしょうか。

この項目では人々から恐れられがちなトビの生態について紹介します。トビの特徴を知ることで、近隣にトビが生息している場合の対処法などを考えることができます。

トビの特徴

  1. ゴミや死骸を漁る
  2. 人間の食べ物を持ち去る
  3. 大型の猛禽類
  4. 東京では絶滅危惧種とされている
  5. 警戒心が強い
  6. ことわざがある

トビの特徴1:ゴミや死骸を漁る

上述したとおり、都市部に生息するトビはゴミを漁ることがあります。自然界の場合はその対象が動物の死骸になるのですが、都市部には死骸が転がっていることは滅多にありません。

そのため彼らの一番のライバルは「カラス」です。都市部に近い砂浜をよく観察すると、獲物を奪い合っているトビとカラスの姿を見ることができます。

上空から眺めて獲物を見つける習性のトビはビルなどの高い建物が建っている場所は好みません。

人間が集まるところには必然的にゴミが集まりますから、観光ビーチなどの砂浜は高い建物もなくトビにとっては絶好のスポットであるといえます。

トビの特徴2:人間の食べ物を持ち去ることも

持っていたサンドウィッチをトビに持っていかれた、砂浜で食べていたお弁当を持っていかれたなどトビに食べ物を持っていかれる事故は後を絶ちません。

トビが多く生息している場所にはもれなく「トビに注意」という看板が見受けられます。

食べ物を持っていかれるだけならまだマシですが、その鋭い爪で子供が怪我をしてしまったというケースもあります。重要なことはトビが生息している場所で安易に食べ物を出さないことでしょう。

トビは食べ物を奪うことで味を占めてしまいます。餌付けのような状況になってしまわないためにやはり地域が一丸となって対策をするべきでしょう。

トビの特徴3:大型の猛禽類

猛禽類というのはタカやワシ、トビなど主に肉食の大型鳥類のことです。獲物を捕まえるための鋭い爪、掴む力が強い趾(あしゆび)、鉤型に曲がったくちばしを持つことが共通の特徴です。

トビは日本に生息するタカの仲間としては比較的大きく、カラスよりも一回り大きい体長です。一番身近な猛禽類であるといえます。

しかし都市部近郊に生息するトビはゴミなどを主に漁って生活していることから、ほぼ雑食であるといわれています。

餌となる小動物や死骸がありませんので、餌を求めて雑食に近い食生活になることも仕方がないことなのでしょう。

トビの特徴4:東京では絶滅危惧種とされている

意外と知られていない事実ですが、東京都では準絶滅危惧種として登録されています。

「準絶滅危惧種」とはレッドリストで生物の種を絶滅の危険性の高さによって分類したカテゴリー項目の一つで、現時点での絶滅危険度は小さいが生息条件の変化によってはより危険度の高い項目になりうる野生動物につけられます。

原因としては餌となる小動物が生息する田園地帯が減少し、それに伴ってトビも数が減っていると考えられています。ゴミや人から食べ物を奪うだけでは十分な数の生体を支えることはできないということです。

トビの特徴5:警戒心が強い

次のページ:トビの魅力と生態について詳しく知ろう

初回公開日:2019年08月16日

記載されている内容は2019年08月16日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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