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シロヘラコウモリは飼うことができる?特徴や餌・生息地なども解説

更新日:2024年07月12日

世界でも珍しい白いコウモリであるシロヘラコウモリの存在を知っていますか。本記事では不思議なシロヘラコウモリの生態や生息状況をはじめ、ペットとして飼育可能かどうかまで掘り下げてご紹介しています。シロヘラコウモリの知識を深めたい方は是非チェックしてみてください。

シロヘラコウモリは飼うことができる?特徴や餌・生息地なども解説
シロヘラコウモリも他の多くのコウモリと同じく夜行性なので、日中は天敵に見つからないようにヘリコニアのテントの中で体を休めています。万一、天敵が現れても、ヘリコニアの葉で作ったテントは少しぶつかるだけで揺れるので、敵が来てもすぐに察知することが可能です。

夜になると餌となる果物を求めてテントから飛び立っていきます。

習性

シロヘラコウモリにはコットンボールバットなど様々な呼び名がありますが、その一つにCaribbean white tent-making batというのがあります。その名の通りシロヘラコウモリはテントを作り、その中で集団で暮らす習性があります。

葉を折り曲げ作ったテントは雨風を凌ぐことができ、その中は通常23度程度の温度で保たれた過ごしやすい空間となっているのです。

シロヘラコウモリは飼育できるのか?



残念ながらシロヘラコウモリの個体数は年々減ってきており、絶滅の危機に瀕しているため、当然のことながら日本への流通もありませんし、ペットとして飼うことも不可能です。

減少の背景には、生息地が農地へと開拓される影響による説以外に、果実食であるシロヘラコウモリの、餌の対象がほぼイチジクの実ばかり食べて生活しているとも一説です。その限定的な食性が生息地を狭めていっているのではないかという見方もあるようです。

シロヘラコウモリは日本で見ることができない

そもそも絶滅の危機に瀕している動物のため輸入禁止になっていて、動物園などに生息地である本国から送られてくるルートすらないため飼うことはできないので、日本国内でシロヘラコウモリを目にすることの出来る動物園はないです。

日本にいるうちは写真や動画などで楽しむしか、彼らの容姿や動きを知る術はありません。この目で見たいというのであれば、生息地まで足を運ぶ他に方法はないでしょう。

シロヘラコウモリは減少傾向にある



年々発見される個体数が減ってきているシロヘラコウモリですが、その要因は彼らが果実の中でもイチジクを中心に食べる特殊な食性であるほかに、人間が土地を農地化したり開拓することによって彼らの生息域を奪ってしまっているという点があります。

過去の絶滅危惧種を見ていても、人間が動物の生息域に足を踏み入れ何らかの干渉をすることによって、もともとそこにいた動物の生態系を脅かし絶滅に追いやっているケースは多いです。人の都合もありますが、その地域の自然や環境に配慮する気持ちを忘れないように、ある程度の線引きをしながら、彼らと共生していける道を探していく必要があるでしょう。

日本では野生のコウモリを飼うことはNG

鳥獣保護法という法律があり、野生の生き物をむやみやたらに捕まえることが禁止されています。コウモリも例外ではないため、捕まえて飼育しているところがみつかれば、法律違反です。

そうでなくても日本にシロヘラコウモリは生息していないので、そもそも捕まえること自体が無理ではありますが、野生の動物を捕まえて飼うのは、法律違反の他にも伝染病や寄生虫をもっている可能性もあります。

コウモリに限定することなく野生動物を飼うのはそのような危険が伴います。必ずペットは適切な販売店で求めましょう。
次のページ:シロヘラコウモリの生態と実情を把握しよう

初回公開日:2022年07月29日

記載されている内容は2022年07月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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