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キジバトは幸運のシンボルなのか?どんな鳥なのかもあわせて紹介

更新日:2024年02月15日

キジバトが幸運のシンボルとされているルーツを知っていますか。本記事ではキジバトが幸運のシンボルとされている理由の他にも、生態やキジバトが飼育できるのかということについても紹介していきます。キジバトについて興味のある方は是非この記事を読んでみて下さい。

キジバトは幸運のシンボルなのか?どんな鳥なのかもあわせて紹介
日本で主に見かけるハトといえばキジバトとドバトになりますが、キジバトとドバトの違いはわかりますか。キジバトという名前は何となく知っていたものの、どんな鳥かということまでは知らなかったという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ハトの中でもキジバトに焦点を当てて、生態や鳴き声、ドバトとの違い、巣を作られてしまった場合の対処法について紹介します。また、キジバトが幸運のシンボルだという噂についても真相を解明していきます。

この記事を読むことで、キジバトとはどんな鳥なのか、本当に幸運のシンボルなのか知ることが出来、さらに、ハトの巣でお困りの方はハトが巣を作りに来ないようにするための対策を知ることも出来るでしょう。

キジバトについて知りたい方、キジバトが幸運をもたらすのか気になる方、ハトの巣でお困りの方は是非この記事をチェックしてみてください。

キジバトとはどんな鳥なのか

キジバトがどんな鳥かご存じでしょうか。30cmぐらいの、茶色くて首に青と黒色のうろこ模様がある、かわいい真ん丸としたオレンジ色の目のハトがキジバトになります。

茶色くてうろこ模様があるハトと言われると、「ああ、あのハトのことか」と思い出された方もいらっしゃるでしょう。それでは、どうしてキジバトという名前なのでしょうか。

派手な色をしているイメージが強いキジですが、派手な色をしているのはオスのキジで、メスのキジは茶色い色をしているのです。このメスのキジと色が似ていることがキジバトの名前がついた由来とされています。

ここからはキジバトの生態についてもう少し詳しく紹介していきます。

キジバトの生態

キジバトは基本的に全国で1年中見ることが出来ます。例外として北海道だけは夏鳥とされており、冬は出会えません。ちなみに1年中見られる鳥のことを「留鳥」というので、良ければ覚えておくと良いでしょう。

散歩などで外を出歩く際、街路樹や公園の木々を見てみましょう。もしかしたらキジバトの巣がある可能性があります。ちなみにキジバトの巣は枝を組み合わせた浅い巣です。巣の作りが雑な場合が多いので、下から卵が透けて見える可能性もありますよ。

そんなキジバトですが、昔は狩猟の対象で人間から追われる立場にありました。山の方で生息しており、人前にはめったに姿を現さない鳥だったのです。やがて狩猟が制限されると人間を恐れなくなり、都市部でも巣を作るようになりました。

ところで、キジバトは何を食べるのでしょうか。燕などの小鳥はエサとして虫を食べることが多いのですが、キジバトを含むハトは、種子や果物を好んで食べています。

また、キジバトの寿命は、野生下ではおよそ10年未満というのが目安です。

キジバトの鳴き声

朝早く外を歩いていると、「デーデーポッポー、デーデーポッポー」という特徴的な鳴き声を聞くことがあるでしょう。この鳴き声はキジバトが発している鳴き声なのです。もし朝早く起きたら公園や雑木林を散歩してみると良いでしょう。

音に関連してもう一つ、ハトがなぜハトと呼ばれるようになったかご存じでしょうか。わからないという方はハトが羽ばたく音に注目してみて下さい。「ハトハトハト」と聞こえませんか。この「ハトハト」という羽音が「ハト」と名付けられた由来となっているのです。

キジバトの繁殖について

キジバトは1年中つがいで行動し、繁殖しています。ヨーロッパでは日本の「おしどり夫婦」と同じ意味で「2羽のキジバト」という表現が使われているくらいです。

キジバトは一度に卵を1個~2個生みます。つがいで行動しているため、子育ても協力して行うことが多く、昼間はオスが、夜間はメスが卵を温めるのです。卵は約15日で孵化し、ヒナは親が種子を体内でミルク状にした「ピジョンミルク」と呼ばれるものを与えられ育ちます。

ヒナは首のうろこ模様が無いか、薄いことが特徴なのでキジバトの巣を見つけたら探してみると良いでしょう。そして、ピジョンミルクで育ったヒナは15日ほどで巣立っていきます。

ドバトとの違い

キジバトの他にも、胸が緑や紫色をしたハトを見かけることが多いでしょう。このハトは「ドバト」といい、飼育用や伝書鳩として持ち込まれた外来種のハトが逃げ出して野生化したものです。神社仏閣のお堂に住んでいたからか「堂鳩」と名付けられドバトとなりました。

キジバトとドバトの違いは見た目と鳴き声、巣で見分けることが出来ます。キジバトは茶色い体色をしているのに対して、ドバトは灰色ベースで胸が緑や紫色をしていることが多いです。

鳴き声に関しては、キジバトが「デーデーポッポー」と鳴くのに対して、ドバトは「クークーグルッ」とこもったような鳴き声で鳴きます。また、巣に関して、キジバトは樹木の上に作るのに対して、ドバトはビルや橋脚といった建築物の一部に巣を作ることが多いです。

キジバトの巣は幸運のシンボル

キジバトは幸運のシンボルなのか?どんな鳥なのかもあわせて紹介
キジバトの生態について紹介しました。ところで、キジバトは幸運のシンボルと言われていますが、それは何故なのでしょうか。

元来、ハトは平和の象徴とされていますが、それは旧約聖書のノアの箱舟の物語に由来します。堕落した人間に怒った神が大洪水を起こして、人間を消そうとしました。

神を敬うノアという人間に対しては特別に消さないようにし、箱舟を作りノアの家族と地上の全ての生き物を1匹ずつ乗せるよう指示して大洪水から逃れさせたのです。そして大雨が降り注ぎ、箱舟に乗ったノア一家と生物以外の地上の生命は消え去りました。

地上の様子が気になったノアは箱舟からカラスを放って偵察させますが、特に成果もなく戻ってきます。その後、ノアはハトを放ったところ、ハトはオリーブの枝をくわえて戻ってきました。枝を手に入れられたということは大洪水が終わったという証拠です。

ここからオリーブをくわえたハトは、人間と神が和解し平和を得たシンボルとなり、平和の象徴とされたのです。

話を戻しますが、それではキジバトは何故、幸運のシンボルとされたのでしょうか。そのヒントはキジバトの生態にあります。キジバトは1年中つがいで行動するハトだったことを覚えていますか。

つがいで力を合わせて子育てをするキジバトは夫婦円満や家内安全の象徴とされています。そのため、キジバトが家に巣を作ると、その家は夫婦円満や家内安全といった幸運がもたらされると言われるようになりました。

また、風水で鳥は神の使いとされているので、家に鳥が住み着くことは最高の幸運とされているのです。

このようにキジバトが幸運のシンボルとされているのは、様々な要因があります。もしキジバトが家にやってきたら幸運も連れてきてくれる可能性があるでしょう。

キジバトは基本的には飼育できない

幸運のシンボルとされているキジバトですが、その可愛さや幸運目当てに飼育したいと思われている方もおられるのではないでしょうか。しかしながら、法律により飼育の為の捕獲は規制されているので、基本的には飼育できません。

なので、もしキジバトを見かけたり近くによって来たりしても捕獲せずに、見守ることによって幸運をおすそ分けしてもらいましょう。

出典・参照:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律施行規則|環境省

キジバトは捕獲や駆除ができない

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初回公開日:2022年11月02日

記載されている内容は2022年11月02日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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