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ウミアイサってどんな鳥?ウミアイサの生態や鳴き声などの特徴紹介!

更新日:2020年09月26日

日本には、冬鳥としてわたってくるウミアイサについて、「カワアイサとの違い」「オスとメスの違い」「分布」「食べ物は小魚」「鳴き声」といった特徴と日本でみられる場所を中心にまとめました。非常に魅力的なウミアイサについて、理解を深めるためにもぜひ読んでみてください。

ウミアイサってどんな鳥?ウミアイサの生態や鳴き声などの特徴紹介!

ウミアイサとは

ウミアイサは、全長59cm程度(オス)、52cm程度(メス)の渡り鳥で、日本には冬にやってきます。

体の形は「カモ」に、くちばしは細く「ウ」に似ていますが立派なカモの仲間です。

カモの仲間の中では、比較的、体が細長く長い首を持っています。また、脚が体の後ろ側についているので、脚の力のみで潜水が可能です。

体の色は、オスは派手な色をしており、頭が緑黒色、背中と翼の上面が黒で、翼には大きな白斑があります。メスと幼鳥は頭が赤身のある褐色、背中と翼の上面は薄い黒褐色で、脇は灰色です。

また、オス・メスともに後頭部にツンツンとした冠羽があります。

ウミアイサの特徴5つ

ウミアイサには、体の色や冠羽の有無、食性など、いろいろな特徴があります。

ここからは、ウミアイサの特徴を「カワアイサとの違い」「オスとメスとの違い」「ウミアイサの分布」「食べ物は小魚」「鳴き声」の5つのポイントに絞ってご紹介します。

それぞれウミアイサを代表する特徴を表しているので、ぜひ押さえておいてください。

ウミアイサの特徴

  1. カワアイサとの違い
  2. オスとメスの違い
  3. ウミアイサの分布
  4. 小魚を狩って食べる
  5. 鳴き声

ウミアイサの特徴1:カワアイサとの違い

ウミアイサとカワアイサの違いで最も識別しやすいのは、冠羽の有無です。

後頭部に冠羽があるのがウミアイサで、カワアイサには冠羽はなく後頭部がふくらんでいます。体の大きさはカワアイサの方が少し大きめです。

また、体の色は、ウミアイサは首の下側から胸の部分が茶色くなっているのが特徴です。体を横から見ると背中から黒、白、灰色の順に見えます。

一方、カワアイサはウミアイサと違い、首から胸にかけての部分は真っ白です。体を横から見ると背中から黒、白となり、灰色の部分がないためウミアイサより全体的に白っぽく見えます。

くちばしの形は、ウミアイサは先端がまっすぐで、カワアイサは少し下に曲がっています。目の色は、ウミアイサは赤またはオレンジで、カワアイサは黒です。

ウミアイサの特徴2:オスとメスの違い

ウミアイサは、ツンツンとした冠羽に赤黒いくちばし、赤い目が特徴的ですが、オスとメスには次のような違いがあります。

オスもメスもツンツンとした冠羽がありますが、オスは頭部が緑黒いのに対し、メスは赤みがある褐色です。

また、オスの胸には黒い斑点、おなかは白く、脇には黒い波状の斑点があります。メスは体の上面は濃い灰色、首から体の下面は灰色がかった褐色をしています。

なお、くちばしと目、脚はオス・メスともに赤くなっています。

求愛行動ですが、オスはくちばしを開いて声を出しながらメスに向かっていき、脚をかきながら後方に水を飛ばすディスプレイを繰り返します。

ウミアイサの特徴3:ウミアイサの分布

ウミアイサは、ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の中北部の森林地帯で繁殖し、冬になると温かいヨーロッパ南部やカスピ海沿岸、中国東部、朝鮮半島、アメリカ西海岸などに渡ります。

日本には、冬鳥として九州以北の地域に渡って来て、海の上や海岸近くの浅瀬、河口、内湾などで冬を越します。

なお、日本で見ることのできるアイサ類の3種(ウミアイサ、カワアイサ、ミコアイサ)の中では、唯一日本国内で繁殖しないのがウミアイサです。

ウミアイサの特徴4:小魚を狩って食べる

ウミアイサの食性は動物食です。海中に潜水して10cmくらいまでの小魚やシャコやカニなどの甲殻類を狩猟して、海上に浮上してから丸のみにします。

ウミアイサのくちばしは細長く、先っぽが鉤になっていて、狩猟した魚をしっかりと挟むのに役立ちます。このくちばしは潜水して魚を狩猟するのに適した形をしています。

なお、カモの仲間で魚食なのはアイサ類のみです。ちなみに、ウミアイサのヒナは、淡水の水生昆虫を食べて育ちます。

ウミアイサの特徴5:鳴き声

ウミアイサは、あまり鳴かない鳥ですが、たまに、「クヮッ クヮッ」や「コロー」といった鳴き声を発します。

この鳴き声が聞こえてきたら、あたりを見渡してみてください。ウミアイサが近くにいるかもしれません。

ウミアイサを観察するには

ウミアイサを観察したいときには、どのようにしたらよいのでしょう。ウミアイサがよく見られる場所は、海でも比較的水深が浅い部分、例えば、河口や海岸沿い、内湾などです。

ウミアイサは群れで行動していることが多い鳥なので、潜水を繰り返している群れを見つけたらチェックしてみてください。

また、干潮時に干潟が出現する場所は、満潮時に行くとウミアイサを近くで観察できる可能性もあるため要チェックです。

日本で見られる場所

ウミアイサは、冬鳥として日本に渡って来るため、秋の終わりごろから春の初めごろまで見ることができます。

ちなみに「アイサ」の語源は「アキサ(秋沙)」で秋が去ってから飛来することに由来しています。地域的には九州以北の海の上や海岸近くの浅瀬、河口、内湾で見られます。

曽根干潟や狭山湖、羅臼などが有名な飛来地ですが、ここでは、関東地方のポイントとして葛西臨海公園、ふなばし三番瀬海浜公園、平磯海岸の3カ所をご紹介します。

関東のポイント

  1. 葛西臨海公園
  2. ふなばし三番瀬海浜公園
  3. 平磯海岸

関東のポイント1:葛西海浜公園

葛西臨海公園では、公園の海沿いの広い範囲、例えば西なぎさや旧江戸川沿いなどで見られる可能性があります。

また、西なぎさに干潟が出ているときには、西なぎさの外側または旧江戸川が要チェックのポイントとなります。

なお、葛西臨海公園の鳥類園のスタッフが野鳥情報をブログで発信しているので、出掛ける前にウミアイサの飛来状況をチェックしておきましょう。

関東のポイント2:ふなばし三番瀬海浜公園

ふなばし三番瀬海浜公園には干潮時には広大な干潟が出現するため、ウミアイサを探すときには満潮時を狙っていくのがよいでしょう。

探す範囲が広いため、フィールドスコープや高倍率の双眼鏡を持っていくと見つけやすいです。

また、干潟が出現している場合には、公園の両端にある堤防から外側を探してみてください。なお、堤防の先は、風が強いことが多いため防寒対策をしっかりしていくことが必須です。

関東のポイント3:平磯海岸

平磯海岸では、堤防の上からの観察になることが多いため、運が良ければ、ウミアイサをかなり近くで見られる可能性があります。

ウミアイサを探す時は、平磯海浜公園から北側を探してみてください。また、平磯海岸から少し北に進んだ磯崎海岸もウミアイサを見られる可能性が高いため、あわせて探してみましょう。

ツンツン頭のウミアイサを観察してみよう

ここまで、ウミアイサの特徴などについて紹介してきました。

ウミアイサは、ツンツンとした頭の冠羽が特徴的な渡り鳥です。日本には、越冬のために渡ってくる冬鳥で、九州以北の、内湾や河口、海岸沿いなど比較的浅い海水域でよく見られます。

今回、ご紹介した3カ所以外にも国内でみることができるポイントが多くあるため、防寒対策をしっかりしたうえで、飛来状況をよくチェックして観察に出掛けてみてください。

きっと皆さんの心を癒やしてくれることでしょう。

初回公開日:2019年08月27日

記載されている内容は2019年08月27日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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