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孔雀(クジャク)は本当に蛇を食べる?独特の生態や食性を解説

更新日:2024年07月20日

孔雀が本当に蛇を食べるのか興味があるという人はいませんか。この記事では、孔雀がどのような生き物なのかという基礎的な情報とともに、孔雀の食性や人間との関係性などを紹介しています。孔雀の生態について興味があるという人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

孔雀(クジャク)は本当に蛇を食べる?独特の生態や食性を解説

孔雀の天敵は?

神経毒を持っている蛇やサソリを食べても影響を受けないことから、孔雀には天敵はいないのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。

ただ孔雀もあくまで鳥類の一種なので、肉食動物に捕食されてしまうことはあります。飛行能力も一般的な鳥類よりも低いので、肉食動物に襲われると逃げきれないケースも少なくないとされています。

野生の孔雀の天敵として主に挙げられるのは、ハイイロマングースやジャングルキャット、ヒョウやベンガルトラなどです。また地域開発などの影響で絶滅に追いやられている孔雀の種類もいることから、人間も孔雀にとっては天敵だと考えられます。

孔雀と人間の関係性

実は孔雀は動物園以外でもペットとして飼育することができる生き物であり、人間に飼育されるようになって4000年は経過していると言われています。ペットとして飼育される以外にも食用として肉が食べられる、羽が工芸品として加工されるなどの側面もあります。

また宗教によっては孔雀はとても神聖な生き物として考えられていて、神様のような扱いをされていることも少なくないです。

このように孔雀と人間の関係性は様々な側面を持っていて、その歴史は非常に長いことが判明しています。ここからは、そんな孔雀と人間の関係性について解説します。

神として信仰される孔雀

インドクジャクを国鳥としているインドでは仏教が主流であり、仏教では孔雀をモチーフとした神である孔雀明王がいます。これは孔雀が毒蛇や害虫を食べることが由来となっていて、邪気を払う存在として信仰されているのです。

またヒンドゥー教では神様の乗り物として扱われていたり、クルド人の信仰する宗教では孔雀の姿をした天使がいます。ほかにもギリシア神話内で飼い鳥として登場しているなど、多くの神話で登場している姿が見受けられます。

このような点から、孔雀は多くの国で神様または同じような存在として信仰の対象となっているようです。

日本で野生化する孔雀

本来、野生の孔雀は中国や東南アジアにしか生息しておらず、日本には分布していません。ただ和歌山県の友ヶ島と沖縄県には、原産地から持ち込まれた孔雀が様々な理由で野生化しています。

和歌山県の友ヶ島の場合は蛇駆除目的で持ち込まれており、そこから放し飼いにされた孔雀が自由に生活しています。また沖縄県では宮古島や石垣島で数千羽の野生の孔雀が生息していて、その多くはペットとして飼育されたものが逃げ出したものが野生化したようです。

このように日本で野生化した孔雀は農作物や原生生物を捕食するという問題を起こしており、沖縄県では駆除対象生物として問題視されています。

出典:沖縄県外来種対策行動計画に基づくインドクジャク 防除計画|沖縄県
参照:https://www.pref.okinawa.jp/site/kankyo/shizen/hogo/documents/05-05indokujaku.pdf

孔雀は蛇を食べることもある

雑食性で目についたものは何でも食べてしまう習性を持っている孔雀は、高タンパク質を求めて蛇を食べることもあります。ただ蛇が主食というわけではなく、あくまでもエサのひとつとして摂取しているだけで、ほかにも植物性のものや昆虫なども食べるようです。

また神経毒に対しての耐性があるようで、毒蛇をはじめとした毒を持つ動物を食べることも多いです。このような点から、人間にとって害となるものも食べてくれる、邪気を払ってくれる益鳥として信仰されている場合もあります。

初回公開日:2022年09月22日

記載されている内容は2022年09月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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