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猫を拾った時のやるべきこととは?成猫と子猫の育て方の違い

更新日:2024年11月11日

自力では生きていけなそうな猫や、助けを求めている猫と出会ってしまったら、連れ帰りたくなるという人は多いのではないでしょうか。猫好きならなおさらですよね。もしそんな猫に出会い、実際に拾った場合にどうするべきか、注意点をまとめてみました。

猫を拾った時のやるべきこととは?成猫と子猫の育て方の違い
猫は排泄前に土を掘り、排泄後は排泄物に土をかけ、自分の排泄物を隠す習性があります。シーツは掘れませんので、トイレと認識しない猫もいます。

猫を拾ったら、タイミングを見て、一度トイレ中に入れてみてください。手足の下にあるのが掘りやすい砂であると分かれば、猫はそこをトイレに最適な場所として認識します。

猫は触感以外にも、臭いでトイレを認識する生き物です。もし、他の場所で排泄してしまったら排泄物を片付け、臭いを完全に消します。尿を拭き取る際にはティッシュを使い、それを本来の猫トイレに入れておきましょう。

猫を拾った後にするべきこと5:お風呂には入れない

拾った猫は大抵が汚れていますが、お風呂に入れてはいけません。

お風呂は猫にとって体力を使う物です。

毛で覆われて見えない部分の皮膚に疾患があった場合、お湯やシャンプーが猫の健康状態を悪化させる可能性があります。獣医にお風呂の可否を聞いてからにしましょう。

体に何かがくっついている場合には、温かい濡れタオルで拭き取る程度にしておきましょう。濡れタオルで拭いた後は、体温保持のため、乾いたタオルで優しく拭いてあげます。ドライヤーは音でパニックになる猫がいますので、使わないようにしましょう。

猫を拾った後にするべきこと6:寝床を作ってあげる

急に猫を拾った場合、猫用の寝床がないことがほとんどでしょう。

基本的に、猫の寝床は簡易的なもので問題ありません。まず、ダンボールなどの籠状の物の中に、新聞紙を敷きます。その上から、不要なタオルや衣類をつめれば完成です。

ただし、子猫の場合は注意が必要です。子猫は自分で体温調節ができません。室内の気温を28℃前後に保つ必要があります。

夏場でも夜や明け方は冷えますので、エアコンを使用するか、湯たんぽやカイロ、お湯を入れたペットボトルなどを寝床に入れ、たびたび寝床内の温度をチェックする必要があります。

猫を拾った後にするべきこと7:先住猫がいる場合は部屋を隔離する

先住猫にとって、拾った猫は自分の縄張りを脅かす侵入者ですので、ストレスでしかありません。

また、拾った猫の健康状態によっては、先住猫にも健康被害が及ぶ可能性があります。

拾った猫を別の部屋に隔離して、そちらでお世話をします。なるだけ先住猫の生活を脅かさないように配慮しつつ、お互いの臭いのついた布などをそれぞれの部屋に置き、互いの臭いに慣れさせます。

ドア越しの対面からケージ越しの対面、飼い主監視の下短時間の対面へと、焦らずにステップアップしていきましょう。

猫の成長具合とお世話の方法

猫の平均寿命は15年程度といわれています。1歳までは子猫、2歳から7歳までが成猫、8歳を超えるとシニア猫となります。

1歳までの中に、人間でいうところの0歳から19歳までが含まれていると考えてください。ここでは、人間の幼児に当たる生後1ヶ月以内の赤ちゃん猫の様子とお世話の仕方、成猫になってからのお世話の仕方を見ていきましょう。

子猫(生後1週間)の場合

生後1週齢の体重は50g~100gと、個体差があります。へその緒は、1週間程度で自然に取れます。

この時期の猫に必要なのは、授乳・排泄・体温調節の3つです。目はまだ開いておらず、嗅覚と触覚しか稼動していません。

2時間おきに授乳し、濡れたティッシュでお尻部分をトントンと優しく刺激して、排泄をさせます。それ時間以外はずっと眠っています。ミルクは必ずその都度作りましょう。冷めるとミルクと認識されないので、湯せんで温めるか作り直します。

保護時にミルクが用意できない場合でも、人間用牛乳は厳禁です。最悪の事態が考えられます。

子猫(生後2週間)の場合

生後2週齢の体重は200g前後です。目が開き始めますが、よく見えていません。耳もほとんど聴こえていません。授乳は3~4時間おきに必要で、排泄も自分ではできません。保温も必ずしましょう。

よたよたと歩きます。小さい隙間にも潜り込んでしまうので、部屋の中に隙間がないか、危険物がないか注意しましょう。

この頃から、猫の性格を決める「社会期」が始まります。兄弟猫や母猫とじゃれ合い、噛みつき合うことで、力加減を覚えます。1匹で飼っている場合は、飼い主が親兄弟の役割を演じることになります。

子猫(生後3週間)の場合

個体差はありますが、この頃から歯が生えそろいます。哺乳瓶を噛み千切ったり、ムズムズして何かに噛みついたりしますので、注意が必要です。

ミルクから離乳食へ以降する時期でもあります。まずは、粉ミルクを水に溶かし、ペースト状のものを与えます。日を追うにつれどんどん固くしていきます。

さらに、固めのペースト状にした粉ミルクに、途中からは子猫用のドライフードを混ぜ始め、次第にドライフードの割合を増やしていき、最終的にはドライフードに完全移行します。

離乳期に入るあたりで、自力で排泄できるようになります。

成人した猫の場合

成猫期には、猫それぞれの個性が出てきます。1匹でゆっくりしたい猫もいれば、飼い主について回る甘えん坊の猫もいます。猫の性格や好みにあわせて対応してあげましょう。

シニア期になると、上下運動ができなくなったり、食事の際に体を下げることが難しくなります。スロープの設置や、食器の位置を高くしてあげるなど、工夫しましょう。

健康診断は、成猫期から1年に1回のペースで受けさせましょう。予防、早期発見が重要です。何かしらの兆候があれば、エサを切り替えるだけで予防できるケースもあります。
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初回公開日:2019年08月01日

記載されている内容は2019年08月01日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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