ヒヨドリの鳴き声は名前を名乗る?ヒヨドリの鳴き声や生態を知ろう
更新日:2024年09月22日
ヒヨドリってどんな鳥?
ヒヨドリは、スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される鳥類で都市部でも比較的頻繁に姿を見ることができる大変身近な野鳥の一種です。またその個体数が大変多いことでも知られます。
日本では全国に広く分布しているため大変身近に感じられ、平安時代には貴族が好んで飼育していたとも伝えられるヒヨドリです。
実は世界的に見ると大変珍しく、朝鮮半島や台湾などの限られた地域にしか生息していません。そのため欧米の鳥好きにとっては珍鳥の部類とされています。
ここでは、そんな不思議な魅力を持ったヒヨドリの鳴き声や特徴・生態について紹介いたします。
日本では全国に広く分布しているため大変身近に感じられ、平安時代には貴族が好んで飼育していたとも伝えられるヒヨドリです。
実は世界的に見ると大変珍しく、朝鮮半島や台湾などの限られた地域にしか生息していません。そのため欧米の鳥好きにとっては珍鳥の部類とされています。
ここでは、そんな不思議な魅力を持ったヒヨドリの鳴き声や特徴・生態について紹介いたします。
ヒヨドリの特徴
全長は約28cm程で翼開長時には40cmとなり、体型はムクドリやツグミに比べ少しスマートです。雌雄で色の違いはなく、全身は灰色、頬は赤褐色、胸から下には細かな白い斑があり、頭部の羽毛がぼさぼさしている(冠羽)のが特徴です。
また「ヒーヨ、ヒーヨ」という甲高いヒヨドリの鳴き声はその名前の由来にもなった程で、とても特徴的です。そのため、悲しいかな都市部では騒音被害として報告されてしまうこともあります。
また「ヒーヨ、ヒーヨ」という甲高いヒヨドリの鳴き声はその名前の由来にもなった程で、とても特徴的です。そのため、悲しいかな都市部では騒音被害として報告されてしまうこともあります。
ヒヨドリの習性・生態
ヒヨドリは大変適応能力の高い鳥です。かつてはつばめと同じく渡り鳥でしたが、長い年月を経て日本の環境に適応し、近年では1年をとおして国内で姿を見られる留鳥となりました。
ここではそんなヒヨドリの適応能力の高さがうかがえる習性や生態について紹介します。
ここではそんなヒヨドリの適応能力の高さがうかがえる習性や生態について紹介します。
留鳥
留鳥とは、その土地で繁殖している鳥のことをいい、いわゆる渡り鳥ではない鳥のことです。
ヒヨドリは基本的には留鳥ですが、北海道や東北などの寒冷地に生息している一部の個体は10~11月になると国内の暖かい地方(本州)へ渡りをします。そのため地域によっては季節ごとに短距離移動をする漂鳥としての性質をもっています。
ヒヨドリは基本的には留鳥ですが、北海道や東北などの寒冷地に生息している一部の個体は10~11月になると国内の暖かい地方(本州)へ渡りをします。そのため地域によっては季節ごとに短距離移動をする漂鳥としての性質をもっています。
花や蜜を好む
ヒヨドリは果実や花の蜜を好んで食べます。そのため、昆虫類も多く捕食する繁殖期に比べ、非繁殖期には椿や桜の花に顔を突っ込んで蜜を吸っていたり、餌台に置かれたミカンやリンゴに群がっている姿をよく見かけます。
また縄張り意識が強いためか食欲が旺盛なためなのか、早春になると椿の近くをずっと陣取り、花の蜜を求めて飛来するメジロなどの他の鳥を追い払う姿などがよくみうけられます。
ただその食欲旺盛な面が裏目に出てしまい、ミカンやイチゴなどの果実畑を荒らすことも多いため、農家では狩猟鳥の指定を受け害鳥とされてしまっています。
また縄張り意識が強いためか食欲が旺盛なためなのか、早春になると椿の近くをずっと陣取り、花の蜜を求めて飛来するメジロなどの他の鳥を追い払う姿などがよくみうけられます。
ただその食欲旺盛な面が裏目に出てしまい、ミカンやイチゴなどの果実畑を荒らすことも多いため、農家では狩猟鳥の指定を受け害鳥とされてしまっています。
飛び方
ヒヨドリは大変優れた飛行能力をもっていて、波状飛行(バウンディングフライト)と呼ばれる飛び方と停空飛翔(ホバリング)と呼ばれる2種類の飛び方ができます。
波状飛行とは、細かく数回羽ばたいて上昇したのち翼をたたみ、滑空するパターンを繰り返す波型軌道となる飛び方です。
パタパタと羽を上下に動かし続ける直線飛行に比べ消費するエネルギー量が少なくてすむのが特徴です。また、停空飛翔とはハチドリなど一部の鳥にみられる空中のある一点に停止したように見える飛び方です。
ヒヨドリはハチドリのようにピタリと空中停止するわけではありませんが、その停空飛翔能力によって止まりにくい木の枝についた果実を空中でキャッチすることができるなど見事な空中技を持っています。
波状飛行とは、細かく数回羽ばたいて上昇したのち翼をたたみ、滑空するパターンを繰り返す波型軌道となる飛び方です。
パタパタと羽を上下に動かし続ける直線飛行に比べ消費するエネルギー量が少なくてすむのが特徴です。また、停空飛翔とはハチドリなど一部の鳥にみられる空中のある一点に停止したように見える飛び方です。
ヒヨドリはハチドリのようにピタリと空中停止するわけではありませんが、その停空飛翔能力によって止まりにくい木の枝についた果実を空中でキャッチすることができるなど見事な空中技を持っています。
繁殖
繁殖期は5~9月とされていて、木の枝上に20cm程度のお椀型の巣を作ります。1回の繁殖でだいたい3~5個の卵を産み2週間程度抱卵します。
孵化した雛は雌雄により育てられ、わずか10日ほどで巣立ちの時を迎えます。しかしその多くは巣立って数日のうちはあまり上手に飛べないため巣の近くにおり、1~2ヶ月のあいだは親鳥と行動を共にします。
また1度の子育てが早く終わるため、同じつがい同士で年に2~3回の繁殖をすることも珍しくありません。
孵化した雛は雌雄により育てられ、わずか10日ほどで巣立ちの時を迎えます。しかしその多くは巣立って数日のうちはあまり上手に飛べないため巣の近くにおり、1~2ヶ月のあいだは親鳥と行動を共にします。
また1度の子育てが早く終わるため、同じつがい同士で年に2~3回の繁殖をすることも珍しくありません。
ヒヨドリの鳴き声は?
ヒヨドリの鳴き声はその名前の由来ともなったヒーヨヒーヨという甲高い声が一般的です。しかし他にもピーッピーッやピーヨロイロピなどさまざまな鳴き声があるとされています。
それは春から夏にかけての求愛時期に多く聞かれるさえずり、秋から冬にかけてよく聞かれる地鳴き、その他にも巣立ちをした雛や大人になる直前の個体の練習にあたるぐぜりなど多様な鳴き方があるためです。
ただ、ヒヨドリの鳴き声は鶯など他の鳥と比べてさえずりと地鳴きの区別がつきにくいため厳密に聞き分けることは困難です。それでは、そんな多様なヒヨドリの鳴き声の一例を紹介しましょう。
それは春から夏にかけての求愛時期に多く聞かれるさえずり、秋から冬にかけてよく聞かれる地鳴き、その他にも巣立ちをした雛や大人になる直前の個体の練習にあたるぐぜりなど多様な鳴き方があるためです。
ただ、ヒヨドリの鳴き声は鶯など他の鳥と比べてさえずりと地鳴きの区別がつきにくいため厳密に聞き分けることは困難です。それでは、そんな多様なヒヨドリの鳴き声の一例を紹介しましょう。
色々な聞こえ方
- ヒーヨ(甲高い声)
- キーヨ
- ピーヨロイロピ
- ピーピョロピョロピ
- ピールルル
- ピーッピーッ
ヒーヨ(甲高い声)
初回公開日:2019年08月20日
記載されている内容は2019年08月20日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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