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猫が円形脱毛になってしまう原因とは?治療法や予防する方法を解説

更新日:2024年02月27日

大事な飼い猫に円形脱毛が見られた時、とても不安になる飼い主は多いでしょう。円形脱毛になる原因を紹介し、原因を解消するための治療法、予防法を解説している記事となっています。猫を飼われている方やこれから飼われる予定がある方は是非ご覧ください。

猫が円形脱毛になってしまう原因とは?治療法や予防する方法を解説
好酸球性肉芽腫群という皮膚病の可能性が非常に高いです。好酸球性肉芽腫群とは、好酸球という酸を好む白血球が皮膚に集まって特徴的な病変を引き起こす皮膚病で、特徴的な3つの症状を引き起こす病気の総称です。

後ろ足の後ろ側が線状に円形脱毛している場合は、線状肉芽腫であると考えて良いでしょう。線状に皮膚が盛り上がっているのが特徴で、口の舌の上に症状ができたりする場合もあります。

出典・参照: 猫好酸球性肉芽腫群|壱岐動物病院

後ろ足・お腹・背中

お腹や背中、後ろ足といったところに円形脱毛が見られる場合、過剰グルーミングの可能性が高いです。

過剰グルーミングとは、舐め壊しともいい、猫が毛が抜けるほど舐め続ける状態のことです。猫は舐めたり舐められたりして、他の猫や飼い主とスキンシップをとったり、ストレスを緩和したりしています。

過剰グルーミングは、強いストレスや不安が緩和されないことが主な要因です。過剰グルーミングをやめさせないと、皮膚を傷め皮膚病になる恐れもあります。

出典・参照:猫の問題行動 :過剰グルーミング | 本牧通り動物病院

耳に円形脱毛が見られる場合、ミミヒゼンダニが原因である可能性が高いです。耳道内にミミヒゼンダニが寄生したことで強い痒みが発生し、耳を引掻き続けてしまったのではないかと考えられます。

このダニは、耳垢や組織液を餌として増殖するダニで、外耳道以外にも臀部や尻尾にも寄生します。最悪の場合、細菌の二次感染により、分泌物が化膿したり、痒みに耐えられず頭を振って耳血膿になったりする恐れがあります。

出典・参照: 耳ヒゼンダニ症|梨の木どうぶつ病院

首回り

首回りに円形脱毛が見られる場合、猫首輪が原因になっているかもしれません。

原因としては、猫首輪の素材がナイロンや合皮などの化学繊維を使用しているものが多く固いため、繊細な皮膚を傷つけるほか、長期間常に皮膚に密着しているが故に、ふけやホコリが溜まりやすく雑菌の温床になりがちであるからです。

猫の皮膚は薄く刺激に弱いため、首回りを汚したままにしていると、皮膚病になる恐れがあるので気を付けましょう。

出典・参照:皮膚科 | ふくだ動物クリニック

首・背中・しっぽ

屋外に出る機会があり、しっぽに近い背中の下側に円形脱毛が見られた場合、ノミアレルギー皮膚炎である可能性があります。

ノミアレルギー皮膚炎とは、ノミが猫に寄生し皮膚を咬んだ際にでる、唾液がアレルゲンとなり発生する皮膚病です。ノミの唾液に対してアレルギーの有無になりますので、全ての猫がノミアレルギーを発生するとは言えません。

ノミが寄生できる環境にいる猫は注意が必要です。

出典・参照: ノミアレルギー性皮膚炎|あいむ動物病院 西船

顔や手足

顔や手足に円形脱毛がみられる場合、皮膚糸状菌症の可能性があります。

先にも解説した通り、皮膚糸状菌症はカビの一種で猫の皮膚や毛に付着することで増殖し、円形脱毛などの皮膚病を引き起こします。

好発する症状として、顔や手足に円形脱毛に加えて炎症がみられる傾向が非常に高いです。感染力が強く、人間にもうつるので、飼い猫の感染が見つかったら徹底的に家中を殺菌しましょう。

出典・参照: 猫の真菌症 〜皮膚糸状菌症 カビ 脱毛〜 | 港北どうぶつ病院

目の周り・耳の付け根

食物アレルギーや蚊になどの虫に刺された場合には、目の周りや耳の付け根に円形脱毛の症状や発疹などの症状が見られます。

どちらもアレルギー反応から起こる症状で、重症化しやすい傾向にあるため注意しましょう。アレルギーの症状は主に強い痒みを伴います。目の周りなどを頻繁に搔いている姿が見られたら、確認するようにしましょう。

出典・参照: 猫のアレルギー | 松波動物病院メディカルセンター

猫の脱毛を飼い主が見つけた時の対処法

円形脱毛や体調が悪い様子が感じられた時、今すぐにでも治療してあげたいが故に、原因を調べ、市販のお薬やネット記事に記載されている方法をもとに、飼い猫を治療したくなる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

適切な対応はやはり、日頃からしっかり飼い猫の様子をよく見て、早期発見・獣医に相談することです。日頃から飼い猫とのスキンシップをとるようにしましょう。

間違っても飼い主さんが調べた情報だけで判断しないようにしましょう。

猫の円形脱毛の治療法

円形脱毛になってしまう原因が様々あるように、治療法も円形脱毛になる原因に合わせて異なります。予防で済む場合もあれば、症状と付き合いつつ治療しながら症状を緩和させたり、外科的手術を行わなければならなかったりと様々です。

症状別に治療法がある程度把握できれば、心構えや自分のすべき行動の目途もたつでしょう。症状ごとにそれぞれ解説します。

原因がアレルギー性皮膚炎の場合

アレルギー性皮膚炎の治療方法は、食事療法、薬剤投与、シャンプー、環境改善の4種類が主な治療法となります。人間と同じでアレルギーを完治することは難しく、獣医と相談しながら症状の緩和を目指し、アレルギーと付き合っていく心構えを持つ方が良いでしょう。

飼い猫の体調をしっかり管理し、獣医と相談しながら治療を進めることで、アレルギー症状が緩和され快適に過ごせるようになりますので、早めの検査・治療を行いましょう。

出典・参照: 猫のアレルギー | 松波動物病院メディカルセンター
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初回公開日:2022年11月16日

記載されている内容は2022年11月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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