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猫のルーズスキンはなぜ必要?お腹の脂肪とルーズスキンの見分け方

更新日:2024年01月16日

猫の下腹部に、ダボっとしたたるみを発見したことはありませんか?そのたるみは、肥満だけでではなく、「ルーズスキン」である可能性があります。猫のルーズスキンとは何なのか?本当に脂肪じゃないの?など、猫のルーズスキンについて解説します。

猫のルーズスキンはなぜ必要?お腹の脂肪とルーズスキンの見分け方

ルーズスキンとは?

猫のルーズスキンはなぜ必要?お腹の脂肪とルーズスキンの見分け方
猫の下腹部から後ろ足の間にかけて、お腹がタプタプにたるんでいることがあります。

これは「ルーズスキン」といって、皮膚のたるみです。歩くと左右に揺れたり、手で摘むこともできます。

猫のルーズスキンの必要性

ルーズスキンは、猫にとって必要なものですが、ルーズスキンを持っていない猫もいます。ルーズスキンがなくても特に問題はありません。

また、ルーズスキンが多く見られる猫種とそうでない猫種がいます。

ルーズスキンの必要性1:腹部を守るため

ルーズスキンは、猫だけでなく、トラ・ライオン・ヤマネコ・ヒョウなどネコ科の野生動物に見られる特徴の1つです。

外敵と争う際、腹部に攻撃を受けることがあります。その際、内臓を損傷すると大怪我に繋がり、生命の危機に陥る可能性があります。致命傷を避けるために、内臓を守る盾として、猫のお腹にはルーズスキンが備わっています。

ルーズスキンの必要性2:皮膚に余裕を持たせるため

ルーズスキンは、猫が大きく動いても皮膚が突っ張らないようにする役割があります。

猫は体が柔らかく、アクティブに動くことがある生き物です。体を反らしたり大きく曲げたり、急激に走り出したりしても対応できるよう、猫は腹部に余裕を持たせる必要があります。

特に、後ろ足部分は、可動域が広くないと高い所へジャンプできないので、下腹部から後ろ足にかけての位置にルーズスキンがあるとされています。

ルーズスキンの必要性3:たくさん食べるため

「食いだめするために、ルーズスキンがある」という説があります。

猫は、一度にたくさんの量を食べることはないとされています。満腹になると体が重くなり、思うように動けなくなるからです。野生化で動きが鈍いということは、生命の危険につながります。

上記の考え方から、猫は食いだめをしない生き物だと考えられてきました。ですが、野良猫など飢えた経験のある猫は、なるだけ多く食べようとがっつきます。満腹で動きが鈍ることより、エサにありつけない方が、生命危機に陥る可能性が高いということでしょう。

ルーズスキンの必要性4:お腹を冷やさないため

ルーズスキンには、猫がお腹を冷やさないよう守るという役割もあります。


猫は眠ったり休憩する際、腹部を下にして守っていることが多いです。逆に、気温が高く暑いと体を伸ばして腹部を上にします。いわゆる「へそ天」という姿です。

内臓には生命維持のための器官がたくさんあります。猫は、これらの器官を冷えから守るため、分厚いルーズスキンで腹部を冷えから守っているとされています。

猫のルーズスキンの注意すべき点

ルーズスキンは、すべての猫にできるというわけではありません。なくても問題ありませんし、あったら問題というわけでもありません。

猫のルーズスキンにについて、もう少し詳しくみていきましょう。

猫のルーズスキンの注意すべき点

  1. 肥満ではない
  2. 大きさは個体差がある
  3. 成長に伴いできてくる

ルーズスキンの注意点1:肥満ではない

ルーズスキンを知らない人は、猫の下腹部のたるみを見て「脂肪がついている」「太ってる」と考えることがほとんどでしょう。

ですが、ルーズスキンと肥満や脂肪はまったくの別物です。

肥満で体が膨らんでいるなら、その部分には脂肪があるはずです。ルーズスキンは、中に脂肪がなく皮だけが余っている状態です。両者の違いを知っておきましょう。
次のページ:ルーズスキンと脂肪の見分け方4つ

初回公開日:2019年08月29日

記載されている内容は2019年08月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

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