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シロヘラコウモリは飼うことができる?特徴や餌・生息地なども解説

更新日:2024年01月25日

世界でも珍しい白いコウモリであるシロヘラコウモリの存在を知っていますか。本記事では不思議なシロヘラコウモリの生態や生息状況をはじめ、ペットとして飼育可能かどうかまで掘り下げてご紹介しています。シロヘラコウモリの知識を深めたい方は是非チェックしてみてください。

シロヘラコウモリは飼うことができる?特徴や餌・生息地なども解説
自然界に色の白いコウモリが存在していることを知っていますか。黒い色で、暗闇にすみ強いイメージが強いコウモリですが、世の中にはふわふわとした白い体毛のコウモリが存在します。

この記事では日本人のほとんどが知らないであろう、珍しい白い体毛のシロヘラコウモリの特殊な生態や彼らのおかれている状況についてと、気になる日本で飼うことができるかどうかについても合わせて詳しくご紹介いたします。

これを読むことで、シロヘラコウモリの外見だけでなく彼らの暮らす環境やとりまく現状のことについても把握できるはずです。

なにかのメディアでシロヘラコウモリを見かけて気になっていた方や、エキゾチックアニマルに興味がある方は是非目を通してください。

シロヘラコウモリの生態とは?



シロヘラコウモリは熱帯地域に生息する小型のコウモリで、英名はHonduran White Batといい、翼手目ヘラコウモリ科の果食性のコウモリです。英名は彼らの生息地であるホンジュラスから取られているようです。

現在発見されているコウモリの中で色の白いコウモリは実は2種類ほどいるそうで、シロヘラコウモリはコウモリの中でも小さい個体の一つとされています。

体長

体長は37〜47mm程度と小型で、広げると翼になる前腕は片方で27.8〜29.3 mm程度の長さです。体重は僅か5〜6g程度で、五百円玉一枚よりも軽い動物ということになります。

シロヘラコウモリと同じくコウモリの中でも小さいとされる品種に、海外ではLittle white-shouldered batと呼ばれるコウモリがいます。しかしそれはオスの体長はシロヘラコウモリと変わらないようですが、メスは若干大きく40〜53 mm程度とオスメスで大きさが違うようです。

なお、こちらはリーパーやデストロイヤーなどと呼ばれるようなこともあるらしく、サイズ感以外はシロヘラコウモリと真逆の印象のコウモリのようです。

見た目の特徴

手でつまめるほどの小さな体に、ふわふわの白い体毛を持ち、鼻と耳は黄色味の強い明るめのオレンジ色をしています。翼手を広げると、膜の色は黒いです。

耳の色は子供の時の方が色素が薄く、大人に成長するにつれて鮮やかな黄色になります。また大人のオスのシロヘラコウモリの方が、大人のメスより鼻の色が明るいという違いも指摘されています。これでつがいを探す時の判断材料にしているのではないかという意見もあるようです。

好む餌

シロヘラコウモリは雑食ではありますが、主に果実を食べています。中でもイチジクを中心に食しているようで、シロヘラコウモリの耳や鼻の色素は、イチジクから摂取したカロテンの色素沈着が現れているとの見方があります。

コウモリの中でも果実を主食とするのは大型のものが多い中で、とても珍しい食性をしていると言えるでしょう。

繁殖方法

シロヘラコウモリの繁殖についてはまだ不明な点が多いです。時期的には春頃から繁殖を始めるという見立てが多く、一度で産む子供の数は一匹のみのようです。

出産は同じコロニーのメスだと同じ週に一斉に出産を行うようで、子供は生後3、4週間で飛行できるようになり巣立っていくといいます。

生息地

シロヘラコウモリの生息ちは主に熱帯地域です。英名の由来となっているホンデュラスを始め、コスタリカやニカラグア、パナマ西部など中米の低地が主な生息域です。

ヘリコニアのという大型の葉を好んで巣とするテントの材料に使用することが多いようで、折りたたんで作り上げたテントの裏にしがみ付くようにして1〜15匹程度が一つのコロニーで暮らしています。

活動時間

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初回公開日:2022年07月29日

記載されている内容は2022年07月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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