コキンチョウの雛の口には奇妙な模様がある？理由や生態などについて紹介

先ほどの章で托卵について触れさせて頂き、托卵される側のカエデチョウの雛や、托卵する側のテンニチョウの雛の口にも、コキンチョウの雛と同じように、口に特徴的な模様があることを紹介させて頂きました。

このことから、見分けるためという説ではなく、もともとカエデチョウの雛は口に特徴的な模様をもっており、托卵するテンニチョウが口にある模様を真似したのではないかという新たな説が説かれるようになりました。

この説を軸に考えたときに、口にある模様は機能の面でどのような意味を持つかというと、実は健康な雛ほど口にある模様が明るく目立ち、成長するに従って口にある模様は薄くなっていくことが知られております。

この機能から、親鳥は雛の口の模様で健康状態や、雛の成長段階が何処にあるかなどを把握しているのではないかという説が説かれるようになりました。

どの説もあくまで仮説であり、明確な根拠は定かではありませんので、これから多くの研究が行われて行くのだと思います。

コキンチョウの生態や特徴について詳しく解説させて頂き、コキンチョウの雛の口にある奇妙な模様について巷で説かれている説を紹介させて頂きました。

コキンチョウは調べれば調べるほど、一度は飼ってみたいと思わせる魅力的な小鳥である一方、飼育の面で注意することがあったり、手間があったりと難しい要素もあるんだと感じてもらえたかと思います。

雛の口にある奇妙な模様については、再度伝えますがどの説も定かではありません。しかし、どの説も納得できる説で大変興味が湧いたという方も多かったと思います。これから研究が進んで根拠に基づいた理由が出てきて欲しいばかりです。

飼育の面では、鳥と触れ合いたいと思っている方は不向きだと感じます。触れ合うよりも鑑賞しているだけでも良いという方にはおすすめできる小鳥ですので、実際に飼育される方の参考になる記事になれば幸いです。